先生がよければぶきっちょさんでも形になる⁉小籠包教室に行ってみた

教え方がうまい!点心工房で教わる薄皮小籠包「大二郎の小籠包」

幾重にも襞(ひだ)を寄せた小籠包は、かなり難易度が高そうに見える点心のひとつ。もしも習うことがあれば、何十個も包まないと習得するのは難しいだろうな…と思っていました。

ところが、ビギナーでも思いのほかキレイに作れ、達成感を得られたのが「大二郎の小籠包」が不定期で開催している小籠包づくり教室です。

生徒さんたちが包んだ小籠包。

大二郎さんは「中華圏はマカオに行ったことがあるぐらい」という方なのですが、日本で中華圏出身のシェフに点心を習った経験から、数多くの美味しい点心を作ってらっしゃいます。

教えていただいたのは、薄皮の小籠包。薄く伸ばしても破れない生地づくりを教えてもらえるほか、手の使い方、身体の使い方をうまく言葉で表現できる先生なので、驚くことに、包むのが初めての方でもうまく包めていました。

私は最後きれいに閉じるのが苦手でしたが、おかげでコツを掴んだような気がします。教室は大々的に告知はしていないのですが、Instagramをフォローしていると開催日がチェックできます。

生徒さんが包んだ小籠包の蒸し上がり。それぞれに個性あるかたちも教室ならでは。

大二郎の小籠包
東京都中野区上高田1-2-42 コーポシンエイ(MAP
小売販売店(無人店舗:24時間営業)東京都中野区新井3ー6ー10(MAP
TEL 050ー3709ー8090
オフィシャルサイトInstagram

「台湾メシ研究室」でさまざまな料理が学べる「街角饅頭店 吉祥天」

80C(ハオチー)でもたびたびご紹介している「街角饅頭店 吉祥天」オーナーシェフの邱さんは、台南にある「上海好味道小籠湯包」で小籠包づくりの修業経験のある料理人です。

そのため、店の看板メニューである中華まんはもちろん、薄皮の小籠包も、発酵生地での小籠包も「吉祥天」で食べることができます。

また、定期イベント「台湾メシ研究室」を主宰しており、そこで教わったのが老麺を使用した発酵生地で包む小籠包づくり。餡を包む際の手や指の使い方は、肉まんやあんまんと同じなので、薄皮で包むほど難しくはなかったです。

店の小籠包に加えているスープ。
漉したスープにゼラチンを加えて固め、肉餡に混ぜます。

ゼラチンで固めたスープを肉餡に混ぜて包むので、蒸したては一般的な肉まんと異なり、アツアツのスープとモチモチの生地が同時に味わえるのが魅力。さらに、とても食べごたえがあります。

写真では伝わりにくいですが、さきほどのスープがたっぷり封じ込められています。

東京および近郊にお住まい方には残念なお知らせですが、これまで西荻窪にあった店舗は、8月18日までの営業。その後は熊本へ移転予定です。詳細は店のSNSを見てみてくださいね。

街角饅頭店 吉祥天
東京都杉並区西荻北3-11-18(MAP)※この店舗は2024年8月18日までの営業です。
TEL 03-6913-5659
営業時間 11:00-15:00 ※ディナーは予約制17:30-21:30(要問い合わせ)
不定休
オフィシャルサイトInstagramFacebook

小籠包の作り方を学ぶのはなかなかハードルが高いと思っていましたが、実際に習ってみると「先生がよければなんとかなる」と実感しました。

台湾の友人に、どの店の小籠包が好きか尋ねたところ「外で食べると高いから自分で作る」と言った友人がいたのですが、「私もたまに作るよ」と自慢できる日が来るかもしれません。みなさんも機会があったらぜひチャレンジしてみてください!

参考資料
心跳台湾「日本人が知らない「鼎泰豐(ディンタイフォン)」の秘密
TAIPEI navi「金蓬莱
書籍『味の台湾』(焦桐 著/川浩二 翻訳)


TEXT&PHOTO:はっしー
学生時代に中華圏の近代史を学び、中華POPSを愛聴。上海および香港在住を経て、現在は日本在住。中華料理は食べる専門だったのが、作るほうにも目を向けるようになったのはここ数年。上海界隈から南の沿岸部、香港、マカオ、台湾の味が好み。>過去記事はこちら