早稲田鶴巻町に水餃子専門店ができたと聞いて早1年。行くならまずは全種類食べようと、同じく早稲田エリアにある人気の中国茶カフェ「甘露@KanroNishiwased)」のみなさんにお付き合いいただき、「1+Dumpling(ワンプラス ダンプリング)早稲田」に行ってきました。

外に券売機がありますが(左側)、店内で注文もできます。

店の場所は早大通り沿い。どの駅からも微妙に遠いのですが、比較的近いのは東西線の早稲田駅。Google mapのコメントを読むと、オープン以来、よりおいしいと思ってもらえる水餃子になるよう頑張ってこられたことがうかがい知れます。

看板料理の水餃子は、6種類の餡を選べるスタイル。専門店だけあって、皮も餡も店で手づくりしており、醤牛肉(ジィァンニウロウ:牛すね肉等を煮込んでスライスしたもの)、醤猪耳(ジィァンヂゥア:豚耳の煮込み)などのおつまみ、アルコールも含むドリンクも提供しています。

このときは餃子しか目に入っていなかったのですが、「特製牛丼」なんていうメニューもありますね。そして、水餃子を焼いたタイプの焼き餃子もあります。

これぞ中国小麦粉料理!手打ちうどんを彷彿とさせる、厚めの皮に6種類の餡

店で最も高い水餃子は、人参と牛肉の餡の「赤牛」680円(10個)。そして最も安い「白豚」は白菜と豚肉の餡で300円(10個)。中国でよく見る「三鮮」はニラ、エビ、豚肉。「二鮮」は中国東北地方らしいニラと卵。「新三鮮」という豚肉、きくらげ、人参という組み合わせは家庭的な雰囲気。

この界隈は留学生が多いので、助かっている学生さんも多いだろうなあ。手作業でこの価格でやってこられたとは。

メニューの端から順にオーダーし、手前から順に並べてみました。見た目はほぼ一緒なので間違わないように。

さっそくゆで上がりを口にすると、皮は厚めで、比較的歯切れのよい手打ちうどんのような食感。

「もちもちではないけど、食べごたえがある皮ですね」と評したのは「甘露」店長の張さん。コシはありすぎずなさすぎず、小麦粉の香りもふわり。1個あたりの大きさはふた口、またはひと口でいけるサイズです。

店内はカジュアルでさっぱりとした雰囲気。

中でも皆に好評だったのが、唯一地名を冠している「吉林」。こちらは白菜を発酵させた漬物である酸菜と豚肉のゴールデンコンビで480円(10個)。そう、店のオーナーさんは中国東北三省のひとつ、吉林省出身なのです。

卓上には黒酢と辣油あり。

また、いろんな種類をみんなで食べると、好みが分かれるのも楽しいもの。遼寧省出身の謝さんは、牛肉特有のコクと、人参の甘みが感じられる「赤牛」推し。四川省出身の張さんは酸菜のしっかりとした塩気で、つい箸が進む味付け「吉林」が好きとのこと。私は素朴なニラ玉の「二鮮」もよかったですね。

おすすめの食べ方はそのまま→黒酢→老干妈+にんにく

店おすすめの食べ方は、まずはそのまま。次に黒酢、老干妈(ラオガンマー:中国貴州省産の辣椒油。食べる辣油的なもの)に、刻みにんにくを入れたタレで食べる、THE東北スタイルを推奨していました(下の写真参照のこと)。

卓上に黒酢と醤油と辣油はありますが、老干妈、刻みニンニクは別途注文になりますのでご留意を。

また、焼き餃子は「吉林」を油で焼いたものを提供。焼くことによって皮が締まり、コシを感じることができるので、しっかりとした皮が好きな方にはこちらもおすすめです。酸菜の油は相性のよさもあり、後を引く味でした。

余談ですが、この日はなぜか途中で停電になり、猛暑の中、冷房がストップ。そのお詫びで、オーナーさんがキンキンに冷えた烏龍茶をサービスしてくれた上、会計をおまけしてくれました。もともとリーズナブルなのに申しわけないくらい…!

餃子はじめ料理はお持ち帰りもOK。近隣の方は中華系フードデリバリーアプリ「EASI」や「UberEats」で配達してもらえます。

なお、赤坂にある「ワンプラスダンプリング赤坂」は姉妹店で、穴八幡と早稲田大学戸山キャンパスに挟まれた諏訪通りにある「ワンプラスダンプリング西早稲田」はフランチャイズ1店舗目とのこと。カジュアルに手作り水餃子が食べられる店として、これからグループ店が増えていくかもしれませんね。


ワンプラス ダンプリング(1+Dumpling)早稲田

住所:東京都新宿区早稲田鶴巻町109 1F(MAP
TEL:080-4087-1559
営業時間:11:00-14:30、16:30-21:00
日祝定休
※2020年8月8日(土)~30日(日)まで夏季休業です。
※営業日および営業時間は変更になる可能性があります。確実に行きたい方は、店に直接ご確認の上お出かけください。
UberEats


TEXT & PHOTO サトタカ(佐藤貴子)