2013年12月

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12月2日(月)ドラミ誕生日

チャイニーズスタイルのメロンパンを楽しむ

叉焼入りメロンパン

ドラミとはドラえもんの妹のこと。ドラえもんの好物はどら焼きですが、ドラミちゃんの好物はメロンパンということをご存知でしょうか。

2114年生まれのドラミちゃんが愛するメロンパンは、恐らく昭和のメロンパン(笑)。そこで2013年の今、80C(ハオチー)から、未来の世界のネコ型ロボットと日本のみなさんにおすすめしたいのが、中華風メロンパン・菠蘿包(ブォルゥォバオ)です。

こちらは香港や台湾を中心に、喫茶店や屋台、パン屋等で提供しているメニューのひとつ。クッキー生地に十字の模様を入れた小ぶりのパンで、いかにも中華風なのが叉焼入りの叉燒菠蘿包。メロンパンに叉焼?と思うかもしれませんが、これがなかなかオツな味なのです。

日本でも、東京・赤坂「トゥーランドット臥龍居(がりゅうきょ)」や、奈良「桃谷樓(とうこうろう)」で提供されているので、ぜひお試しを。手ごろなサイズと価格、斬新な風味で、手土産にもおすすめです。

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12月9日(月)漱石忌

1000円札で神楽坂中華を楽しむ

抜絲

12月9日は1000円札でおなじみ、夏目漱石の命日です。漱石といえば下戸で甘党。文豪の食生活を紹介した愉快な作品、嵐山光三郎さんの『文人悪食』によると、中華の甘味では月餅を食べていたとか。また、こちらのブログによれば、琴平町(現在の虎ノ門一丁目)の「晩翠軒」で中華を楽しんでいた記録もあります。

そんな漱石終焉の地は、新宿区津久戸町、神楽坂~飯田橋エリアにあたる「漱石山房」。この界隈も虎ノ門に負けず劣らず飲食店が多く、中華では「LouRon」「芝蘭」(四川料理)、「膳楽房」(台湾料理)、「梅香」(四川料理)、「龍公亭」(広東料理)、「五十番本店」(肉まんなど)他、個性的な店があちこちに。ひる中華でもたびたび訪れているエリアですが、いずれも1,000円札1枚でおいしい中華が楽しめます。

前出の『文人悪食』によれば、漱石が49歳で永遠の眠りにつく前のひと言は「うまい」。この日は財布の中の漱石とともに、ぜひ「うまい中華」を楽しんでみてはいかがでしょう。

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「ひる中華」の平均ランチ単価は989円!※全331食平均です
≫漱石にも食べてほしかった!「古月 新宿」の花生酥&月餅
≫季節限定!横浜中華街「華正楼」のチョコ月餅
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12月11日(水)胃腸の日

椎茸で出汁をとった、滋味深いスープで食養生

百合炖龍眼鶏

12月11日は(イニイイ)で胃腸の日です。この季節は忘年会などで外食やお酒を飲む機会が増えますが、食べすぎや飲みすぎは、胃に負担をかけ、胃の働きが弱まる原因に。できたら、休肝日は胃にやさしい中華粥や、補気健脾(気を補い消化器官を活性化する)働きのある椎茸を使ったスープなどを食べてみてはいかがでしょうか。

また、80C(ハオチー)のサイトオーナーである中華・高橋では「東洋の叡智で身体をキレイに」をテーマに、C’s kitchenにて食養生×ヨガのセミナーを開催しています。なお食養生レシピは営養薬膳大師で「古月」オーナーシェフの山中一男先生によるもの。こちらのページでご覧いただけます。

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12月18日(水)東京駅の日

100年前と変わらぬ駅舎を眺めながら、本格中華に舌鼓

東京駅

1914年(大正3年)のこの日は、東京駅の完成式が行われた日。2013年10月、丸の内駅舎が当時のままに復元されてからは、新たな観光名所として再び注目を集めています。特に夜のライトアップは美しいですよね。

そんな東京駅丸の内駅舎を眺めながら食事ができる中国料理店が、新丸ビルにある「四川豆花飯荘」の窓際席です。こちらは本場四川省の正宗料理(クラシックで正統派の四川料理)と、洗練されたシンガポール四川を提供する店。また、さまざまなポーズで華麗にお湯を注ぐ茶藝師のパフォーマンスは一見の価値あり。12月は一層混み合いますので、ぜひご予約を。

