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うまいもの手帖 80C流行語大賞(検索ワードランキング)2015

2015年、80Cで最も検索されたワードとは?トップ10を一挙紹介!

2015/12/15up

80C流行語大賞 2015

80C(ハオチー)といえば中華専門ウェブマガジン、中国料理の話題といえば80C。2015年、80Cで最も検索された中華的ワードとは?トップ10を一挙紹介いたします。



10位

「魚香(ユイシャン)」

魚も野菜も肉も合う!そして料理はごはんにもお酒にも合う!

魚香
魚香肉絲

まず10位は、大変80Cらしいワードがランクインしましたよ。辛味と酸味に薬味が加わり、ごはんにもお酒にもよく合う調理法・魚香(yú xiāng/ユィシャン)です。

魚香は、醤油、酒、砂糖、酢に豆板醤で辛味を出し、薬味にねぎ、しょうが、にんにくを加えた四川料理の調理法。薬味を前もって油で炒めず、後で投入するのが特徴です。

ワードが掲載されているのは、中華メニューの解読に役立つ用語をまとめた「中華メニューの解読法」コーナー。魚香の代表的な料理はぜひページにてご確認を!

「魚香(ユイシャン)」

>【中華メニューの解読法】魚香
>【家で中華】菊花仕立て賀茂茄子の魚香ソースがけ【レシピ付】


9位

「の弥七」

和と中華を巧みに融合した「料亭中華」

の弥七

9位は荒木町の人気店「の弥七」です。店主の山本眞也さんが繰り出す料理は「和」と「中華」のハイブリッド。近江の赤こんにゃくを使った麻婆豆腐や、清湯(チンタン)を使ったぶりしゃぶ、鯛の腹に和の巻繊(けんちん)を詰めた清蒸(チンジョン)など、唯一無二の料理がここにあります。

料理は一品一品が実によく練られており、コースを通していただくと「中華で料亭をやったらこんな風になりそう」という感じ。2015年12月現在、料理は6000円、9000円、12000円のおまかせ。日本酒も取り揃えており、中華好き以外にも中華の間口を広げてくれた1軒です。

「の弥七」

>【業界人の耳より情報】の弥七(新宿区・荒木町)


8位

「麻辣(マーラー)」

もはや日本語?麻婆豆腐には欠かせない

麻辣

近年はカップラーメンにも「麻辣風味」が登場、2015年は麻辣の効いた家庭用合わせ調味料「四川料理 しびれ王」シリーズも発売になるなど、国内定着化が進んでいる麻辣。80C編集部からすると「もはや麻辣という単語を知らない人はいないのでは?」という気もしてしまう調理用語が麻辣です。

そんな麻辣味の代表的な料理といえば麻婆豆腐。麻辣が日本にもたらされる前から麻婆豆腐は日本にあり、陳建民氏のおかげで知名度もある中国料理だったわけですが、時代とともに麻辣味を描く食材が流通するようになったことで、麻辣の効いた麻婆豆腐がブレイク。そもそも知名度の高い料理に、日本人の知らない本場の味があった…というところが、麻辣のヒット&定着の要因かもしれません。

昨今は麻辣火鍋も浸透してきており、麻辣日本語化の流れはしばらく止まりそうにないかも…?

「麻辣(マーラー)」

>【中華メニューの解読法】麻辣(マーラー)
>【中国菜的自由研究】「家火鍋食べくらべ」シリーズ
>【中華マニアックス】「四川料理マニアックス」シリーズ


7位

「干し牡蠣」

広東の正月料理の縁起物、その産地はなんと日本!

干し牡蠣

7位は中国料理の中でも、特に広東料理で使われる食材・干し牡蠣がランクイン。他にはその作り方や使い方があまり書かれていないことから、干し牡蠣関連の記事は、コンスタントに見られている人気コンテンツのひとつとなっています。

干し牡蠣は春節(旧暦で祝う中国の正月。旧正月)のごちそうとして、主に香港、広東省や上海近郊で愛されている食材。そんな縁起モノに、実は日本産が使われてきたことをご存じでしょうか? 80Cでは、広島県江田島市の加工業者さんに作り方を、「古月 新宿店」の前田シェフに調理法を教わっています。

「干し牡蠣」

>【食材狩人】干し牡蠣=食べる出汁(だし)!
>【食材狩人】干し牡蠣の食べ方 ― 春節のごちそう&家庭でもできる旬菜


6位

「縁香園」

宴会で大繁盛!100席規模の大型中華

縁香園

6位は2015年2月、神楽坂・毘沙門天の斜向かいにオープンした「縁香園(えんかえん)」。ここ数年の新店は、20席前後の小規模店が多い中、100席規模の大型店ということで、業界からも大きな注目を集めました。

オーナーシェフは、老舗中国料理店で長きに渡って総料理長を務めた秋場俊雄さん「老若男女、誰もが気軽に楽しめる中華を」という考えから、料理もお酒も値ごろな価格で提供されています。個室が充実していることもあり、特に宴会利用のお客さんに大人気。ランチは麻婆豆腐や担々麺など、四川系の料理が評判です。

「縁香園」

>【業界人の耳より情報】縁香園(新宿区・神楽坂)


5位

「はしづめ」

小料理屋風の広尾、雰囲気のある青山、あなたはどっちを選ぶ?


