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印象に残ったひる中華店はココだ!

◆忘れられないあの店あの料理

サトタカ:コスギさんは、400回の中で特に印象に残っている店はどこですか?

コスギ:自分で行った店は「味覚」の激辛麻婆。

サトタカ:何の修行かってくらい辛い麻婆豆腐ね。辛すぎて食べるのに1時間かかったという(笑)。

味覚
西新橋「味覚」の頂天石焼麻婆豆腐(激辛)750円2013年9月12日掲載

コスギ:サトタカさんの訪問店では「揚子江飯店」の獅子頭カレーですね。

揚子江菜館
神田神保町「揚子江菜館」獅子頭カレー 1000円2013年5月21日掲載

サトタカ:硬式野球のボールくらい大きな獅子頭が乗っているあれですね。獅子頭カレーは創業107周年記念ということで、当時は1000円で提供していたのでコスパは抜群。ところでどちらもネタっぽいけど、味で印象に残ったひる中華は?

コスギ:新小岩の「徽苑」(閉店)は麻辣の効き具合がいい感じ。上野の「晴晴飯店」も裏道の小さな店なのに、麻辣の効き具合がよかった。「古月 新宿」、阿佐ヶ谷「希須林小澤」は汁気やとろみが少なく、よくある麻婆とは違う質感。麻(マー)のシビレのツートップは「日本橋 楊(ヤン)」(閉店)と阿佐ヶ谷「翠海」。

揚子江菜館
上野「晴晴飯店(せいせいはんてん)」麻婆豆腐 700円2013年5月21日掲載

サトタカ:どれも麻婆じゃないですか。麻婆俳句大会のおかげでよく食べましたよね。

コスギ:あと、横の人が食べているのがうまそうで、行った翌日速攻で再訪問したのが錦糸町「大三元」の牛腩炒麺。

大三元
錦糸町「大三元」の牛腩炒麺(和牛バラ肉やきそば)1250円2012年9月13日掲載

サトタカ:あれはリアルうまそう画像でしたね。たしか珍しく2人一緒にひる中華に行った時で、これは頼まないとヤバイという気持ちにさせられました。

コスギ:サトタカさんの印象に残ったところは?

サトタカ:まずは「神田 雲林(ユンリン)」。あの価格であの内容っていう驚きと感動のひる中華。手のかけ方と創意工夫がすばらしかった。行列納得です。

神田雲林
神田須田町「神田雲林」のレディースランチセット1200円2013年5月30日掲載

サトタカ:それから「伝統と革新」を舌や目ではっきりと感じたのは「飄香(ピャオシャン)」。よく「伝統と革新」とは謳っていても、それほど感じられない店もある中、これはまさに!という料理の連発。

飄香
麻布十番「飄香」の昼のコース「小成都」2730円2013年10月4日掲載

サトタカ:ちなみに「飄香(ピャオシャン)」が代々木上原から麻布十番に移転するタイミングで、弟子の鈴木さんが開業した水戸「鸞鳳(らんほう)」は400回中のベスト10入りしています。

コスギ:あと、五色担々麺みたいのなかったっけ? あれも美味しそうだった。

サトタカ:赤坂「たけくま」ね。どんぶりの上の色調を五大陸に準えました。

たけくま
赤坂「たけくま」の担々麺1000円2013年1月15日掲載

コスギ:中国の山東省・北京と、上海・安徽省・杭州から自分が2回、近江さんが台湾からポストしたこともありました。中国からのひる中華は、料理というよりその行為自体がかなり印象に残っています。

サトタカ:反響もよかったですよ。中でも毛豆腐(まおどうふ)[Wiki Chuka]は今も地味によく見られているページです。あれはひる中華ではなく「旅中華」というカテゴリでしたがね。

毛豆腐
屯渓(安徽省)の毛豆腐10元2013年7月14日掲載

毛豆腐
>[Wiki Chuka]毛豆腐とは

 

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Text 佐藤貴子(ことばデザイン)
Photo 小杉勉(中華・高橋)、佐藤貴子(ことばデザイン)

 


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