2017年あたりから”Next 池袋”として、個性的な中国料理店が集まりだしていた高田馬場周辺でしたが、6月9日にオープンするや否や毎日行列の「沙県小吃」や、昨年から留まる事を知らない人気の蘭州牛肉麺を提供するお店もできたりと、高田馬場~早稲田にかけての、さらなる現地系中国料理店の集中には、中華好きも目が離せないところです。
そんな中、香港の喫茶レストラン「茶餐廳(チャーチャーンテーン)」スタイルのお店として、市ヶ谷に1号店をオープンした「香港華記茶餐廳」も、渋谷、大阪心斎橋と、着々と支店を増やし、4月にはこちら早稲田店をオープンし、その一翼を担っています。
こちらのお店が特徴的なのは、焼き物(燒味)とライスヌードル(米線)をメインに据え、店頭ではエッグタルトやワッフルの屋台販売もして、先行の3店舗とは差別化しているところ。学生の街ということもあり、手軽なメニュー中心にしたところは、香港へは中国本土への中継地として寄ったことがあるくらいの私には、ちょうどよい香港加減です(笑)。
店内は、入ってすぐのテーブル席と、奥の厨房を囲むカウンター席。1人だったので奥へと進み、焼き物をぶら下げた正面の席に着席。
雲南省に行ったことから中国好きになったので、過橋米線(かきょうべいいせん)も気になるところですが、やはり今日はより香港っぽく焼き物のっけ飯で。
選択肢は、ローストポーク(燒肉)、チャーシュー(叉燒)、ローストダック(燒鴨)、油雞肉の4択、あるいはその中から2種類盛合せ。やっぱりここは「ブタ+トリ」の両方を欲張りたいと思いつつも、ローストダックよりもお安くなる油雞肉とローストポークの盛合せを選択してみました。
チキンは焼き鳥などでも食べなれた食感なので、ビギナー的にはそれほど香港にいざなわれることはなく、100円ケチらず燒鴨とのセットにしたほうが良かったかなと思ってしまいました。
ところが、ローストポーク(燒肉)の方は、皮は煎餅を食べてるかのようにバリバリと音がするぐらいなのに、身の方は脂身も含んでベリーソフトな歯応え。
これには、香港で燒肉を食べたことは有りませんが、香港で食事している気分にさせてくれますね(笑)。
見上げるとちょうど座った席の上にローストポーク(燒肉)のメニュー写真が貼り出されており、そこには「外脆内嫩」の文字が。おー!これは80Cの人気ページ「中華メニューの解読法」に出てきた文字なので意味が分かる。
まさに、外は脆(ツイ cuì)で、内は嫩(ネン nèn)な食感が、たまりません。(※発音は普通話です)
気になった方は、是非「中華メニューの解読法」で、お確かめください。
香港華記茶餐廳 早稲田店 住所:東京都新宿区馬場下町62(地図) 電話:03-6233-7673 アクセス:東西線 早稲田駅 3B出口 隣り 営業時間:11:30~22:30(L.O.22:00) 定休日:無休 |
text & photo 小杉勉