小岩「辣香坊 小岩店」の羊雑湯、葱油餅定食1,058円
小岩「辣香坊 小岩店」の羊雑湯、葱油餅定食1,058円

香港から中国本土の深圳(しんせん/シェンヂェン)に渡って、初めて簡体字の看板を目にした時には、少なからず感動を覚えましたが、今では都内そちこちの中国料理店で目にするようになってきましたね。

簡体字で書かれた手書き看板
簡体字で書かれた手書き看板

そんな看板の、冬のおすすめメニューにいくつも出てくる羊杂(羊雑/ヤンザー)の文字が、ランチメニューにもあったので食べてみました。

ランチメニューの筆頭にも羊杂が。
ランチメニューの筆頭にも羊杂が。

定食セットになっているあたりは日本スタイルですが、ごはんとのセットではなく、葱油餅(ツォンヨウビン)と合わせているところが、さらに現地感を高めてくれます。

小岩「辣香坊 小岩店」の羊雑湯、葱油餅定食1,058円
小岩「辣香坊 小岩店」の羊雑湯、葱油餅定食1,058円

羊雑とは羊の内臓のこと。その汤(湯/タン)=スープ。白濁した羊出汁のスープに、いろいろなホルモンが入っています。

胡椒や生姜の風味も感じられ、身体が温まります。

ちなみに、『中国料理小辞典』(柴田書店)を引くと、「雑砕:(牛や羊などの内臓)→下水」とあり、「下水」もまた「動物の内臓→雑砕」とあります。

台湾では内臓のスープを「下水湯(シャーシュイタン)」と言うようですが、これはそのまま日本では使ってはいけない料理名ですね。

羊雑=羊の内臓
羊雑=羊の内臓

葱油餅は、薄っぺらな見た目ながらも食感はもちっとしており、口にのこる後味はトーストを食べた時のよう。小麦粉パワーを感じます。

葱油餅
葱油餅

 

四川・東北料理 辣香坊 小岩店
住所:東京都江戸川区西小岩1-30-3 ホテル2001 1F(地図
アクセス:JR小岩駅 北口 徒歩3分
電話:03-3650-1141
営業時間:
平日12:00~15:00/17:00~0:00
火曜日:17:00~0:00
土日祝 12:00~0:00

 

また、2018年もそろそろ終わろうかというここにきて、12月15日には砂鍋米線(土鍋ライスヌードル)と砂鍋土豆粉(土鍋じゃがいも春雨)の「呉記米線」がオープンし、年明け1月上旬には「耶曼蘭州牛肉麺」がオープン予定と、小岩の現地系中国料理から目が離せません。

2018年12月15日オープンの砂鍋米線&土豆粉「呉記米線」(東京都江戸川区南小岩8-11-3)
2018年12月15日オープンの砂鍋米線&土豆粉「呉記米線」(東京都江戸川区南小岩8-11-3)
2019年1月上旬オープン予定の「耶曼蘭州牛肉麺」(東京都江戸川区南小岩7-20-10)
2019年1月上旬オープン予定の「耶曼蘭州牛肉麺」(東京都江戸川区南小岩7-20-10)

 


text & photo 小杉勉