一日三度の食事の中でも、圧倒的に外食率が高まるランチ。その一食に中華料理への愛を託し、お昼に食べた中華を語るという、80C(ハオチー)のFacebookランチレポートが「ひる中華」です。
そこで頂戴した「いいね!」とコメント、シェア、リーチ数をポイントに換算にして、10月16日~11月16日に掲載したひる中華ベスト8を算出したのが当コーナー。さて、いつも応援してくださっている中華のプロや食いしん坊の皆様が「いいね!」と思ったランチとは…?

 

8位

中国雲南酒膳坊 過橋米線(かきょうべいせん)の
「伝統雲南風過橋米線」980円 237ポイント

日本では珍しい雲南しゃぶしゃぶスープ麺

過橋米線

まず8位にランクインしたのは、米線(お米で作った麺)と、各種具材をスープに入れていただく雲南省の名物料理です。厨房を切り盛りするのは、なんと雲南省の少数民族彝族(いぞく)出身のシェフ。個人的には、香港近辺以外で中国大陸側に初めて行ったのが雲南省でしたので、この料理がランチでいただけるだけで感動してしまいました。現地では値段によって具材が増やせ、どんどんゴージャスにできるのも楽しい一品です。

米線はコシがない生麺で、つるつるとした食感が持ち味。手前の皿に乗った薄切り肉は、豚、鶏、叉焼などなど。写真ではわかりませんが、どんぶりがもてないほど熱々のスープに入れるため、コンロのないしゃぶしゃぶのような感じです。スープの表面にはうっすらと油の層がありますが、これは火を使わなくてもスープが冷めないようにする工夫だそう。

ちなみに過橋米線は、科挙の試験を受けるため、小島で勉強する夫のために、妻が橋を渡って(過橋)冷めない料理を作り運んだ…というのが名前の由来。後に夫は科挙に合格し「妻が届けた米線のおかげで合格できた」と語られるようになったそう。料理受験生の縁起担ぎとしても、おすすめしたい料理ですね。

(2012年11月6日掲載)


 

7位

中国家庭料理 楊(やん)の「麻婆豆腐ランチ」880円
260ポイント

花椒マニアに薦めたい、シビレの止まらぬ麻婆豆腐

楊

 

楊(ヤン)はひと昔前、池袋界隈で台頭してきた現地土着系の中国料理店のひとつ。激辛麻婆豆腐をはじめ、がっつり辛い四川料理で一躍有名になった店です。今では池袋で3店舗を構えるほか、十条、人形町にも出店。池袋の2号店はテレビ版『孤独のグルメ』で「豊島区 池袋の汁なし坦々麺」としても登場しています。

今回訪れたのは、オフィスからほど近い人形町店。ここの麻婆豆腐は、とにかくシビレますね。辣(唐辛子の辛さ)はそれほどでもないのですが、花椒のシビレがハンパない。ラー油たっぷり、サラサラした感じの餡を口に運べば、2~3口で舌がピリピリしてきて、食後には唇までジーン…。まるで麻の麻酔注射が効き過ぎたかのようです。これはもう、水なんかじゃなおりません。〆の杏仁豆腐と、セットドリンクのココナツジュースにどれだけ救われたことか…。

(2012年11月13日掲載)


 

6位

中國料理 味乃一番の「麻婆豆腐定食」800円
261ポイント

「日本中華遺産」になりそうな、インパクト大の老舗店

味乃一番

 

その店名や外観からして「ニッポンの古き良き中華料理店」という雰囲気を放つ「味乃一番」。繊維・衣類の問屋街の中にあるこの店からは、何かとディープなインパクトを受けました。

先制パンチは、2卓空いているにも関わらず相席になったこと。「えーーー?」と思っていたら、間もなく店のおばちゃんたちの賄いタイムに突入です(笑)。 そして次なるパンチは提供スピード。「もう1卓も空いてるのになぜ、私がここに…」と考える間もなく、1分もしないうちに麻婆豆腐がテーブルに出てきました。 「早いじゃないか」と麻婆を口に運ぶと、さらに最後の決め打ちが。ひと口目からガツンと衝撃的なほどに花椒が効いていて、こ、これはおばちゃん以上にインパクト大…!

