Restaurant Now

うまいもの手帖 中華富士

まだまだ猛暑が続く2013年。東京で攻略したい中華富士を編集部セレクトでお届けします。

2013/9/4up

冷やし中華で夏のクライマックスを

富士山が世界遺産に登録されましたね。山開きの7月1日から約2ヶ月間が富士登山のシーズン。そう、それはまさに冷やし中華の季節…!
ということで、夏も終わりに近づきつつも、まだまだ猛暑が続く2013年。東京で攻略したい中華富士を編集部セレクトでお届けします。


神保町の元祖!中華富士

揚子江菜館
揚子江菜館 五色涼拌麺 1470円

まず、中華富士を語るなら外せないのが神田神保町「揚子江菜館」。同店では、1933年に売り出した五色涼拌麺が、元祖・冷やし中華として今もなお提供されています。

メニュー誕生の背景には、二代目が好物のざるそばをヒントに、富士山をモチーフにした冷やし中華を完成させたというエピソードが。ピンク色のチャーシューは春、緑のキュウリは夏、茶色のメンマは秋、白い寒天は冬…というイメージで日本の四季を表現し、さらには富士山にかかる雲をイメージして錦糸卵をふわりと盛ったという、見た目も、そこに秘められた心までも中華富士なひと皿です。


揚子江菜館
東京都千代田区神田神保町1-11-3
TEL 03-3291-0218

◆店舗まめ知識

揚子江菜館

創業1906年(明治39年)の老舗中の老舗。すずらん通り沿いにある、京劇の仮面の看板が目印のお店です。 名物はいわずもがなの五目冷やし、そして「一度食べたら忘れぬ味」がキャッチコピーの酢豚に、池波正太郎も愛したという上海式肉焼きそば。いずれも、ありそうでない味です。



広尾の海鮮×野菜富士

中華香彩 JASMINE
中華香彩 JASMINE(ジャスミン) JASMINE特製!海鮮冷やし麺
(スープ、牛肉とメンマの田舎煮、大根の漬物、杏仁豆腐付き)1300円

こちらのランチで提供している中華富士は、麺を土台に野菜を積み上げ、揚げネギやとびっこを散らし、麓を大粒海鮮で固めた美麗な姿。推定標高は13.5cm。これを頂上から攻略すべく、食べる直前にソースを自分でかけるというワンアクションが気分を盛り上げます。

しかも、同店の看板料理・よだれ鶏に使う辛いソース、生のりと熟成黒酢ソース、中華風トマトソースから好みが選べるのがまたうれしい。具は同じでも個性がまったくが違うので、きっと三回食べ比べたい気分になるはずです。


中華香彩JASMINE
東京都渋谷区広尾5-22-3 広尾西川ビル1F
TEL 03-5421-8525

◆店舗まめ知識

中華香彩JASMINE

広尾と恵比寿の中間、明治通り沿いにあり、近隣の住人や勤め人はもちろん遠方からも予約が入る人気店。シェフはグランドハイアット東京「CHINA ROOM」出身で、ともかく味がキレイ。名物のよだれ鶏をはじめ、伝統的な料理をベースに洗練された味わいを提供しています。



日本橋三層富士

楼蘭
楼蘭 冷やし坦々面 850円

こちらは麺の上に千切りレタス等の野菜、そして肉味噌を盛り上げた三層構造の中華富士。この山をブルドーザーのように豪快に崩し、上下左右にしっかり混ぜてから口に運ぶのが、担担麺を食べる作法です。

たれはピリ辛ゴマ味。野菜でさっぱりとした味わいもプラスされていますが、意外にも食べ終わる頃にはかなり口の中が辛く熱い…。富士山が休火山なのと同様、こちらも冷しと言えども担々麺なのであります。


楼蘭 人形町店 ※閉店しました
東京都中央区日本橋人形町2-24-3 第二高谷ビル1F
TEL 03-3249-3922

◆店舗まめ知識

楼蘭

板橋に本店を構える四川料理店が、2013年6月に人形町にオープン。「栄昇閣」という中華料理店の居抜きでまたたく間に開業しました。喫煙可、食べ放題ありなので、スモーカーのみなさんの宴会におすすめです。



白金高輪の自然派中華富士

聚寳園
聚寳園(シュウホウエン)什錦冷麺 1300円

こちらの中華富士は、無添加ハムや自然栽培キュウリなどをを用いた自然派。細長く切り分けられた具によって、見事円すい状の富士山を体現し、山頂には歯ごたえのいいクラゲを冠しています。

