とある夏の昼下がり、コンビニの冷し担々麺を食べてみたら、これが意外とおいしかったので、いろいろ食べたくなってしまいました。で、食べてみた。
ローソン『冷し担々麺』
なめらかな麺にサラダ系の野菜がたっぷり
私がコンビニ担々麺にはまる切っ掛けを作った担々麺がこちら。
唐辛子の辛さ、花椒の痺れ、スープのゴマ風味。どれもがきちんと感じられ「コンビニ弁当も侮れない」と感じた一品です。キャッチコピーに「つるっとのどごしたまご麺」と謳っているとおり、麺はコンビニ全社の中で最もなめらか。 水菜、トマト、レタス、にんじん、紫タマネギなど、サラダ系の野菜がたっぷり乗っていて、さすがは農園もやっている健康志向のローソンです。
ミニストップ『冷し担々麺』
花椒別添で「麻」のシビレをリアルに演出
花椒(中国山椒)が別添でついているのが画期的。
食べているときは辛さが先立つものの、食べ終わってから口の中が花椒でピリピリしてきて、後味がさっぱりします。 ひと手間かかっていると思わせるのが、戻して味付けした干ししいたけの存在。具はそれほど入っていませんが、花椒の感覚を味わうにはこのくらいでもいいのかも。
セブンイレブン『冷し肉味噌担々麺』
肉味噌のボリュームで勝負
その名のとおり、肉味噌のボリュームにアイデンティティを求めた一品。
香りや辛さで本格感を狙うことなく、万人に愛される冷やし麺を作っているのはさすがセブンイレブン、と思いました。 さらにボリュームをアップさせているのは下味付きのゆでモヤシ。ゆで卵が半分ついており、食べごたえ、腹持ちともになかなかです。
ファミリーマート『冷し担担麺』
食感のいい肉味噌と辛さが決め手
タケノコとザーサイを入れた、食感豊かな肉味噌がポイント。
炸醤麺(ザージャンメン)の肉味噌にも似た中華っぽさを出しつつも、もやしやきゅうりがシャキシャキとした食感を加えています。 他に比べると辛さもやや強め。ミニストップと並び、今年の冷やし担々麺市場最安値の398円です。
デイリーヤマザキ『冷し勝浦タンタンメン』
個性派転じて逆に四川風
千葉勝浦のご当地中華。
日本式のゴマ味噌スープ系担担麺を独自に進化させているため、担々麺と言わずにタンタンメンと呼びます。 スープは胡麻油が香り、別添のラー油をかけて食べるスタイル。辛さはこれがナンバーワン。 個性的進化を遂げた結果、一周回って四川の汁なし担担麺に近づいたような印象で、最も中国の味っぽかったです。
サークルKサンクス『冷し担々麺』
太麺とタンメン系の野菜の和えそば
太麺を少なめのスープで和える和え麺スタイル。
肉味噌だけでなく、蒸し鶏も乗っているので肉のボリュームは他より多め。野菜はゆでキャベツ、きくらげ、モヤシなど、とってもタンメン的です。食べ終わりに汁が残らないので、なんとなく経済的な感じも(笑)。
まとめ
数年前は中華料理店すら見かけなかったのに、今や都内の大手コンビニならどこでも買える冷やし担々麺。 最初は数社だけかと思ったのですが、あまりにもどこにでもあるので、最後は家や会社の近くにないコンビニまで、わざわざ買いに行っていた私です。
セイコーマートとかCOCOなど、東京ではあまり見かけないコンビニにも、冷やし担々麺は売っているのでしょうか。ぜひ情報をお寄せください。
コンビニ冷し担々麺の情報投稿は、 80Cのfacebookページ まで。
お待ちしております。
食味のポイント
花椒が強い(痺れる):ミニストップ
唐辛子が効いている(辛い):デイリーヤマザキ
肉味噌のボリューム感:セブンイレブン
肉味噌の食感:ファミリーマート
野菜の量が多い:ローソン
麺が太い:サークルKサンクス
Text & Photo 小杉 勉