ここ、本当に醸造場⁉ イギリス企業がデザインした最先端の美麗酒造
掲陽潮汕空港から車に揺られること約2時間。やっと到着したパールレッドは…… 想像以上に大きい!そして綺麗! 予め写真では見ていたものの「ここ、本当に醸造場?」と疑いたくなってしまうくらい、デザイン性の高い建物です。

建築を手がけたのは、イギリスの国際的なデザイン企業「Arup Group Limited(奥雅娜)」。そもそもパールレッドという英名を掲げるあたり、海外市場も視野に入れたブランディングが窺えます。

社屋は入ってすぐのロビーがショールームになっており、黄酒だけでなく、白酒や自社栽培している茶葉などがずらりと並んでいました。

酒造併設レストランでいただく客家料理&広東料理
到着が昼過ぎだったので、まずは見学する前に昼食をいただくことに。ここは一般の方でも利用できる酒造併設のレストランで、60〜100元程度で客家料理や広東料理が楽しめます。
注文したのは客家盐焗鸡(客家鹽焗鶏)。蒸した雄鶏を4時間以上塩漬けしたもので、しっとりした食感。噛むたびに鶏のうまみが滲み出てきます。
続いては特色粉丝蒸带子(特色粉絲蒸帯子)。海から離れた場所ではありますが、広東省定番の海鮮料理がこちら。蒸したホタテに春雨や大蒜を乗せた料理で、弾力のあるホタテとプチっとした食感の春雨がいいバランス!
荷塘月色という聞き慣れないこちらは、蓮根に海老のすり身を詰めて焼いた料理。上にはさやいんげんやクワイ、モチを炒めたものがのっています。素朴でやさしい味わいで、何個でも食べられる!
食後は待望の工場見学!といきたかったのですが、実はこの工場、移転したばかりで、黄酒造りはまだ稼働していないとのこと。
そこで展示コーナーや甕の貯蔵庫を見ながら、蔵の歴史や客家黄酒の製法について解説していただきました。そこには、他の中国酒、もちろん日本酒とも異なる醸造の世界が広がっていたのです。