夏バテ予防に酸梅湯(さんめいたん)。自家製ならここで飲む!

手間暇かけた金木犀シロップ入り。ローゼルが爽やかさを添える『街角饅頭店 吉祥天』

台湾式弁当や老麺饅頭(自然界にある菌でつくられた発酵種で膨らませた中華まん)などを販売している西荻窪の『吉祥天』は、台湾の伝統飲料も気軽に楽しめる店です。

酸梅湯は自家製で、5月から9月までの限定販売。さらに洛神花茶(ローゼル茶)も販売するほか、今年は8月に青草茶も販売する予定があるのだとか。

多くの材料を組み合わせて作られています。photo by 吉祥天

なかでも酸梅湯は、オーナーシェフの邱さんが特に手をかけているこだわりのドリンク。材料は烏梅、山楂、老陳皮(黄色っぽい陳皮よりずっと古い、真っ黒な陳皮)、甘草(リコリス)、洛神花(ローゼル:食用ハイビスカス)、金木犀、薄荷、金木犀シロップを使い、ザラメ、水を加えて2時間以上煮込んで作られています。

洛神花や金木犀、金木犀シロップのおかげか、烏梅を感じるのにガツンと来ることがなく、とても飲みやすい味わいに仕上がっています。

『吉祥天』の酸梅湯。photo by 吉祥天
香りのよい金木犀シロップ。

【烏梅の塩梅】感じられるが飲みやすい
【配合の特色】多くの材料を組み合わせた複雑なもの。金木犀シロップに個性あり
【販売形態】テイクアウト(カップ入り400円税込:480cc容器に氷入りまたは氷なしで販売)

甘さ控えめで烏梅しっかり。素材のすべてが溶け込む酸梅湯「古月 新宿」

伝統的な中医学に基づいた料理をいただける『古月 新宿』では、烏梅の風味がしっかり感じられる自家製の酸梅湯を、毎年夏限定で販売しています。

店で飲めるほか、濃縮を瓶詰で販売。購入すると、酸梅湯について解説した紙を添えてくれます。photo by Takako Sato

こちらは材料を煮出した後、ミキサーで挽いているので、素材もまるごと飲めるのが特徴。甘さはかなり控えめなので、糖分が気になる方におすすめです。

もともとは、夏に猛暑となる厨房でバテないように仕込んでいたという、まさに医食同源な酸梅湯。店内では水割やソーダ割、テイクアウトでは濃縮液を瓶に詰めて販売しており、好みの塩梅に割って楽しむことができます。

『古月 新宿』の酸梅湯。煮出してから挽いているため、素材が底に残ります。photo by Takako Sato

【烏梅の塩梅】しっかり
【配合の特色】4種類(烏梅、山楂、棗、甘草)を煮た後、ミキサーで挽く
【販売形態】レストランでグラスで提供・テイクアウトで瓶詰(濃縮タイプ:1,300円税込)
※レストランですので、店内で飲む場合、酸梅湯のみの注文はできません。

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