ECと中華食材店でほぼ揃う!自宅で台湾式火鍋を楽しむTIPS

薑母鴨に挑戦。鴨肉はマレーシア産がなかなか良いと台湾人から教えてもらいました。胡麻油や焼酎をたっぷり使い、台湾人が推す具材、キャベツも投入。

台湾らしい鍋料理は、自宅で楽しむこともできます。今はAmazonや楽天市場などのECショップでなんでも揃う時代。鍋つゆ、調味料、台湾の酒などが簡単に手に入ります。近所に中華食材店がある方は、冷凍庫を覗けば、ぴったりの食材が見つかることも。

例えば、薬膳火鍋を作りたいなら、生薬がセットになったものがいろいろ販売されているので、これを買ってスープを作り、鍋に仕立てることができます。

池袋の「友誼商店」の店頭に並ぶ、台湾の薬膳スープを作るための薬膳キット。思いほか種類があります。
姜母鴨や焼酒鶏、四物湯といった台湾定番の煮込みやスープのもと。生薬が入っており、こちらを使って火鍋に仕立てることもできます。

具材は、中華食材店に行けば台湾産のイカ団子や貢丸(豚肉団子)が多く並んでいますし、アヒルの血を固めた鴨血(ヤーシュエ)といった台湾の鍋料理でよく見るものも揃います。

中華食材店で売られている、鍋やスープ用の団子セット(写真右側)。写真左下に見える「玉子餃子」も台湾式の鍋にはぜひ入れてほしいです。
新大久保「海羽」では台湾産の火鍋具材が充実。日本の食品工場で作られた団子のセットもありました。

台湾らしい味が作れる!定番調味料は米油と胡麻油

台湾の酒が必要なら、中華食材店で下の写真のような「台湾紅標米酒」がよく売られています。米酒は麻油鶏や姜母鴨といったメニューにはマスト。お酒を1本入れるレシピも多くありますが、お酒+水でも良いかと思います。お好みでどうぞ。

また、ごま油は、台湾の友人からマルホン「圧搾純正胡麻油濃口(こいくち)」が台湾の胡麻油に比較的近いと教えてもらいました。日本の胡麻油だと、香りが足りないそうです。

台湾料理を作るときに揃えておきたい酒と油。台湾紅標米酒はアルコール度数19.5度の蒸留酒。料理に使う場合、食材の臭みをマスキングする効果も。

また、沙茶火鍋に欠かせない沙茶醤も日本で買えます。干し海老、干し魚をベースに、にんにくやエシャロット、スパイスを配合した醤は鍋のつけだれの定番です。

台湾の定番調味料「沙茶醬」は中華食材店や「カルディコーヒーファーム」、ECサイト等で購入できます。※店頭在庫は購入前にご確認ください。

このように、多くは日本で手に入りますが、まだ日本で見かけたことがないのは豆皮(湯葉を重ねて揚げたもの)ですね。これは台湾旅行で買ってくるのがオススメです。

豆皮。鍋に入れるとスープを吸っておいしくなります。

私は先日、前のページでご紹介した『茶屋』の発酵パイナップル鍋が美味しかったので、5年ものの発酵パイナップルと市販の蔭鳳梨湯底(発酵パイナップルスープのもと)を合わせて、パイナップル鍋を作ってみました。

(写真左)5年ものの自家製発酵パイナップル。(写真右)発酵パイナップル醬「蔭鳳梨湯底」。これをスープに溶かせば発酵パイナップル鍋ができます。中華食材店やネットで購入可能。
自作のパイナップル鍋。

さすがに8年ものや5年ものの発酵パイナップルに比べると、蔭鳳梨湯底のみで作った鍋は味に深みが足りないかもしれませんが、自分で楽しむには十分美味しいです。

味噌を加えるときは、味噌汁を作るときより少し薄いかな…と思う量に留めるのがおすすめ味の想像がつかないなと思っている方、ぜひ蔭鳳梨湯底を手に入れて作ってみてください!

参考資料
瑪西隨筆|2024台北火鍋推薦|精選20間台北CP值高火鍋、特色火鍋店,平價、高級火鍋、約會火鍋店dcard火鍋推薦
The News Lens Japan|台湾で一人鍋しよう! まるでカフェな人気チェーン店でお野菜も堪能【女性でも気軽に入れるおすすめ小火鍋店】


TEXT&PHOTO:はっしー
学生時代に中華圏の近代史を学び、中華POPSを愛聴。上海および香港在住を経て、現在は日本在住。中華料理は食べる専門だったのが、作るほうにも目を向けるようになったのはここ数年。上海界隈から南の沿岸部、香港、マカオ、台湾の味が好み。>過去記事はこちら