一日三度の食事の中でも、圧倒的に外食率が高まるランチ。その一食に中華料理への愛を託し、お昼に食べた中華を語るという、80C(ハオチー)のFacebookランチレポートが「ひる中華」です。
そこで頂戴した「いいね!」とコメント、シェア、リーチ数をポイントに換算にして、7月16日~8月16日に掲載したひる中華ベスト8を算出したのが当コーナー。さて、いつも応援してくださっている中華のプロや食いしん坊の皆様が「いいね!」と思ったランチとは…?

 

8位

港区三田「西安刀削麺酒楼 三田店」の担々刀削麺800円
612ポイント

まず第8位は、担々スープ×刀削麺という、常時支持率の高い組み合わせがランクイン!

西安刀削麺酒楼

担々麺と刀削麺は、個々の味云々に関わらず人気がある中華メニュー。80C(ハオチー)のひる中華でも、この2つは常にいいね!率が高いですね。

そんな2つを組み合わせたのがこちらの担々刀削麺。担々スープはゴマ成分控えめで、肉味噌のコクと旨みと、唐辛子の辛さが口の中で広がる爽やか系。不均一に削られた麺は表面が波打っており、舌触りがよく、食べ応えも十分です。

また、横たわるチンゲン菜の下には香菜がたっぷり。食欲の落ちがちなとき、この旨み×辛さ×香りの三重奏はクセになりそうです。 田町・三田界隈で刀削麺を食べるなら、ぜひこの店を押さえておきましょう。

2013年7月16日掲載:イタクラ訪問


 

7位

神田神保町「神田餃子屋 本店」の水餃子定食690円
614ポイント

続いて7位は“白い炭水化物責め”こと、こちらのメニューがランクイン!

神田餃子屋 本店

 

中華料理店でしばしば見かける「餃子ライス」。大概それは焼き餃子とごはんのセットですが、こちらは水餃子×ごはん。アリなのか?ということで食べてみたのがこちらのランチです。

結局のところ「具としてはアリだが、軟らかいごはんにもちっとした皮だと、食感にバリエーションが出ないので物足りなさがあり、やっぱり、パリッと焼き目のついた焼餃子のほうがごはんには合う…」というレポートだったのですが、なぜ高得点になったのでしょうか。餃子人気の現れ?それともチャレンジに対するエール…?

ちなみに同店では「名物」と書かれた黒豚餃子(焼き餃子です)がジャンボサイズで人気。学生街の店らしく、野菜炒めや麻婆茄子などの定食類もボリュームたっぷりです。

2013年7月26日掲載:コスギ訪問


 

6位

神田淡路町「梅蘭 御茶ノ水ワテラス店」の梅蘭焼きそば(辛口)1260円 674ポイント

6位は横浜中華街に本店を構える「梅蘭」新店舗のランチがランクイン!

梅蘭

 

「梅蘭焼きそば」とは、豚肉、もやし、玉ねぎなどの肉野菜餡を、カリッと焼いた焼きそばで封じ込めた同店のオリジナル。あんかけ焼きそばをひっくり返したような独特のビジュアルでおなじみです。

そんな「梅蘭」の名物メニューですが、年数を経て、餡にバリエーションが増加。今ではノーマル豚肉餡(900円)、海鮮餡(1470円)、辛口牛肉餡の3種類からチョイス可能になりました。

編集部コスギが選んだ辛口牛肉餡は「キムチのような酸味のある辛さがパンチを効かせている」味わいとか。表面がカリッとしているだけでなく、麺の端を綴じるように固めた卵がさらにカリカリ感を増しており、食感がよく、腹持ちもいい一皿です。

2013年8月1日掲載:コスギ訪問


 

5位

浅草橋「馥香(フーシャン)」の海鮮入り冷やし中華1200円
700ポイント

続いて5位は、“中国料理業界の生き字引き”こと、高木秋廣シェフ率いる「馥香」のランチです!

馥香

80C(ハオチー)の中華好き人口を増やす会2 留学経験シェフ座談会で、「四川飯店」三代目の陳建太郎さん、「御田町 桃の木」小林さんとともにプロの本音とチャレンジ精神の大切さをとことん語ってくださった高木秋廣さん。

「馥香」そんな高木さんの技とアイデアが満載の店。例えばこちらの冷やし中華は、なんとモロヘイヤがソースベース。すり潰して粉状にしたモロヘイヤに、マヨネーズを効かせて調味したサラダ風の味わいで、大きなはまぐり2個がゴージャス感を増している一品です。

同店のランチメニューは週替わりでブログに掲載。蹄筋(アキレス腱の乾物)、くじら肉など珍しい食材が何気なく使われていることもあり、食材好きな方にぜひ行っていただきたい店です。ちなみに、今年最後の冷やし中華となる「馥香特製冷やし坦々麺」は9月11日まで!気になる方はぜひ浅草橋まで足をお運びください。

2013年8月8日掲載:サトタカ訪問


 

