紹興酒・黄酒にぴったりのおつまみはこれだ!地酒を使った郷土料理

「BISTRO HONG -紅塵再-」は黄酒だけでなく料理も充実しています。メニューは紹興の郷土料理から中国料理の王道的なものまで幅広いラインナップ。

まずは「お酒に合うものをお願いします!」とリクエストして最初に出てきたのが、香糟鴨爪(アヒルの掌の黄酒粕漬け|香糟鸭爪)と、香糟門腔(豚タンの黄酒粕漬け|香糟门腔)です。

「香糟鴨爪(アヒルの足)」(写真左手前)と「香糟門腔(豚タン)」(写真右手前)。ボリュームも結構あるので3〜4人ぐらいで食べるのがちょうどよいです。

香糟(シャンザオ)とは、黄酒の酒粕のこと。これに調味料や香辛料を加えて調味料としたものを糟滷(ザオルー)といい、現地ではよく料理に使われています。

黄酒の味がガツンとくるわけではなく、ほのかに感じるやさしめの味わい。だからこそ、ついついパクパクと口に放り込んでしまいます。酒場とはいえ2人分とは思えない量で登場しますが、これぞ中国スタイル!

また、安昌古鎮名物の腊腸(ラーチャン|腊肠)も外せません。腊腸とは、肉を細かく刻んでさまざまな副材と混ぜて羊などの腸に詰め、発酵・熟成・乾燥させたもの。広東省を始め、四川省や上海市など中国各地で親しまれており、土地ごとに個性を放っています。

腊腸。酒のおつまみとして申し分なし!

特に紹興市の腊腸は黒っぽく、醤油系の味わいのものが多い印象。それもそのはず、紹興市は紹興酒同様に醤油も身近な存在です。かつては冬に紹興酒を仕込み、夏は同じ甕で醤油を仕込んでいた時代もあったと言われるほど。

こちらの腊腸は「55°酒醤香腸(55°酒酱香肠)」として、醤油に加えて55度の自家醸造酒も使用しているというなんとも贅沢な逸品。お酒に合わないわけがない!

齧ってみると、しっかりとした塩味が広がりつつ、噛むほどに滲み出てくる肉の味わい。黄酒がグイグイとすすみます! お酒好きにはたまらない下酒菜(酒がすすむ料理)です。

花雕酒梅干菜扣肉。梅干菜だけでも立派なおつまみですね。

続いては梅干菜扣肉(メイガンツァイコウロウ ※梅菜扣肉とも)、梅干菜(からし菜の漬物)と一緒に豚肉を柔らかくなるまで蒸した料理です。

浙江省一帯はからし菜を漬け干しにした梅干菜(梅菜)が名産。一般的には代表的な客家料理として知られていますが、紹興でも郷土料理として親しまれています。

肉よりも梅干菜がてんこもりで山盛りなのは、肉の風味を吸った梅干菜こそが主役だから。ここでは「花雕酒梅干菜扣肉」と名付けられており、料理に黄酒を使用。見た目の通り味はしっかりめで食べごたえがあるので、28度〜40度のたくましさ溢れる黄酒が相性ピッタリ!

陽春麺(ヤンチュンミェン)。上海周辺で親しまれているという優しい味わいの麺料理。

最後は陽春麺(ヤンチュンミェン|阳春面)。個人的にはこの料理が一番印象に残っています。日本人ならどこか親近感を覚えるであろうこのビジュアル。そう、まるで中華そば!

似ているのは見た目だけではありません。上に青ネギをぱらっと一握り巻き散らした程度で、ほぼ麺のみ。スープは醤油をベースとしながら素朴な味わい。これが胃袋に沁みるのです。そして食べていて全く飽きない! シンプル イズ ベストとはこのことですね。

この旅で初めて出会って何度か食べましたが、きしめんのように平たいタイプから太麺もっちりタイプまでさまざまでした。

「これなら醤油ラーメンでいいのでは」と思われるかもしれませんが、そんな野暮なことは言わず、現地で見かけた際はぜひ召し上がってみてください。特に、朝やお酒を飲んだ後などにおすすめです。きっとハマる方もいらっしゃるはず!

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