その圧倒的な画数の多さで度々話題になる、この麺料理のためだけにある漢字「ビャン」でおなじみのビャンビャン麺をメインにしたお店が、東京・中央区の新川にオープンしました。
店内はラーメン店のようなカジュアルな作り。それでいてまだまだ珍しいビャンビャン麺が、ラーメン感覚でいただけるなんて、これは現地系中華料理ファンにとっては嬉しいですね。
当然、厨房丸見えなのもラーメン店っぽく、手打している姿もバッチリ見ることができます。
ビャンビャン麺の種類は、トマト麺(番茄面)、ヨウポー麺(油泼面)、ザージャン麺(炸酱面)(各850円)と、全盛り麺(全套/1,050円)の4種類で、それぞれ熱盛り、冷盛りが選べます。
店員さんに伺ったところ、熱盛りはモチモチで、冷盛りはコシのある食感が楽しめるとのこと。
そこで、店員さんイチオシのヨウポー麺を、熱盛りでいただいてみました。
小さめな角切りの角煮風のお肉がトッピングされ、キャベツの上には赤々とした粉末の唐辛子。
油が泼(潑/とびち-る)と書くヨウポーとは、ニンニクや唐辛子に熱した油をかけて仕上げる調理方法ですが、こちらのヨウポーはニンニク臭くはないですね。
丼の底にたまった黒酢ダレの風味のほうが効いています。
麺の幅は2cmぐらい。ビャンビャン麺としては細めな感じです。
この倍くらいのあった方が、ビャンの字に負けないインパクトが出ていいのではないかとも思いますが、麺をすすって食べる日本人向けには、これぐらいの方がいいという方もいるのかもしれませんね。
薄っぺらな見た目ですが、食感は店員さんの言っていた通り、モチモチでした。
現地系の料理のお店と言うと、中国人のお客さんが多くて、慣れない人だと入りづらかったりもしますが、こちらは近隣の会社員の方がほとんどのようでした。
逆に言うと、近所の人でないと行きづらいところでもあるので、蘭州牛肉麺のように流行ってくれて、後に続くお店があちこちに出来るくらい、繁盛してくれることを願います。
西安麺荘 秦唐記 住所:東京都中央区新川1-13-6(地図) アクセス:八丁堀駅 B3出口徒歩6分、茅場町駅 1番出口徒歩7分 電話:03-6280-5899 営業時間:11:00~15:00/17:00~23:00 定休日:年中無休 |
text & photo 小杉勉