接客も味付けも賛否ありそうな感じですが、個人的にはアリ。店の存在そのものを慈しめる、心に余裕のある方におすすめです。

(2012年11月14日掲載)


 

5位

胡桃茶家の「ランチコース」3500円
272ポイント

アイアンシェフの店から独立した、気鋭シェフの美麗中華

胡桃茶家

 

こちらは中華食材の営業マンから「訪れた人がほぼリピーターになってしまうという知る人ぞ知る店だよ」という耳より情報を得て出かけた店。6月6日(お稽古始にいいと言われる日ですね)にオープンした新店がランクインです。

オーナーシェフの河野さんは、「料理の鉄人」の後継番組「アイアンシェフ」の中華のアイアンシェフ、脇屋友詞さんの店で前菜を担当していたそう。さすがに盛り付けが美麗で、どの料理もテーマや世界観を感じさせるようなプレゼンテーションに惹き込まれました。

中でも印象に残ったのは、二層に分かれたピータンのテリーヌ。そしてピータンといえば思い出すのが、中華好き人口を増やす会の「ピータン、くらげがシニアを動かす」。この料理でも、ピータンという素材の新たな引き出しが開けたような気がして、なんだか嬉しい気持ちになりました。また、生のグレープフルーツをたっぷり使った自家製の果実酒も爽やかなインパクトがあってよかったです。

コースメニューは2500円(お茶まで含む7品)、3500円(お茶まで含む8品)、2000円の点心コースの3種類。雰囲気もいいので、デートやオトナの会食におすすめです。

(2012年10月29日掲載)


4位

四川豆花飯荘の「四川コース」3500円
277ポイント

シンガポール発・新丸ビルのキレイ系四川料理

四川豆花飯荘

 

4位はシンガポールを本拠地に、マレーシアのクアラルンプール、そして東京に店を構える四川料理店です。

前出の「楊」のように土着系でラー油たっぷりがっつり、という四川料理とは対照的に、こちらはキレイ系とでもいいましょうか。四川の技法を使いながらも、上品に、旨みをたたえ、でもってきちんとパンチのある四川料理を出してくれるお店ですね。

四川コースは前菜、スープ、魚介、肉、麺飯、デザートの全6品。中で最も印象に残ったのが魚香(ユイシャン)で調味された「天然海老のニンニク辛子炒め」です。ほどよく酸が効き、ほんのり甘く、薬味が生々しく香り立つ…、まさに「キレイな味わい」という表現がぴったりくる魚香を味わいました。

ここは茶芸師が柄の長ーーーーいポットを八宝茶に注ぐ華麗なお湯注入パフォーマンスをはじめ、窓際は新しい東京駅が一望できるなど、来るだけで楽しくなってしまうような仕掛けがあり、いつもちょっと気分を上げてくれる店。今回は食後のフォーチュンクッキーで1000円割引券が当たり、さらに気分が↑↑↑。これじゃあ、また行ってしまうじゃないですか…!

(2012年10月22日掲載)


 

3位

倶楽湾(くらわん)の「五目焼きそば」1260円
296ポイント

SMAPのアルバム『GIFT of SMAP』ゆかりの中国料理店

倶楽湾

 

3位は六本木や三田の「中国飯店」、麻布「富麗華」、六本木「紫玉蘭」、汐留「潮夢来」などを展開する中国飯店グループの最新店がランクイン。訪れたこの日は、妙にみんな中2階に上がりたがるし、カート付バッグを持った女性が多いな…と思い「何があったんですか?」と尋ねてみると、同店の2階でSMAPのニューアルバム『GIFT of SMAP』の撮影があったのだそう。ツアーパンフも倶楽湾で撮影したそうで、SMAP東京ツアーがてら、こちらで食事をした女性が多かったんですね。倉庫を改装して作った上海租界風のインテリアは、なるほど確かに写真栄えしそうです。

