ウェブ記事88本(4日に1本)、Facebookポスト148本、Twitter ツイート1,879本(1日5本)、InstagramやYouTube、Tik Tokもやってます(編集部は2人)。これらの反響と動向を踏まえ、編集部が選んだ2019年の注目点はこちらです。

煎堆皇(チントイウォン)から調理動画の可能性

80CのYouTubeアカウントで今年大ブレイク!その動画は、巨大胡麻団子「煎堆皇(チントイウォン)」です。

こちらは2016年「注目されること間違いなし!『食べられる風船』はこうして作る」という記事内でご紹介したものですが、今年、煎堆皇を作る人気YouTuberが相次いで登場。YouTubeのおすすめ動画でも紹介され、166万1,023 回の視聴を記録、世界各国から各国語で書き込みが…!

前ページの「踊る鍋振りお姐さん」もそうですが、動画コンテンツは非言語であるため、国を超えて広がっていきます。一方、皿の上の料理は基本的に動きがないため、調理プロセスがユニークな料理や、提供方法に動きがあるものをご紹介すると、より多くの方に楽しみ、世界に広がる可能性がありますね。

魅惑のピリ辛クミン塩「羊名人(ようメ~じん)」から派生した諸々

2014年に四川料理の名店「飄香」井桁良樹オーナーシェフとともに開発し、羊フェスタで限定販売を続けてきた「羊名人(ようメ~じん)」が今年、満を持して一般発売を開始。「カルディコーヒーファーム」や「北野エース」「ヤオコー」「成城石井」等、全国の店頭に並び始めております。

80C企画ということもあり、過去記事のストックも多々。せっせとTwitterでPRしていたら、各方面で「買えないぞ」の声続出。これを受けて店舗から注文が入り「羊名人を入手できたが、肝心の羊肉が買えない」「サイゼリヤのアロスティチーニと羊名人が似ている」と話題が話題を呼ぶ状況に。また、干し肉(腊肉)作りに「羊名人」を使ってくださる方も、以前以上にSNS等で顕在化してきました。

羊名人は最近「Twitterでバズってますね!」と言われることもありますが、Tweetランキングに入っていないのは、基本的にどなたかのリツイートであるため。この商品はこれまでの歩みがあったから今があります。これからもブームになりすぎず、ニーズを満たせるよう、大事に育てていきたい次第です。

ビャンビャン麺 ― 陝西省発祥の幅広手延べ麺

80Cが今年の1字を選ぶなら、間違いなくビャン。ここに漢字で記せないのが歯がゆいですが、ビャンビャン麺のビャンです。

振り返ると2017年~2018年は、中国のどの都市にでもある!というくらいどこにでもある蘭州拉麺店が続々日本に誕生。2019年は手延べ麺に注目が集まった流れも受け、ビャンビャン麺を出す店が増えました

ビャンビャン麺は、コシのある麺を好む日本市場にマッチしたということもありますし、唐辛子とにんにく香る「中華風ペペロンチーノ」的な油溌(油泼:ヨウポー)の調味は、比較的どの店も失敗のない味付けに着地しやすいという利点もあったかと。スープの出来に左右されず、麺を楽しめるという要素は大きいですね。

麺に限らず、麺点(点心類)や、麻辣烫(マーラータン)などの軽食、火鍋をはじめとする現地系チェーンはこれからも増えそうな予感。麻辣の一般化に伴い、現地の合わせ調味料がさらに日本に上陸する可能性も大きいです。

80Cではこれからも日本の中華シーンを見つめていきますので、2020年もよろしくお付き合いください!


TEXT & EDIT:サトタカ(佐藤貴子)
ランキング集計:コスギ(小杉勉)