一日三度の食事の中でも、圧倒的に外食率が高まるランチ。その一食に中華料理への愛を託し、お昼に食べた中華を語るという、80C(ハオチー)のFacebookランチレポートが「ひる中華」です。

そこで頂戴した「いいね!」とコメント、シェア、リーチ数をポイントに換算にして、8月16日~9月14日に掲載したひる中華ベスト8を算出したのが当コーナー。さて、いつも応援してくださっている中華のプロや食いしん坊の皆様が「いいね!」と思ったランチとは…?

 

8位

台湾料理 小味園の「担仔麺+高菜ご飯+韮焼饅」1,020円
255ポイント

まずは台湾の名物料理のコンビネーションがランクインです。

小味園

 

こちら「小味園」は江戸川区小岩の人気店。①ランチタイムから夜中まで通し営業、②年中無休、③都内なのに広めの駐車場完備、④1人~大勢まで気兼ねなく使えるハコ、⑤リーズナブルな価格、⑥ちゃんと鍋を振れる人がいるという、客にとっては非常にありがたいお店です。

今回はランチメニューではなくグランドメニューからのオーダーでしたが、担仔麺(タンツーメン)は210円、高菜ご飯は280円という小吃価格。しかも器は台湾よりも大きめなので、さらなるお得感がありました。また、写真からもカリッと感が伝わってくるのが韮焼饅。カメラの凸レンズは手前のものが大きく写りますが、奥にありつつも他の器に負けないくらい十分大きさを保っていることから、この大きさがおわかりになりますでしょうか。コンガリと焼けた皮の香ばしさ、そして中に詰まったプリプリのエビ…。こういう料理は、やはり店でないと味わえないと実感した一品でした。

(2012年8月28日掲載)


 

7位

熊本駅前 らん蘭の「太平燕(タイピーエン)」750円 259ポイント

次は熊本のご当地中華、太平燕(タイピーエン)です。

らん蘭

 

太平燕(タイピーエン)とは、福建省の郷土料理が熊本で独自に進化を遂げたご当地中華。熊本ではこの料理が給食に登場したり、昨年は九州新幹線全線開通を記念して、熊本限定でエースコックのスープ春雨「太平燕」が発売されるなど、広くご当地に普及している料理です。

お店に貼ってあった薀蓄(うんちく)によると、「明治後期、中国の福建省から長崎、熊本へと来た華僑が、遠い故郷・中国のこのスープ料理に想いを馳せ、中国の高級食材である燕の巣の代わりに揚げたゆで卵(表面にしわが出た様が燕の巣のイメージ)、ふかひれの代わりに春雨を使って作ったスープが始まりと言われています。具材による黄色、白、赤、緑、黒の配色により、福建省ではとてもおめでたい食べ物とされているそうです」とのこと。

ひと言でいうと、ほんのりとんこつが香るちゃんぽん風味の春雨スープですが、料理の背景にあるストーリーを読むと、郷土料理への興味もわき、おいしさもより深まるというもの。新幹線に乗る直前の、熊本駅ビルでの駆け込みひる中華でした。

(2012年8月31日掲載)


 

6位

雲南キノコ火鍋 御膳房(ごぜんぼう)銀座店の「冷やし米線ランチ」1,050円 282ポイント

こちらは、食いしん坊の友人たちから「ここのランチは絶対お値打ち!」と薦められて行った店。雲南料理の有名店『御膳房(ごぜんぼう)銀座店』です。

御膳房

 

確かに行って納得。夜、接待や会食需要の高いお店はえてしてサービスがしっかりしているものですが、同店も然り。昼もそのサービスレベルがキープされているんですよね。オーダーしたのは雲南米線(べいせん)のランチですが、「つるつるとして滑りやすいので」とお箸を替えていただいたり、料理や食材に対する質問にも、「お待ちください」と言われることなく、皆さんカンペキにお答えいただけたのには感動しました。

