中国料理研究家として日本で長く活躍している小薇(シャウ・ウェイ)さんが、丸ノ内線の中野富士見町駅そばに「小薇点心」をオープンしました。
6月20日にグランドオープンした新店は、お持ち帰りとイートインができる点心と中国料理の店。青いファザードが目印です。
小薇さんは料理教室やメディア等を通じて、上海郷土料理や点心を中心に、さまざまな中国料理を教え、伝えてこられた方。
新宿御苑前で「Rose Shanghai Tokyo」のオーナーシェフとして腕を振るったのち、会員制の中国料理サロンを営んでいましたが、新型コロナウイルスのステイホーム期間中に、以前より得意としていた点心の開発に注力。2020年6月に「ずっと挑戦したいと思っていた」、点心舗のオープンに至りました。
根っこにあるのは「上海のお母さんの味」。驚異の爆汁ポークまん
オープンにあたって最も力を入れたのはオリジナルの肉まん、爆汁鮮肉香包(爆汁ポークまん)です。こちらは上海のお母さんの味をベースに、何度も何度も試作を重ね「これがベスト」と思えるところまで持っていた自信作。
「普通に作ると肉汁が生地に染みてしまい、ここまでスープの量を包めないのですが、生地を改良してたっぷりスープを包めるようになったんです」と小薇さん。
蒸したてのもちっとした生地に、小さくガブリと穴を開けると、中にこぼれんばかりのスープがたぷたぷと…!
一般的な肉まんよりも手間と時間がかかり「どんなにがんばっても1日60個しかできない」ため、現在は1人4個までの購入が上限。ここまでつゆだくの肉まんは本当に珍しいので、店に来たら必ず手に入れたい一品です。
動物性食材を一切使わない旬野菜Veganまん&お持ち帰りにぴったりの焼き小籠包
また、香菇時蔬素包(旬野菜Vegan(ビーガン)まん)は、小松菜、ほうれん草、青梗菜、クレソンなど、その時々の野菜と豆腐干(押し豆腐)を主材料に作ったべジフード。
青菜の香りとむちっとした豆腐干、現在はシャキッとしたクワイも加え、食感も楽しめる包子に仕立てています。
そして、兼ねてから小薇さんが得意としていた生煎饅頭(焼き小籠包)も自慢の一品。
店頭で焼きたてがあるときはその場で食べたいところですが、冷凍を持ち帰れば、熱々の焼き小籠包がご自宅で。こちらも中にスープがたっぷり入っています。
他にも、上海スタイルの大ワンタンや蝦入りの水餃子などは冷凍でお持ち帰りが可能。いずれも現地の朝ごはんやおやつなどに親しまれている小吃なので、冷凍庫にあると小腹が空いたときや忙しいとき、簡単にできて重宝しそう。
日替わり惣菜は上海家庭料理がメイン。店内ランチ&ディナーも営業中!
点心以外にお持ち帰りできるのは、店頭のホワイトボードにある日替わりのお惣菜です。メニューは烤麸(カオフー:上海麩の金針菜の五目煮込み)や上海醤油鴨(鴨の上海式滷水煮込み)など、上海の家庭料理を中心に揃えています。
また、店内では店頭で販売していない点心も含めたランチコース2,000円(税抜)、ディナーは6,000円、1万円(各税抜)でおまかせコースにも対応中。
一見、外観からはわかりませんが、店内に大テーブル(4名卓・6名卓)およびカウンター席を備えており、貸切で10~12名の会食に対応できます。以前より小薇さんの料理を楽しんでこられた方は、こちらのご予約も多いよう。
オープン前に無料で試食会を開催したり、プレオープン中にさらにクオリティをブラッシュアップさせるなど、みんなの「おいしい」のために邁進してきた小薇さん。
今の看板商品以外にも、これからみんなをあっと言わせる、新たなおいしさが飛び出しそうな予感がしますよ。
小薇点心住所:東京都杉並区和田1-17-2(MAP) |
TEXT & PHOTO サトタカ