5位の「はしづめ」は、全国のホテル・レストランに麺を提供する老舗「橋爪製麺」がプロデュースする中国料理店。2015年の5月、2店舗目となる「青山はしづめ」をオープンしており、こちらをご紹介したページがヒットしている模様です。

1店舗目となる広尾店は、花椒やゴボウなどの「練り込み麺」が選べるランチで評判に。昼も夜も営業しており、気軽に楽しめる広尾店に対して、南青山店は夜のみの営業。店は古民家風で雰囲気があり、料理と中国茶のペアリングも提案するなど、同じ橋爪ブランドでも異なるテイストが楽しめます。

雰囲気はどちらも「和」ですが、敢えて言うなら前者は友人同士、後者はデート向け。青山店の1階はあの『バー・ラジオ』なので、食事の前後に軽く一杯、という楽しみ方もできますよ。

「はしづめ」

>【業界人の耳より情報】青山はしづめ(港区・青山)


4位

「獅子頭(シーズートウ)」

実はみんな気になっていた?巨大なふわふわ肉団子

獅子頭

ハンバーグが国民食とも言える日本ですから、獅子頭が上位にランキングしてくるのも納得? 4位にランクインしたのは「獅子頭」です。

獅子頭は中国八大系料理のうち、江蘇省の淮揚(わいよう)料理の伝統的な一品。 見た目は大きな肉団子ですが、豚肉に刻んだ脂や薬味などを練り込んで、ふっくらと柔らかな食感に仕上げるもので、一度食べたらその食感に魅了されるはず。

土鍋でことこと煮込んで提供される「清燉獅子頭(チンドゥンシーズートウ)」や、獅子頭に上海蟹の味噌を練りこんだ「清燉蟹粉獅子頭(チンドゥンシェフェンシーズートウ)」などが定番ですが、変わり種としては、神田神保町「揚子江菜館」の「獅子頭カレー」なんていう一品も!

「獅子頭(シーズートウ)」

>【中華百科】獅子頭
>【うまいもの手帖】旅中華2015 香港の旅「香港老上海飯店の砂鍋獅子頭」
>【ひる中華ランキング】2013/5/16~6/14「揚子江菜館の獅子頭カレー」


3位

「ENGINE(エンジン)」

神楽坂の裏路地で、和の素材を中華で楽しむ

ENGINE

3位は2015年2月にオープンした神楽坂の中国料理店。「それほど中華は行かなかったけど、こんな店があったら通ってしまう」「こんな中華を待っていた!」という声も聞かれた「ENGINE」です。

店のコンセプトは「和の素材を中華に変える店」。柑橘やフグ、季節によっては鮎なども扱い、和の素材を中心とした軽やかな中国料理が楽しめる一方で、鶏手羽やマグロ頬肉を、たまり醤油と葱でこっくり煮込んだ上海系中華もこの店のスペシャリテ。

オーナーシェフは、赤坂「うずまき」で料理長を務めた松下和昌さん。ご本人のふわりとした雰囲気も手伝って、多くの方が居心地のよさを感じるのも人気の理由かと。

「ENGINE(エンジン)」

>【業界人の耳より情報】ENGINE(エンジン)(新宿区・神楽坂)


2位

「Furuta」

岐阜「開化亭」の前オーナーシェフ・古田氏の超高級中華

Furuta

新店の検索はやはり強い!「の弥七」「縁香園」「はしづめ」「ENGINE」ときて、2位は岐阜「開化亭」の前オーナーシェフが開いた「FURUTA」です。

こちらは2014年12月、銀座にオープン。提供するのは岐阜から取り寄せた旬の素材と、鮑参翅肚(あわび、なまこ、ふかひれ、魚の浮き袋)といった高級乾貨を中心とした中国料理。キャビアの冷製ビーフンや担々麺など、「開化亭」時代の人気料理も健在です。

席はカウンター8席のみで、料理は3万円~。中華業界的に超高級店ですが、なかなかの人気というからすごいですね。

「Furuta」

>【業界人の耳より情報】Furuta(中央区・銀座)


1位

「上海蟹」

酔蟹、蒸蟹、蟹黄小籠包…。秋冬に味わいたい中華のとっておき!

上海蟹

そして、栄えある検索ワード1位こと「80C流行語大賞」は「上海蟹」でした!

勝因は、2014年に上海蟹の特集をし、提供店舗をご紹介、さらに2015年も市況をお伝えしていたためですかね。上海蟹は中国料理で旬を感じることのできる食材ということもあり、9月頃から検索されています。

雌の卵は紹興酒漬けの酔っ払い蟹で楽しみ、雄はシンプルに蒸し蟹、味噌はスープや小籠包、豆腐の煮込み…と、さまざまな調理法で楽しめる上海蟹。年に一度、中国料理で贅沢に季節を感じるなら、やはりコレですね。

「上海蟹」

>【うまいもの手帖】待ってました!上海蟹2015
>【うまいもの手帖】今が食べごろ!上海蟹2014
>【中華歳時記】10月にやるべき中華的取り組み「10月中旬 上海蟹到来」



「80C流行語大賞」は、2015年に80Cでよく検索されたワードのランキングです。牛、豚、羊、鶏など、中国料理的特徴が特定できないワードは除外し、中国料理に関する検索ワードと編集部で判断できたものをピックアップしています。

参考資料
『中国料理技術入門』陳建民、黄昌泉、原田治 共著(柴田書店 1968年)
『中国名菜譜 西方編』中山時子 訳(柴田書店 1982年)



Text:佐藤貴子
Photo:小杉勉、溝口豊、佐藤貴子、「ENGINE」一部提供、「青山はしづめ」提供、Shutterstock(上海蟹)



カテゴリ:
Restaurant Now

記事公開日: 2015/12/15

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