渡航のチャンス復活の兆しが未だ見えぬなか、現地中国の風情を求めて訪ねる人が増えているのでは?と思うのが中華食材店。わたしもこれまでに比べて、行く頻度がグンと増した気がしています。
数軒ある行きつけ店のひとつは、池袋の「友誼商店」。そこでポスターに目が留まったのは2020年12月半ば過ぎのこと。それは立川と横浜南部市場にも「友誼商店」が開店予定という嬉しいニュース。なんと立川も池袋同様、フードコート「友誼食府」を備えた店舗になるというじゃありませんか。
さっそくTwitterに投稿したところ、多くの皆さんの喜びがリアクションに表れたのは記憶に新しいところです。
我々の中華的食生活を支え潤いを与えてくれる、友誼商店。
横浜と立川にもオープン予定!
(池袋店掲示ポスターより) pic.twitter.com/XvPgUuqKfm— アイチー(愛吃) (@aichi_chuka) December 17, 2020
立川店のプレオープンは2021年1月下旬。先に「友誼商店」(中華食材店)のみオープンし、3月22日には「友誼食府」(フードコート)も含めてグランドオープンしています。
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現在「友誼商店」グループは池袋、蒲田、新大久保の日光アジア物産、新小岩、立川、横浜南部市場、大阪と店舗が広がりつつあります。
池袋で利用したことがある人にはおなじみですが、ずっと行きたいと思いつつ利用はまだという皆さんに向けて、利用手順をおさらいしましょう。
専用ICカードでキャッシュレス決済!
「友誼商店」は現金決済もできますが、フードコート「友誼食府」での決済は専用ICカードのみ。自分専用のカードを作ることもできますし、その日だけの共通カードで手軽に利用することもできます。
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リピートするなら自分用のICカードを作ろう
立川店では、「友誼食府」出店店舗のひとつである直営の朝ごはん店「友誼早餐」でICカード発行の手続きをします。場所はフードコートのいちばん奥。カードを作りたい旨を告げると、付箋紙とペンを渡されます。
記入するのは名前と電話番号。店員さんに渡すと、レジの登録画面にデータを入力してくれ、いくらチャージするかを尋ねられます。入金の単位や最低チャージ額などの設定はないので、お好きな金額でどうぞ。セルフ登録はありませんのでご留意ください。
利用店舗でカードを借り「友誼早餐」でチャージする方法も
その日限りの利用なら、共通カードを借りることもできます。使い方は以下の通り。
①店舗にて注文したい料理を決めたら、合計金額を確認する。
②その場で店名が書かれたICカードを借り、総合レジを兼務している「友誼早餐」へ行く。
③レジで金額を告げ、合計金額分を支払い、カードに利用額を入金する。
④合計金額をチャージしたカードを利用店舗に渡す。
これで決済完了です。
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ここで、まだあまり浸透していないのではと思われる耳寄りなお知らせを。このICカード、実は「友誼商店」のポイントカード機能も備えています。
税抜価格100円で1ポイント、貯まったポイントはスーパーの会計に充てたり、レジ袋購入に使用可能。しかも「友誼商店」各店(池袋、蒲田、新大久保の日光アジア物産、新小岩、立川、横浜南部市場、大阪)共通!
カードは発行料無料な上、貯めたポイントの有効期限もありませんので、食材を買うことが多い人は作ってみてはいかがでしょう。
5つの中国郷土食ブースが誕生!フードコート「友誼食府」の楽しみ方
さていよいよお店をチェック! 立川店のフードコートには5店舗が並びます。入口から順に追っていきましょう。
焼き小籠包の先駆者「永祥生煎館」
上海名物・生煎包(焼き小籠包)の専門店を、東京池袋でいち早く紹介した先駆者的存在。2009年のオープン以来、今なお行列の絶えぬ人気店です。生煎包以外にも充実した上海の味はもちろん、立川店では山西刀削麺も提供。中国各地方の味を幅広く楽しませてくれます。
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30種類超の粥と華北面食「三宝粥店」
店名に冠した粥は30種類超! 四川、大連、香港点心など幅広い地方の味を網羅する店。立川ではそれらの中から厳選されたメニューのほか、華北面食(粉焼き物)が充実しています。
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「西安美食」で肉夾饃(中華バーガー)やビャンビャン麺!
日本に居ながら中国を感じられる街として人気の高い埼玉県西川口。そこに店舗を構える「一期一面」が営みます。肉夾饃(肉夹馍:ロウジャーモー)にビャンビャン麺、水盆羊肉など、陝西の味が並びます。
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成都出身のお母さんが切り盛りする「香辣妹子」
成都出身の明るく元気なお母さん店主は、店の看板でもあり「友誼食府」のムードメーカー。他店と密にコミュニケーションをとりつつ、流暢な日本語を活かし、総合レジも兼務する「友誼早餐」の日本語フォローもこなします。娘さんが作るスイーツも密かな名物。現在、お母さんが立川店、娘さんが池袋店と、母娘で「友誼食府」を支えています。
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店でも家でも中国の朝ごはんが楽しめる!「友誼早餐」
「友誼商店」直営の朝ごはん店。油条(ヨウティァオ)は朝のみならずほぼ終日提供、フードコートだけでなく「友誼商店」(スーパー)のレジ横でも販売する人気商品。夕方近くなっても次々売れては補充を続けるほど!
中国旅行欲を満たすオアシスがここに!
しっかりごはんや、ふらりと小腹を満たしにイートインも良し。テイクアウトしておうちでゆったりいただくも良し。お持ち帰りはこんな感じでしっかり包んでくれるので安心です。
中国旅行が再びできる日は一体いつになるのか。時間の制約が解かれ、皆が安心してリラックスした環境で外食ができる日も一体いつになるのか。
どちらも先の見えぬ現在の日々、「友誼商店」「友誼食府」は、オアシスの如く‟中華欲”を潤してくれる存在になることでしょう。それだけに、新たな地での開店に改めて感謝なのです。
「友誼商店」「友誼食府」立川店
立川市柴崎町三丁目6-23 LXビル 1階
※多摩モノレール 立川南駅、立川南通り柴崎町三丁目交差点そば
TEL 04-2512-9735
年中無休
▼営業時間
友誼商店(中国食品店)9:00-23:00
友誼食府(フードコート)10:00-22:00(5/11までイートインは20:00閉店。20:00-22:00はテイクアウト対応可能)
text & photo :アイチー(愛吃)
『中華地方菜研究会〜旅するように中華を食べ歩こう』主宰。日本の中華のなかでも、中国人シェフが腕を振るい、郷土の味が味わえる“現地系”に精通。『ハーバー・ビジネス・オンライン』でも執筆中。