さて、外で食べる「ひる中華」の定番ともいうべき、五目のあんかけ焼きそばですが、こちらは香港麺のようなサクサク感のある細麺に、上海風のこっくりした具だくさんの餡をまとった一品。麺といい、その焼き加減といい、海老や肉の下処理、野菜の豊富さといい…、絶対に自宅では作れない満足感の高い一品でした。

そして最後に驚かせてくれたのは、食後に出てきた洋梨とフランボワーズのムース!こんなにきちっと作られた華麗なデザートが中国料理店でいただけるなんて、さすが西洋と中華の融合を謳っている同店だけあります。目からウロコというか、想像していなかっただけに、すごく得した気分になりました!

(2012年10月17日掲載)


 

2位

香妃園(こうひえん)の「鶏煮込みそば」1365円
366ポイント

聖子ちゃんの発言で一躍有名になった老舗中国料理店

香妃園

 

この流れで芸能人ネタですが、かつてラジオ番組で聖子ちゃんが「香妃園の鶏煮込みそばが大好き!」 と言ったことからお客が殺到したという歴史もある、香妃園の鶏煮込みそばが2位にランクインです。

鶏煮込みそばは、運ばれて間もなく表面にうっすらと膜が張るほど濃厚な白湯、細切れの鶏肉、青菜、時間がたっても伸びない麺が土鍋に入った同店の看板料理。3人で大鍋入りをシェアして食べれば昼からくつろげ、肌に栄養補給している気分。

「いいね!」がたくさんついたのは、やはり食したことのある方の共感が得られたということでしょうか。この店のこの味は、東京中華の永遠のスタンダード、という感じがします。深夜まで営業しているので、ひる中華だけでなく、飲みの〆の一杯にもおすすめです。

(2012年10月26日掲載)


1位

中華料理 大衆の「福州大衆焼きそば」880円
397ポイント

マヨネーズという飛び道具を使った甘旨焼きそば

大衆

 

一見「福州」という店の大衆的な焼きそばかと思うネーミングですが、「大衆」という店の福州大衆焼きそばが今回の圧倒的な1位となりました。福州とは、中国福建省の省都ですが、現地にこうした料理があるかは謎です。

こちらは見た目は広島風お好み焼きっぽくもありますが、実際は五目餡と両面を焼いた中太の麺に、卵が被っているというもの。何よりこの料理の「大衆感」をかもし出しているのが、上にぴやーっとかかったマヨネーズですね。ソース焼きそばにマヨネーズをかけるのはどうにも好きじゃないのですが、卵に包んで焼きあげた麺にマヨネーズをかけたこの一品は、甘い味付けの卵とマッチしていていて非常に80C(ハオチー)でありました。

麺の下に隠れていた中華餡も野菜、肉、海鮮、うずらの卵などが入って食べごたえたっぷり。熱々の餡と甘い卵をマヨネーズがまとめ上げるという、今までにない焼きそば体験でした。

(2012年10月19日掲載)


 

今回の「ひる中華」は、キレイ目高級系と、がっつり大衆系の両方が見事混ざり合いましたね。また、料理もバラエティに富んで、見た目に楽しいランキングとなりました。

***

「ひる中華」は、80Cスタッフがランチに食べた中華料理を、Facebookで連日レポートしています。おひる前のお腹が空きそうな時間に更新していますので、中華画像を見ながら、食べたい中華・好みの中華を見つけていただけたら幸いです。みなさまも、どうかお近くにある気になる中華料理店のランチがあったら、ぜひ編集部までお寄せくださいね。

 


ポイントの算出方法
Facebookの「いいね!」「コメント」1件につき3ポイント、「シェア」等その他アクション1件につき3ポイント、リーチ(タイムラインに流れた数)を1ポイントとして換算し、その合計点で算出しています。みなさんの「いいね!」やコメントがポイント増に繋がります。


Text 佐藤貴子(ことばデザイン)
Photo 小杉勉、佐藤貴子(ことばデザイン)

 


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中華・高橋が作るよだれ鶏のタレ

※情報は掲載時のものです。内容は後日変更される可能性がありますので御了承ください。

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