4位

阿佐ヶ谷「翠海」の本場四川マーボー豆腐(辛口)セット1050円
772ポイント

4位は、店から“シビレに関する食前注意”が促される麻婆豆腐がランクイン!翠海

 

こちらは編集部の麻婆ファイターが「今まで食べた中でもトップクラス」という、花椒バリバリの麻婆豆腐店。

注文すると「うちの麻婆豆腐食べたことありますか?唇シビレます」と注意喚起が促される通り、ひと口目から花椒がガツンと襲撃。絹ごし豆腐×粗めに挽いた豚肉×刻みネギにしっかりコクを出した味付けに、この痺れがびりびり加わるという正統派の麻婆です。

お皿は意外と小ぶりですが、この味付けでごはんおかわり必至。食べたら人に語りたくなるこの味を体験して、ぜひ麻婆俳句大賞に応募しましょう。

2013年8月9日掲載:コスギ訪問


 

3位

原宿「デリチャイナ」のランチ1400円
949ポイント

3位は、原宿「南国酒家」内にオープンした期間限定中華デリがランクイン!

デリチャイナ

 

こちらは1961年創業の老舗「南国酒家」内にオープンしたレストランinレストラン。本格中華をもっと気軽に楽しんでもらおうと、「ちょっとずつ、いろいろ、たくさん」をコンセプトに、野菜を多用したメニューを多数用意した中華デリです。

従来の中華定食やコース料理と異なるのは、お盆の上に好きな料理を選んで乗せる、ビュッフェ風スタイルというところ。ランチは前菜3品と、メイン1品、麺or飯1品、デザートから1品を選び、点心、スープがセットになって1400円。ディナーはこれらのメニューがおかわり自由で1800円!

期間は2013年9月30日まで。業界人の耳より情報で、開発背景や司厨長代理の黄海さんのこだわりポイントもご紹介しています。

2013年7月17日掲載:サトタカ訪問


 

2位

西新宿「志苑 新宿パークタワー店」の志苑のサンラー湯麺1000円  1056ポイント

さてさて、2位は担々麺、刀削麺に匹敵するキラーフード、酸辣湯麺が登場です!

志苑

 

リビングデザインセンターOZONEがある、新宿パークタワーの地下にある中国料理店。メニューに「当店おすすめ」とあって、多くの客が頼んでいるのがこちらのサンラー湯麺です。

具は豆腐、えのき、豚肉、ハム、たけのこ、干ししいたけ、青菜、卵という、全部入りの酸辣オールスターズ!酸味と拮抗する甘みのバランスがいいので、大きな丼一杯をしっかり完食できます。

ちなみに日替わりランチは1か月分の予定が出揃っているので、食べたい料理に狙いをつけて訪れることも可能。近隣で働く人にとって嬉しいサービスですね。

2013年7月31日掲載:サトタカ訪問


 

1位

広尾「中華香彩JASMINE」のJASMINE特製!海鮮冷やし麺1300円  1244ポイント

そして1位は、夏の“うまそう山”ことJASMINEの冷麺でした!

JASMINE

 

小山のようなこのひと皿を見て、思わず歓声を上げてしまいました。冷やし中華はいろいろあれど、ここまで立派な円すい型の山はないんじゃないでしょうか?

推定標高はおよそ13.5cm。麺を土台に野菜を積み上げ、揚げネギやとびっこを散らし、麓を固めるのは大粒の海鮮。ここに同店の看板料理・よだれ鶏に使う辛いソース、生のりと熟成黒酢ソース、中華風トマトソースから好みのソースを選んでかけるという楽しみもあるんです。

さらに食前に小グラスで供される、作りたての野菜ジュースもうれしいサービス。スープ、小鉢、大根の漬物、杏仁豆腐もついた充実の夏メニューが今月の1位でした!

2013年7月25日掲載:サトタカ訪問


 

さて、今回のひる中華ランキングはいかがでしたでしょうか?結果は8品中、5品が麺。そして、工夫を凝らした冷やし中華が2品ランクインしていましたね。
今年、冷やし中華が食べられるのも残りわずかとなりましたが、編集部セレクトの「中華富士」こと、山型冷やし中華のご紹介も併せてご笑覧いただけますと幸いです。

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「ひる中華」は、80Cスタッフがランチに食べた中華料理を、Facebookで連日レポートしています。おひる前のお腹が空きそうな時間に更新していますので、中華画像を見ながら、食べたい中華・好みの中華を見つけていただけたら幸いです。みなさまも、どうかお近くにある気になる中華料理店のランチがあったら、ぜひ編集部までお寄せくださいね。


ポイントの算出方法
Facebookの「いいね!」「コメント」1件につき3ポイント、「シェア」等その他アクション1件につき3ポイント、リーチ(タイムラインに流れた数)を1ポイントとして換算し、その合計点で算出しています。みなさんの「いいね!」やコメントがポイント増に繋がります。


Photo & Research 小杉勉、板倉義徳、佐藤貴子(ことばデザイン)
Text 佐藤貴子(ことばデザイン)

 


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