【食養生×ヨガ】東洋の叡智で身体をキレイに!秋編

1:秋の不調はこれでケア!家庭でできる東洋医学的養生法
2:営養薬膳大師・山中一男先生の秋の食養生レシピ
3:心を整える呼吸法&ダイニングでお手軽椅子ヨガ

空気が乾燥し、肌のカサつきや喉の不調が出やすい秋。そんな時は、呼吸を意識的に行うお手軽ヨガを毎日の暮らしの中に取り入れてみましょう。HAS YOGAインストラクターの髙橋ちひろ先生がご紹介します。

呼吸に身体の動きを合わせるレッスン

まず、呼吸に身体の動きを合わせることで、心と身体のバランスをとりましょう。

(1)ゆっくりと鼻から息を吸いながら両手を横から上げ、頭上で合掌します。頭の上に光の素粒子を集めるようなイメージで取り組んでみましょう。

(2)ゆっくりと息を吐きながら、その手をおろして胸の前で合掌します。胸の前は第4チャクラと言われるハートチャクラ。心に湧き上がる想いを受け取り、あるがままの自分を受け入れてみましょう。

ヨガの呼吸法

鼻から吸いますが、吐くときは鼻・口どちらでもOK。ただし、一気に脱力する場合は「フーッ」と声を出して口から吐き出しましょう。最初のうちは、おなかに風船があるイメージで膨らませたり縮めたりすると、呼吸が意識しやすくなります。

 

椅子で簡単!ワシのポーズ

次に、肩こりや背中のこわばりに効果を発揮。血流をよくして身体をほぐしましょう。

(1)息を吸いながら顔の前で両手を合わせ、息を吐きながらひじを胸の高さままで上げ、両手をからませ、次に足もからませます。そのままゆっくりと3呼吸繰り返します。

(2)反対側も同様にからませて、3呼吸。からませることで身体がしぼれ、血流がよくなり、肩甲骨の間隔が広がり、背中や肩こり解消にも効果を発揮します。

緊張と弛緩を繰り返し、身体の芯からリラックス

最後に、身体を絞る→緩めるを繰り返して、身体を芯からリラックスさせます。

(1)背筋を伸ばし、両肩を広げ、手の甲を上向きにして、手のひらをグーの形に握ります。

(2)息を吸いながら、そのまま握った手を返し、手の甲が下になるように絞りこんでいきます。

(3)そのまま一気に脱力。口から「フーッ」と声に出しながら大きく息をはいて背中を丸め、手のひらを膝の上に広げたら、おへそをへこませてダラーンとしましょう。緊張と弛緩を繰り返すことで、身体の芯からリラックスが生まれます。

これら一連の動きをしてみると、最初は形だけだった呼吸が、真の呼吸に変わってきた感じがしました。こんなに意識を持って呼吸をすることはバタバタした日常の中ではなかったこと。いわゆる深呼吸とはまた違う感覚で、呼吸をひとつ身体の中に入れるだけで、何かが身体をかけめぐり、温かくなってくるよう。また、呼吸をひとつ吐き出すたびに、もやもやした何かが外に出ていきます。

体が寒さで縮こまってしまいがちな季節だからこそ、しっかりと吸って吐いていきたいもの。日に日に冬が近づいてきましたが、ぜひみなさんも秋の食養生×ヨガで健やかな毎日をお過ごしください。

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冬の食養生×ヨガ
“腎”をケアしてアンチエイジング

次回のテーマは冬の“腎”ケア。東洋医学における“腎”とは、腎臓だけではなく、成長や生殖など、生命の根本をつかさどる臓器と考えます。不摂生や加齢によって腎の機能が低下すると、どういうことがおこるのでしょうか…?

>【食養生×ヨガ】東洋の叡智で身体をキレイに!冬編①

 

 

 


TEXT 吉谷環
PHOTO 小杉勉