肝心のお料理ですが、数種類のキノコと野菜を肉味噌のように仕立てた餡は、キノコの出汁が効いていて、ほのかな辛味が食欲を増進させてくれる感じ。同店特注の米線は、冷麦よりももっとつるつるとした食感で、餡に絡めると、暑い日もつるつるシコシコ、食が進みます。これにピータン豆腐、海老のフリッター、スープ、杏仁豆腐、さらに銀座のゆったりとした空間で1,050円はかなりお値打ち。女子やマダムが多いのも頷ける、落ち着きとエレガントさを兼ね備えたお店でした。

(2012年8月22日掲載)


 

5位

四川料理 川菜館(せんさいかん)の「水煮牛肉セット」980円
288ポイント

お次は御茶ノ水の人気四川料理店、川菜館(せんさいかん)の「水煮牛肉(シュイジュウ ニュウロウ)」がランクインです。

川菜館

 

店名に掲げている「川菜」の「川(せん)」は四川省、「菜(さい)」とは料理のこと。「川菜」といえば、麻婆豆腐や担々麺などがメジャーですが、実は四川料理店なら必ずあるのがこの料理。日本ではそれほど高い知名度はないものの、麻婆豆腐同様、麻辣味を食べくらべできるほど、店によって様々な味わいが楽しめるのがこの「水煮牛肉」です。

水煮という字面を見ると、あっさりとした味付けのように思いますが、実際は唐辛子や花椒、ネギ、豆板醤などを油でじっくりと熱して香りと辛みを抽出し、そこにスープ、野菜を加え、さらに舌触りがよくなるように下ごしらえをした牛肉を入れて煮込むという、こってりとした料理。同店の味は「辣(唐辛子の辛さ)」はそれほどでもなく、「麻(花椒の痺れる辛さ)」が際立つタイプ。辛さで汗だくになりつつ、セットになったデザートのタピオカでほっとひと息つかせてくれる、飴と鞭のようなランチでした。

(2012年9月3日掲載)


 

4位

刀削麺・火鍋 XI’AN(シーアン) 新宿西口店の「担々刀削麺」700円  297ポイント

「おいしそう!」とストレートにうれしいコメントをいただいたのが、こちらの刀削麺(とうしょうめん)です。

XI'AN

 

恐らく、太めのうどんがお好きな方に、最も好まれる中国麺料理といえば、この刀削麺なのではないでしょうか。その見た目は、群馬県の「おっきりこみ」、山梨県の「ほうとう」、岩手県の「ひっつみ」、東北地方の「はっと」など、日本の郷土料理に通じるところもありますよね。

しかし、刀削麺は麺をゆでるときのパフォーマンスがひと味違います。それは、生地の塊を手にして鍋の前に立ち、それを包丁で細長く削って鍋の中に落としてゆであげるというもの。昨今の中国では刀削麺マシーンも誕生していますが、「XI’AN(シーアン) 新宿西口店」では、変わらず職人技を守っていらっしゃいます。

スープは担々、麻辣、酸辣味などから選べるスタイル。ちなみに隣の席の常連さんはさりげなく香菜大盛りをオーダーしており、次回真似しようと思った次第です。

(2012年8月21日掲載)


 

3位

Taikan En(ニューオータニ東京)の「CHEF KUROIWA’S LUNCH(シェフ クロイワズ ランチ)」2,940円 333ポイント

他店との価格差が3倍ほどありながらも、堂々3位にランクインしたのは、ホテルニューオータニ東京「Taikan-En(たいかんえん)」のゴージャスランチ。他とは違ったプレゼンテーションが目を引いたのかもしれませんね。

Taikan En

五目あんかけ焼きそば
五目あんかけ焼きそば

こちらは料理の組合せで値段が変わるプリフィクスランチ。料理3品が乗ったチャイナプレートは、イカの高菜炒め、栗と豚の柔らか煮、湯葉揚げ花巻添え。さらに7種類の麺飯の中から五目あんかけ焼きそばを選び、野菜スープ、大根の漬物、ザーサイがつくという充実ぶり。プレートの中では、パイのようにカリカリの層になった湯葉の間にハムを挟み、割包で挟んだ点心が印象的でした。

