ほんのり酸味がおいしさの決め手

甘みが濃厚であればあるほどおいしく感じ、値段も高くなるマンゴー。しかしお菓子に使うマンゴーはそれがいいとも限りません。マンゴーの甘さが強すぎると、冷たいお菓子特有のさわやかさが失われ、ベタッとした重たい甘さになりがちだからです。

そこでおすすめなのが、適度に酸味が残るマンゴーです。このマンゴープリンではアップルマンゴーを使っていますが、さっぱりとした味わいのペリカンマンゴーもおすすめ。また、甘く熟れたマンゴーを使うときは、レモン汁やグレープフルーツを割いたものを加えてみてももいいでしょう。柑橘の香りがマンゴーの濃厚な味わいと香りを引き立てて、爽やかさがプラスされます。

さらに、まろやかさを出してくれるのが生クリーム。バニラアイスクリームを加えれば、固める前の液を早めに冷やすことができ、コクが出ます。天然のフルーツでお菓子を作る時は、ものによって甘さが異なるのが難しいところですが、その違いを個性に変えて、それぞれのおいしさを楽しみたいものです。

料理:山崎正(ホテルオークラ 中国料理 桃花林 日本橋室町賓館
撮影:2011年7月 古樹軒の料理教室にて
中国語料理名:香芒布甸(xiāng máng bù diàn /シィァン マン ブー ディェン)

マンゴープリン


Text 長谷川亜紀
photo 西田伸夫

※情報は掲載時のものです。内容は後日変更される可能性がありますので御了承ください。

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