仙草を手に入れる方法は?自宅で楽しむためのTIPS

仙草は意外にも、日本で購入しやすい食材です。自分で仙草を煮出してみたい方は、「焼仙草材料」「干し仙草」などで検索すると、乾燥した状態の仙草をネットショップで見つけることができます。

ただし、乾燥した仙草は2時間ほど煮なくてはいけません。一度やってみましたが、なかなか大変な作業です。また、仙草はかなり嵩張るので保管も大変です。

乾燥させた仙草こと仙草乾。
沸騰した湯の中に仙草乾を入れて2時間ほど煮ます。
煮出した仙草を大きなざるで濾します。
できあがった仙草汁。このまま飲めば仙草茶になります。

そこでもっと簡便に作りたい方は、仙草粉がおすすめです。無糖タイプと果糖タイプがありますが、私のおすすめは無糖タイプ。料理にもスイーツにも使えるので、いろいろ作ってみたい場合に重宝します。お湯に溶かせば仙草茶として楽しめますし、仙草ゼリーや焼仙草を作る場合、片栗粉やコーンスターチを加えて練れば作ることができます。

仙草粉。味付けを自分で調整できる無糖タイプがおすすめ。

ネットショップは関西鎮の仙草粉が買えるほか、『浅草豆花大王』でも取り扱っています。日本で買うとそれなりに値が張るため、台湾旅行の予定がある方は台湾でぜひチェックしてみてください。

 

仙草粉。使いやすい3gのパックになっています。1袋を1000㏄のお湯で溶かし、好みで砂糖を加えると、温かい仙草茶ができます。
『浅草豆花大王』で販売している、関西鎮農會の即溶仙草(無糖の仙草粉)。
関西鎮農會の即溶仙草で作った焼仙草。

一方、加糖の仙草粉は、ネットショップや『カルディコーヒーファーム』など、比較的幅広く手に入ります。

台湾発の漢方ライフスタイルブランド『DAYLILY(デイリリー)』でもSENSO BEAU-TEA 台湾仙草茶の商品名で販売されており、公式サイトには仙草茶、仙草ゼリー、焼仙草の作り方も掲載中。サイトを見て作ってみると、どれも簡単にできたので、仙草を試してみたい方におすすめです。

『DAYLILY』SENSO BEAU-TEA 台湾仙草茶。美しいパッケージで、ギフトにもぴったり。Photo by DAYLILY
『DAYLILY』SENSO BEAU-TEA 台湾仙草茶で作った仙草ゼリー。トッピングにはゆでたハトムギをのせました。

また、仙草ゼリー(仙草凍)そのものを買いたい場合は、缶詰でも販売されています。こちらもネットショップ、中華食材店などで簡単に手に入ります。個人的には泰山の仙草凍が食べ切りサイズでおすすめです。台湾スイーツやフルーツと合わせれば、簡単に仙草が楽しめますよ。

台湾の有名ブランド『泰山』の仙草凍(仙草ゼリー)。缶入りです。
『愛之味』の蒟蒻紅豆粉粿の缶詰と『泰山』の仙草凍を合わせただけ!手軽に台湾スイーツが楽しめます。
仙草にシロップをかけ、フルーツを加えれば華やかな雰囲気に!

最後に、仙草がもっとわかる動画をご紹介します。これを見たら、台湾の関西鎮で仙草を食べたくなってしまうかも…!

仙草をもっと知りたい!深掘りできる参考動画集

▼仙草メーカーによるレシピ動画
仙草を扱う台湾企業「員林食品」による仙草レシピ動画。
百年仙草

▼仙草はなぜ固まるのか?
日本の学者による研究論文です。
仙草(Mesona procumbens Hemsl.)水抽出物を加えたデンプンのゲル化現象

▼名産地!関西鎮の仙草畑
仙草の名産地、台湾関西鎮の仙草畑の紹介動画。綺麗な仙草の花や仙草の干し方がわかります。
關西數位DOC「關西仙草達人」

▼香港の仙草=涼粉です
香港では仙草を涼粉と呼びます。香港の作り方を動画で紹介。
TVB USA Official「香港原味道 | 老字號糖水舖 出動重型武器人手製涼粉」

▼海の向こう、中国福建省厦門の仙草
乾动力美食「6旬奶奶教你做烧仙草,每天200斤不够卖收入上1000元,做法现少见」


TEXT&PHOTO:はっしー
学生時代に中華圏の近代史を学び、中華POPSを愛聴。上海および香港在住を経て、現在は日本在住。中華料理は食べる専門だったのが、作るほうにも目を向けるようになったのはここ数年。上海界隈から南の沿岸部、香港、マカオ、台湾の味が好み。>過去記事はこちら