スパイスや発酵の妙味に唸る!首都圏で台湾式火鍋が味わえるおすすめの店2選
日本でも台湾式の鍋料理が楽しめる店があちこちにあります。首都圏で有名なところでは、台湾の薬膳火鍋専門店『天香回味』や、アメリカ発の台湾一人鍋専門店『BOILING POINT』などですね。今回は、私が気に入った2店の鍋料理を紹介します。
「スープに自信あります!」4日がかりで仕込む『太郎飯店』の薬膳麻辣鍋
台湾小籠包の記事で紹介した習志野市実籾の「太郎飯店」では、年間を通じて薬膳麻辣鍋(牛モツの薬膳麻辣鍋)を楽しめます。
こちらのスープは、なんと作るのに4日間かかるそう。まずは牛骨、鶏ガラからそれぞれ別々にスープをとり(ここで2日間!)、その両方を合わせて味を整えていくとのこと。
スープは1種類で、辛さより旨みがしっかり。麻辣鍋というと普通は辛さが注目されますが、しびれるような辛さはとてもひかえめで、鶏ガラや牛骨の旨さが感じられます。
「スープに自信あります」と白井良太郎シェフがいうのも納得の味わいで、ギフトにもできるお持ち帰りセットも用意されています。
参考までに、私自身は辛さにそこまで強くなく、紅(麻辣)と白(白湯)のスープが入った鴛鴦麻辣鍋では、白いスープばかりに手が伸びてしまい、辛さの調整ができる店では「小辣(ピリ辛)」を頼むタイプ。私同様にピリ辛が大丈夫な方なら、きっと楽しめると思います。もっと辛くしたい場合、唐辛子増量もできますよ。
具材はカラフルなキノコが数種類、牛肉、豚肉、海鮮、野菜、太めの春雨など。下の写真のつみれサーバーにのっているのは、エビととびこの団子です。
キノコがかなりの量ですが、キノコだからこそでしょうか、きれいに食べ切れます。どれも美味しかったのですが、コプリーヌ(ササクレヒトヨタケ)というキノコの食感が、コリコリしていて良かったです。
タレをつけなくてもおいしいのですが、白井良太郎シェフ特製のポン酢も用意されているので、味変もOK。途中にシャーベットが登場するところにも台湾らしさが感じられました。
『太郎飯店』の火鍋メニューには、冬季限定の薑母鴨(鴨肉と生姜の薬膳火鍋)や、羊肉爐(ヤギ肉の薬膳火鍋)もあります。鍋料理はすべて2人前から2週間以上前までの予約が必要。当日をわくわくしながら待つ時間もまた楽しみですね。
太郎飯店
千葉県習志野市実籾2-25-19(MAP)
アクセス 京成本線実籾(みもみ)駅から徒歩12分
駐車場 4台分(店舗前)
TEL 080-8042-7166 ★完全予約制
営業時間
ランチ 11:30-14:00(最終入店13:00)2,783円~ ※日曜ランチはディナーコースの内容を提供
ディナー 17:30-22:00(最終入店20:00)8,250円~ ※本格台湾料理のコース
モーニング 8:00-9:30(第一日曜日のみ営業)
月・火・日曜夜定休
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続いては、新宿区中井の住宅地にある隠れ家『茶屋』をご紹介。こちらでは台湾南部でよく使われる調味料、発酵パイナップルを鍋料理に使っています。そのお味とは?