会期は6月1日(月)~8月31日(月)。「イノブタ」と「紀州うめどり」を多彩な中華でお楽しみください。
横浜中華街 料理人の会 紀州和歌山フェア
6月1日(月)~8月31日(月)の3か月間、「横浜中華街 料理人の会」が「紀州和歌山フェア」を開催します。
同会は、横浜中華街を愛し、これから中華街の食文化を担っていく、30~40代の老華僑を含む有志が2014年に結成。重慶飯店 別館、一楽、徳記、謝甜記 貮号店、獅門酒楼、慶福楼 市場通り店、三和楼、清香園、重慶飯店 本館、隆蓮、興昌(順不同)の料理人およびオーナーシェフが所属するもの。
当フェアは同会が企画・主催する初のイベント。イノシシと豚の交配により誕生、軽やかな脂身とコクのある赤身を持つ「イノブタ」と、南高梅で有名な和歌山特産の梅酢エキス配合飼料で育った健康鶏「紀州うめどり」をテーマ食材に料理を提供します。
目指すところは「料理を目がけてきてもらえる横浜中華街」。あなたはどの料理を食べてみたいですか?
重慶飯店 別館
姑々梅鶏(紀州うめどりの山椒唐辛子炒め)
辛味の中に、酸味と旨みが効いた四川料理の調味法“宮保”の調味。山椒には和歌山県産のぶどう山椒をたっぷり使っており、爽やかな味わいです。ちいたけや長く切り揃えられた長ネギなど、具の存在感もたっぷり。
包餅野猪肉(イノブタのピリ辛炒め クレープ包み)
木暮料理長曰く、イノブタの脂身はマンガリッツアにも似た味とか。そのバラ肉を、泡辣椒や金山寺味噌を使った、旨辛コクのバランスのいい味わいに仕立てています。レタスと一緒に薄餅(小麦粉の皮)に巻いて。
(料理長 木暮浩三/各2,400円)
一楽
蜜汁叉焼(イノブタバラ肉の蜜焼き叉焼)
一楽で人気の蜜汁叉焼をイノブタのバラ肉で。特製のタレに丸一日漬け込み、たっぷり蜜を付け焼釜で香ばしく焼き上げました。豚肩ロースで作る定番の叉焼と、食べ比べも楽しい一品。
油淋梅鶏(紀州うめどりの一枚揚げ じゃばらソースがけ)
紀州うめどりの産地、和歌山にちなんで油淋鶏をアレンジ。モモ肉に衣を付けてサクッと揚げ、和歌山名産の柑橘・じゃばらの果汁とぶどう山椒で作ったタレをかけた一品。
(料理長 小俣順吾/各1,500円)
徳記
紫羅炒野猪肉(イノブタと夏野菜の甘酢炒め)
イノブタのバラ肉と夏野菜を炒め、素材のおいしさをストレートに打ち出した一品。新生姜を使い、さっぱりとした味わいに仕立てています。
(料理長 李寅和/2,500円)
謝甜記 貮号店
美极鶏球串(紀州うめどりの中華風揚つくね)
創作料理が楽しいという、水谷料理長の和中ハイブリッド中華。タレは和歌山県産の梅蜜がベース。香りづけに和歌山県産のぶどう山椒を使用した中華風つくねです。お酒のつまみに。
(料理長 水谷有/1,080円)
獅門酒楼
三杯梅鶏(紀州うめどりの三杯ソース炒め)
台湾料理の定番「三杯鶏(サンベイジー)」をアレンジ。醤油・梅酒・ごま油による“三杯”と、にんにく、生姜、唐辛子、バジルの香味野菜が織り成す、食と酒のすすむ味わいです。ごはんのおかずにもぴったり。
(料理長 原田啓介/1,500円)
慶福楼 市場通り店
蜜汁焼鶏腿(紀州うめどりの果実ソースがけ)
紀州うめどりのモモ肉を皮ごとパリッと焼き上げ、甘酸っぱいレモン風味のソースで絡めた慶福楼 市場通り店スタイルのレモンチキン。
(オーナー 高谷輝和/1,600円)
三和楼
紀州うめどりとズッキーニの梅じそ炒め
紀州うめどりにズッキーニを取り合わせた夏らしい一品。紀州南高梅の甘やかな酸味と、青じその爽やかな香味が食欲を増します。
(料理長 二口良和/1,890円)
清香苑
乾蒸梅鶏(紀州うめどりと百合の花の蒸し)
ここで言う“百合の花”は、中華食材の金針花で、乾燥させたキスゲの花のこと。肺を潤す食材として薬膳にも使われる食材で、鶏と合わせて蒸した、クラシックな広東料理です。
(オーナーシェフ 高谷清/1,600円)
重慶飯店 本館
宮保野猪肉(イノブタの山椒唐辛子炒め)
鶏の“宮保”を提案する「重慶飯店 別館」に対し、本館はイノブタで“宮保”を提案。夏を象徴する食材・苦瓜を取り合わせ、精のつく一品に。和歌山産ぶどう山椒で爽やかな風味も持ち味です。
(料理長 鈴木浩太郎/2,400円)
隆蓮
うめどりすどり
酢豚の調味法である“糖醋”の鶏版。広東式のまろやかな甘酢が、ふっくらとした紀州うめどりの肉に絡む、ごはんにもお酒にもいける一品。
スペアリブの南高梅ソース蒸し
豚スペアリブを和歌山名産・南高梅を使った甘酸っぱいソースで蒸し上げました。骨付きのまま、豪快にかぶりついていただきます。(※イノブタではありません)
(隆蓮 オーナー 関野隆徳/各1,900円)
興昌
辣味炒梅鶏塊(紀州うめどりのピリ辛炒め)
紀州うめどりと季節の野菜、どんこ椎茸を、朝天辣椒やニンニクで香り高く炒めたピリ辛仕立て。仕上げにあしらった梅ゴマが酸味と香ばしさを加えます。
(オーナーシェフ 朱武/1,600円)
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Text:佐藤貴子
Photo:小杉勉、佐藤貴