【食養生×ヨガ】東洋の叡智で身体をキレイに!
1:ヨガ×中国料理=動いて食べて体をいたわる
2:酷暑の今こそ作りたい!営養薬膳大師・山中先生の夏の食養生メニュー
3:肩こり解消、リフレッシュといいこと尽くし!簡単ヨガ&ストレッチ
「1年365日を健康に過ごすために、季節に応じた食生活を心がけること。常に自分の体と向き合い、体や心の状況に対応した食生活を心がけること」。
それが山中一男先生の提唱する食養生の考え方。まずは今回取り組んだ夏のレシピをご紹介します。
冬瓜と白花豆の煮込み(冬瓜焼扁豆)

「解暑(げしょ)」の冬瓜と、食欲が落ちるこの季節には消化器官を働かせる「健脾(けんぴ)」の食材白花豆をプラスした体力増進メニュー。ベーコンと冬瓜を炒め、あらかじめ水煮した大粒の白花豆を加えて中華スープで煮込み、とろみをつけて完成です。淡白な冬瓜にベーコンの旨味もしっかりと入った滋味深い一品。
百合根・龍眼・椎茸・鶏肉の養生スープ(百合炖龍眼鶏)

「安神」の百合根と龍眼に、「補気健脾」(気を補い消化器官を活性化する)の椎茸、鶏肉を加えた、気血を補充し、精神を安定させるスープです。中華スープは使わず、水と老酒で30分煮込みますが、椎茸や鶏肉からの旨味で十分。ほっこりした百合根、旨味のある骨付き鶏肉、ふっくらした椎茸など食感もさまざま。さらに龍眼を加えているので、スープにほんのり甘みも感じられます。
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蓮の実入り麦粥(蓮子小麦粥)

「安神」食材の蓮の実、「養心」の麦(押し麦)の組み合わせで、精神の安定を強めるお粥。一晩戻した蓮の実は炊き上がると、ほくほくした食感になります。中華スープを用い、弱火で約50分煮込んでできあがりという手軽さもうれしい一品。心が洗われるような優しい味です。
熱中症を救った一杯のスープ
今回食養生のベースにある東洋医学の基本とレシピを教えてくださった山中先生は、業界の人なら誰もが知るこの道の大家。そんな先生が食養生の力を実感、探究するきっかけになったのは、実は今年のようなある猛暑の夏だったそうです。
「台湾に出かけていたんですが、食欲はないわ、だるいわ…。熱中症になってしまって。そこで、その日出された苦瓜とスペアリブのスープを飲んだらおいしくて、次の日にはすっかり治ってしまったんですよ。食べ物ってその時の体の状態にピタッとはまると、すごいんだと実感したんです」。

その後、日本で初めて出版された薬膳本の翻訳を手伝う機会も得て、食養生の勉強を続けてこられた山中先生。プロも学ぶ本格的な内容を、どこよりもわかりやすく解説するC’s kitchen食養生×ヨガコースは、1年5回(夏、長夏、秋、冬、春)の開催を予定しています。気になる方はぜひご参加を!
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TEXT 吉谷環
PHOTO 佐藤貴子(ことばデザイン)








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