中華料理の甜品(デザート)と言われて真っ先に思い浮かぶのが、杏仁豆腐、マンゴープリン。今や街の中華料理屋さんにもおいてあるおなじみのデザートで、家で作られている方も多いのではないでしょうか?
しかし、確かにおいしいけれど、たまにはいつもと違うデザートも食べてみたいのも本音。そこで、目先を変えてこんなデザートはいかがでしょう。

薄い衣に包まれた黒いものはなんと亀苓膏(きれいこう)。日本では亀ゼリーと呼ばれ、香港や中国広東省、広西チワン族自治区などで広く食べられています。主な材料は、干した亀の腹甲の粉末、土茯苓(どぶくりょう)、甘草など数種類の生薬。デトックス効果が高く、美容と健康によいと言われており、特有の苦みと薬臭さが特徴。甘いシロップをかけていただくことが多いようですが、こちらはそんな定番の食べ方をアレンジしています。
亀の腹甲(腹の部分の甲羅)、土茯苓が主要原料 |
香港「恭和堂(ゴンウォートン)」の亀ゼリー |
このデザートで大切なのはなんと言っても衣作り。小麦粉とバターを加えた香り高い生地をしっかりと練り上げて、卵と重曹を加えたらシュー生地の固さに仕上げます。また、亀ゼリーは水気が出ないよう、食べやすい大きさに切り、タオルに包んでしっかり水分を飛ばし、羊羹のような固さになるように。餡べらを使って亀ゼリーに衣をくるりと塗したら、100℃くらいの低温の油でじっくり、ふんわり揚げてできあがりです。
お気に入りのお皿に盛りつけたら、蜂蜜とナッツをたっぷりかけて召し上がれ。甘い衣と亀ゼリーのほろ苦さは絶妙の取り合わせ。見た目のインパクトと奥深い味わいに、きっとデザートタイムが盛り上がりますよ。
料理:小林武志(御田町 桃の木)
撮影:2014年1月 古樹軒の料理教室にて
中国語料理名:放光亀苓膏(fàng guāng guī líng gāo / ファン グァン グイ リン ガォ)
text 近江文代
photo 西田伸夫(放光亀苓膏)、笠原宗彦(腹甲、恭和堂亀苓膏)








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亀の腹甲(腹の部分の甲羅)、土茯苓が主要原料
香港「恭和堂(ゴンウォートン)」の亀ゼリー






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