サービスウーマンに歴史あり!
一流フレンチからヤクルトレディへ
出産を終えた熊谷さんを待っていたのは、子育て中心の日々。しかし根っから働き者の熊谷さん、「すぐに働きたい!」と、小さな子供がいても働きやすい仕事を探し始めます。
こうして出産1年後に始めたのが、9時から15時で働けるヤクルトレディ。似合う……、ヤクルトのポスターになってもいいくらい似合う! この優しい笑顔で話しかけられたら、思わずヤクルトを買ってしまうでしょう。

「子供が大きくなって手がかからなくなったら、また絶対飲食に戻ると決めていたので、コミュニケーション能力を磨けるヤクルトレディの仕事はぴったりでした」
実はヤクルトレディは個人事業主で、自分で商品を仕入れて販売し、その売上がお給料になるという仕組み。熊谷さんもたくさんの種類のヤクルトを自転車に積んで街に出ます。
そして、めきめき上げた物販力で、1週間に数百本売る敏腕セールスウーマンに。どうしたらそんなに売れるんですか?
「まずは元気と笑顔です。商品の知識的なものは伝えつつ、お客さまに合わせた会話も盛り込みますね。
常連さんで年配の方だったら、“膝のお加減どうですか?”と気にかけたり、体育会系の会社だったら、冗談を言いながらノリでたくさん買ってもらったり(笑)。『あなただから買うわ』と言ってくださる顧客をいかに掴むか、というところはありました」

老若男女がお客様。さらに“ワンちゃんの接客”も!
当時熊谷さんがヤクルトを売っていたのは、10代~80代まで、実に幅広い客層。いろいろな方との会話を重ねるうちに、保険会社では「一緒にセールスレディやりましょう」と誘われるまでに。
こうしてヤクルトレディとして7年半を過ごしたのち、「30歳の節目に飲食業界に戻りたい」と復帰を決意。
「辞めることをあるお客さまに伝えたら『それなら私の知り合いのカフェで働きなさいよ』と紹介されたのが三宿のドッグカフェでした。そこでは、人だけでなく“ワンちゃんの接客”も経験しましたね」

そしてドッグカフェで1年が経った2012年、「飄香 麻布十番本店」のオープニングスタッフとして、飲食コンサルタントから声がかかります。
実は声をかけたその人こそ「ラ・トゥーエル」時代の直属の上司であり、支配人だった糸澤晃さん。コンサルタントとして独立した糸澤さんが、新生・飄香にぴったりだと確信したのが、10年前の部下だった熊谷さんだったのです。
一流フレンチ→ヤクルトレディ→ドッグカフェ。中華のサービスウーマンに歴史あり。これまでの経験を、熊谷さんはどう中華に活かしたのでしょうか?









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