ちなみに宿泊のお客様は朝食をランチに振り替えすることができるのでお得(差額が生じる場合があります)。ランチはお盆の終わりに訪れたのですが、ニューオータニは夏休みを楽しむお客様で大盛況。同店のランチも、13時を過ぎてもウェイティングが出ている状態で、景気のよさを感じたランチでもありました。

(2012年8月24日掲載)


 

1位

粥菜坊(かゆなぼう)の「皮蛋痩肉粥&皮蛋炒蛋」1,000円
371ポイント

見た目は地味ながら、高いリーチ数を記録したのがピータン料理です。

粥菜坊

 

こちらは「第1回中華好き人口を増やす会 – ピータン・くらげがシニアを動かす」で話題になった、卵を卵で炒める料理こと「ピータンの卵炒め」を提供しているお店を探してたどり着いた、武蔵小杉にあるお店。

セレクトしたのは、ピータンと豚肉のお粥600円と、ピータンと卵炒め400円。ピータンのお粥はとてもオーソドックスな広東料理ですが、ピータンの卵炒めは、一瞬「え?」と思える斬新な組み合わせですよね。また、同じ卵といっても、ピータンはアヒルの卵で、卵はいわゆる鶏卵。それぞれまったく違った食感になっているので、決してしつこさはありません。ここにきくらげ等を入れてもおいしそうです。

いずれにせよ、ピータンを熱すると、冷やしたものとはまた違ったコクが味わえるのがいいですよね。ピータンが嫌い、とおっしゃる方にこそ、ぜひ試していただきたい料理2品でした。

(2012年8月23日掲載)


 

1位

小南国の「香港風味坦々麺」980円
371ポイント

この1ヶ月間の1位は、上海の有名レストランの日本支店、銀座「小南国」の香港風味坦々麺でした!

小南国

 

1位の理由は、店の知名度なのか、それとも坦々麺というコンテンツの強さなのか…?いずれにせよ「麺は人を動かす」を実感してしまった坦々麺でした。

こちらの坦々麺は、酸味ひかえ目のまったり系。隠し味にはピーナッツバターを使い、コクとまろやかさを出しています。また、麺の表面がザラリとした感じなので、いい感じに汁を絡め取ってくれるのがうれしいところ。のどごしのいい麺や太麺、かん水強めの麺などではなく、このまったり系スープとのバランスが絶妙にとれる麺だと感じました。

ちなみにデザートにはゴマ団子を頼みましたが、これまた印象に残る美味!餡はシャリシャリ感を残したゴマペーストで、団子の上にはキンモクセイの花をベースにして作った桂花醤(ケイファジャン)が乗っています。なかなか他店では見ないプレゼンテーションなので、こちらもおすすめです。

ゴマ団子ゴマ団子

(2012年8月29日掲載)


 

さて、今回のひる中華ランキングはいかがでしたでしょうか?「ひる中華」は、80Cスタッフがランチに食べた中華料理を、Facebookで連日レポートしています。おひる前のお腹が空きそうな時間に更新していますので、中華画像を見ながら、食べたい中華・好みの中華を見つけていただけたら幸いです。

 


ポイントの算出方法
Facebookの「いいね!」「コメント」1件につき3ポイント、「シェア」等その他アクション1件につき3ポイント、リーチ(タイムラインに流れた数)を1ポイントとして換算し、その合計点で算出しています。みなさんの「いいね!」やコメントがポイント増に繋がります。


Text 佐藤貴子(ことばデザイン)
Photo 小杉勉、佐藤貴子(ことばデザイン)

 


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中華・高橋が作るよだれ鶏のタレ

※情報は掲載時のものです。内容は後日変更される可能性がありますので御了承ください。

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