五感を刺激する中華的テクニック

見た目にも美しいこちらの料理は、中国料理の「おいしさづくり」のテクニックがギュッと詰まった一品。たっぷりと旨みを湛えたホタテ貝と、貝の出汁を吸わせるための春雨、揚げにんにく、甘旨風味の醤油ダレを、帆立の殻に盛り付けて蒸し、最後にネギを乗せ、油をジュッとかけていただくという、なんとも五感を刺激する料理です。

その華やかさから、一見難しそうに見えますが、ちょっとしたコツを押さえておけば大丈夫。
中でも、幅広く使える技として覚えておきたいのが春雨の戻し方。皆さんは春雨を戻すとき、沸騰したお湯でグツグツと煮ていませんか?そうやって戻した春雨は、水っぽくなり、歯ごたえも無くなってしまいがちです。
では、プロはどうやっているのかというと、熱湯をボールに入れ、春雨を入れてラップをし、3分程蒸らすという方法。その後ザルにあけ、流水で冷ましたらできあがりです。こうすると、春雨が適度に水分を含み、ちょうどいい歯ごたえに。春雨だけでなく、切れやすいビーフンにも使えるので便利ですよ。

また、ホタテのぬめりを水だけで取ろうとすると、そのおいしさが水に溶け出てしまうため、クッキングペーパーなどでふき取りましょう。火を通し過ぎてしまうと旨味が減少してしまうので、蒸篭で2~3分を目処に加熱します。

そして、ヤマ場となるプレゼンテーションが、蒸し上がった食材の上にネギを散らし、煙がでるほど熱したピーナッツ油をジュッとかける調理法。この時、「ジュッ」と音がすると、青葱にしっかり火が通って香りが立つので、油は煮えたぎるほど高温にします。ちょっとしたコツを積み重ねて、おいしいクライマックスを迎えましょう。

 

料理:成毛幸雄(神田 雲林
撮影:2011年7月 古樹軒の料理教室にて
中国語料理名:蒜蓉粉絲蒸鮮貝(suàn róng fěn sī zhēng xiān bèi / スゥァン ロン フェン スー ヂォン シィェン ベイ)

殻付きホタテ貝と春雨のニンニク風味蒸し


Text 長谷川亜紀
photo 西田伸夫


中華・高橋が作るよだれ鶏のタレ
日本橋古樹軒

※情報は掲載時のものです。内容は後日変更される可能性がありますので御了承ください。

7/18 神田雲林式・富貴鶏とフカヒレ食べ比べの宴!

80C(ハオチー)リニューアル記念イベント第一弾を開催します!これまでWEBを通じて情報を提供してきた80Cですが、これからはリアルに読者とつながるメディアを目指します。

イベント第一弾は「神田雲林」にてスペシャルディナー会を開催!「古樹軒」料理教室の人気講師でおなじみの、成毛先生のお店です。

メインは「フカヒレの食べ比べ(吉切鮫の尾ビレ・背ビレ・胸ビレ)」と「富貴鶏(こじきどり)」。

フカヒレの各部位の食感の違いがわかる、夢のような食べ比べです。通常は手間やコストがかかるため非常に難しい企画ですが、それは任せてください。気仙沼で高品質なふかひれを作る中華・高橋(80Cの運営会社)がフカヒレを提供します!

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