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≫四川豆花飯荘が登場する「ひる中華ランキング」

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12月22日(日)冬至

餃子とおだんごで開運を願う

湯圓

冬至は北半球において、昼が最も短く、夜が最も長くなる日。この日を境に太陽の力が強まり、陰極まって陽に転じることから、中国では「一陽来復」とされる大切な節日となっています。

日本では柚子湯に入ったり、小豆粥を食べる風習などがありますが、中国大陸は広く、その風習はさまざま。大きく分けると北方は餃子、南方は冬至圓と呼ばれる湯圓(お湯の中に餡などを入れた団子を浮かべた甘味)食べる習慣があります。

料理は違っても、家族円満と豊かな暮らしを願う心は同じ。今年は中華風に縁起を担いで、餃子や温かなお団子を楽しんでみては。手づくりで餡にバリエーションをつけるのも楽しいものです。

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≫「竹爐山房」山本豊シェフが作る、キンモクセイ香る湯圓(タンユェン)

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12月25日(水)クリスマス

中華風の丸焼きを食べて豪快に盛り上がる

羊の半身焼

日本ほどの盛り上がりはありませんが、中国でもクリスマスというイベントは存在しています。中国語で「聖誕節」、サンタクロースは「聖誕老人」。漢字だけですと、いまひとつサンタの意味がわかりませんね(笑)。

さて、そんなクリスマスを中国料理で祝うなら、七面鳥のローストの変わりに北京ダック、または羊の半身焼きはいかがでしょうか。編集部のおすすめは、千葉県柏市「文菜華」の北京ダック。利根川流域で育てられた国産鴨を使用したダックは、肉も食べられるおいしさ。基本はパリパリの皮を薄餅に包んでいただくスタイルですが、事前にお願いすれば、肉も調理に対応してもらえます。

また、羊の半身焼きは「中国茶房8(エイト)六本木店」の名物料理。仔羊の半身、約15kgを大釜で3時間ほどローストしたものを、特製のスパイスにつけていただく豪快な料理です。身体を温める作用もありますので、この季節にはぴったり。パーティー料理として盛り上がること間違いなし!

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12月26日(木)毛沢東誕生日

湖南料理か、文化大革命を偲ぶか?

魚頭

イエスキリストの誕生日の翌日は、毛沢東主席の誕生日です。簡単に紹介すると、中華人民共和国の初代主席で、中国共産党の創立党員の1人、文化大革命を主導した人ですね。

そんな毛主席の好物は紅焼肉(ホンシャオルウ)でした。これは豚肉を醤油でこっくりと煮た、いわゆる豚の角煮のこと。また、出身地の湖南省では、魚の頭を辛くて酸っぱい唐辛子の漬物で煮込んだ剁椒魚頭(ドゥォジャオユートウ)や、竹筒に鳩などのミンチを入れ蒸したスープ、ハムの蜜煮など、さまざまな山河の美味に彩られた場所。美食派のあなたは、この日はぜひ毛主席を偲んで、湘菜(湖南料理)専門店である新宿「湖南菜館」や、池袋「華湘」などに足を運んでみましょう。

一方で、贅沢は敵だ!毛主席の主導した文革時代に想いを馳せたい!という方は、日本のリアルチャイナタウン、池袋北口の「東方紅」へ。このレストランでは、腕に赤い腕章をつけた紅衛兵のコスプレ店員が料理を提供。料理は水のように薄い、具のないスープなどではなく、中国東北料理が中心です。

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12月31日(火)大晦日

気合いの入った中華おせちが届くのを楽しみに待つ

魚頭

大晦日にやることといえば、大掃除におせちの準備。80C(ハオチー)的には、この日、来年のために中華おせちをご用意することをおすすめします。鮑の煮物、釜焼き叉焼など、自宅ではなかなか作れない料理が詰まっているのが中華おせちの特徴。正月風味というよりは、しっかりごはんのおかずに合う&酒の肴になるおせちですので、飽きずに楽しめること請け合いです。80Cのおすすめ中華おせち特集は12月3日公開、写真のふかひれ入りおせちも登場しますよ!しばしお待ちを。

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TEXT 佐藤貴子(ことばデザイン)