具の下にある麺は写真では見えませんが、たれとなじみのいい、かん水少なめのストレート麺。ゴマの粒の食感を残し、辛子を混ぜてキリッとさせたゴマだれで麺をすでに和えてあり、服を汚さず食べられるので、女子的にも攻略しやすい中華富士です。


中國料理 聚寳園(しゅうほうえん)
東京都港区白金2-3-17 ホワイトヒルズ白金2F
TEL 03-3445-7007

聚寳園

◆店舗まめ知識
1974年に白金台に開業。現在は白金高輪駅そば、桜田通り沿いのビルの2Fにあります。名物は蟹と卵白のあんかけがたっぷりかかった揚州炒飯。また、イシモチをじっくり煮込み、白濁した魚のスープでいただくそばも珍しい一品(要予約:5~6名でシェア向け)。化学調味料を使わないスープ、自然栽培のお米や野菜など、安心安全な食材にこだわりがあるのもポイント。



淑女に捧げるシャトー富士

華都飯店
華都飯店 棒々鶏冷麺+いちごタピオカ 1600円

山を貫くトンネルのようにキュウリが差し込まれ、フルーツトマトが彩りを添える、華都(シャトー)飯店の棒々鶏冷麺。皮をむいたキュウリの瑞々しさ、くらげの歯ごたえなど、素材のよさと仕込みの丁寧さ、盛り付けの美しさが印象的で、一皿でも贅沢で豊かな気持ちになれる冷麺です。

また、女子にうれしいのは、極めて濃厚かつ後味がピリリと辛い胡麻だれで、麺がしっかり「拌(バン=和える)」されていること。タレがサラサラしていると服にはねてしまうのが恐怖ですが、このスタイルだと安心ですね。また、アークヒルズ仙石山森タワーの高級感のある店内で、優美な気持ちでいただけるところもシャトー富士の名にふさわしいのです。


華都飯店
東京都港区六本木1-9-10アークヒルズ仙石山森タワーB2(しいのき坂沿い)
TEL 03-3587-9111

◆店舗まめ知識
1965年に港区三田に、中国料理研究家の馬さんが開業した老舗。アークヒルズ仙石山森タワーへの移転により、ぐっと高級感が増し、、立地柄、欧米人のお客さまも増えたように感じます。こちらは冬場の酸菜鍋が有名。酸っぱい白菜の漬物でつくる鍋料理は他では味わえない逸品です。



湖に浮かぶ小岩富士

榕荘園
榕荘園(ようしょうえん)冷し担々麺 800円

写真では熱々の担々麺と変わらぬビジュアルですが、実は冷たい麻辣スープにキリッと締めた平打ち麺が浸された冷し担々麺。汁物の食べごたえと清涼感を両立した、冷やし中華のニューウェーブです。

こちらは白髪ネギの雪がかかった富士山スタイル。冷たくても辛さはしっかりしており、スープをすっきりと飲み切れるのがいいところ。たっぷりの具とともに麺をすすると、食べるラー油の具にありそうなものが時折カリッとアクセントになり、いっそう食欲を増してくれます。


榕荘園(ようしょうえん)※四谷に移転しました
東京都江戸川区西小岩1-30-3
TEL 03-3650-1141

榕荘園


◆店舗まめ知識
こちらは80Cのfacebookページで連載中の「ひる中華」でたびたび登場しているラブホ1Fの中国料理店。福建料理が充実しており、閩南打滷麺(福建南部風五目あんかけ麺)、閩南海蠣煎(福建南部風焼きカキ)、高山蕃薯丸(サツマイモ団子)、マテ貝料理なんかもあります。電話すれば客室に出前も可能。食べログでいまだ誰もコメントしていない、超穴場店です。


※揚子江菜館を除く各店のメニューは季節限定商品になります。 おおむね「暑さが終わるころまで」の販売となりますが、販売期間は各店にお問い合わせください。
また、2013年の提供メニューですので、来年は変わる可能性があることをご了承ください。


RESEARCH 80C編集部
TEXT 佐藤貴子/ことばデザイン
PHOTO 小杉勉(揚子江菜館、楼蘭、榕荘園)、佐藤貴子(JASMINE、聚寳園、華都飯店)

カテゴリ:
Restaurant Now

記事公開日: 2013/9/4

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