YOGA|むくみを取り、ホルモンバランスを整えよう。梅雨の《経絡ヨガ》ポージング

当セミナーのヨガは、オフィスやダイニングでも手軽に取り組める、座ってできるヨガが中心。さらに今回はエネルギーライン(経絡)を意識した「経絡ヨガ」をご紹介しましょう。

時節柄、全身のむくみ改善に効果的な「脾経」と「胃経」を刺激するポージングを、HAS YOGAインストラクターの髙橋ちひろ先生に教わりました。

もくじ|食養生×ヨガ|東洋の叡智で身体をキレイに!Vol.5 長夏(梅雨)編

1:LECTURE|むくみ&だるさと梅雨の関係
2:RECIPE|梅雨に楽しむ食養生点心レシピ
3:YOGA|経絡ヨガでむくみ&だるさ改善

①婦人科系の不調に「三陰交(さんいんこう)」を刺激するポージング

内くるぶし頂点から上、親指を除く4本の指幅分にあるツボが三陰交(さんいんこう)。このツボは脾、肝、腎の経絡に通じ、婦人科系統の不調に効果的。三陰交に刺激を与えながら、手も天へ突き上げるため、さらに身体のむくみ改善が期待できます。

正面を向いて手を膝の上におきます。

右手で左足首の三陰交を抑えます。

内くるぶし頂点から上、親指を除く4本の指幅分にある三陰交。

左手を上に伸ばし、目線は手先を見るようにします。

このままの姿勢をキープしたまま、鼻から息を吸い、鼻から吐き出す呼吸を5回繰り返します。

終わったら、反対側も同様に行います。

②ホルモンバランスを整える「血海(けっかい)」に刺激を与えるポージング

血海(けっかい)はホルモンバランスを整える脾経のツボ。月経痛にも効果があります。上半身の動きと呼吸を加えることで、さらに気の流れの向上を図りましょう。

膝を伸ばした時にできる、膝のお皿上部の内側のくぼみ(血海)に親指を当てます。

血海をグッと抑えます。

頭を下にして息を吸い、息を吐き切ります。

息を吸いながら頭を上げていきます。

息を吐きながら頭を戻し、息を吸いながら、手をももの上をすべらせて、鼠径部(そけいぶ:ビキニライン)に持っていきます。

息を吐きながら手を血海まで戻します。一連の流れを3回繰り返します。

③顔のむくみを解消!「頬車(きょうしゃ)」に刺激を与えるポージング

小顔、二重あご、たるみなど、顔のむくみを解消する胃経のツボ。経絡への刺激に首の動きも加えることでしっかりストレッチも。毎日続けて理想のフェイスラインを手に入れましょう。

耳を中指と人差し指ではさみます。

人差し指はエラの角から指1本分下にある頬車(きょうしゃ)のツボを押さえます。

そのまま手を耳の根元までスライドさせ、両肘を肩より高い位置まで突き上げ、頭を後ろへ倒します。このまま3呼吸します。

【プラスα】さらにこの後、小腸経のツボ・天装(てんそう)を刺激すると、むくみだけでなく、耳の疾患や頭痛改善にも効果的。耳下アゴの骨の後ろ角から、鎖骨中央を結ぶ線の中間よりやや下に位置するツボです。

「脾経は身体の内側、胃経は外側を通っています。特に脾経には女性に関連するツボが多いので、これらのラインを優しく刺激することで、巡りのいい身体になれます」と髙橋先生。

経絡ヨガを実際にやってみると、ツボを自分で「押す」という直接的な刺激が気持ちいいだけでなく、すぐに効きそうな気分になれるのがうれしいところ。

とはいえ、ツボ押しに気を取られて呼吸を忘れることのないように…。ヨガの根本は呼吸です。呼吸に合わせて身体を動かすことで、健やかな心身を手に入れましょう。



もくじ|食養生×ヨガ|東洋の叡智で身体をキレイに!Vol.5 長夏(梅雨)編

1:LECTURE|むくみ&だるさと梅雨の関係
2:RECIPE|梅雨に楽しむ食養生点心レシピ
3:YOGA|経絡ヨガでむくみ&だるさ改善


TEXT 吉谷環
PHOTO 小杉勉(中華・高橋)