長寿企画“研鑽会”シリーズの中華版がスタート!2016年10月19日発売号から半年連載です。

『月刊専門料理』で新連載、
「中国料理研鑽会」が始まります!

第一線で活躍する、プロの料理人の調理技術を紹介する『月刊専門料理』で、2016年11月号(10月19日発売)より新連載「中国料理研鑽会」が始まります。

この企画は、創刊時から50年の歴史を誇る「柴田日本料理研鑽会」の中国料理版。それがなぜ「中国料理研鑽会」へと繋がったのか…?というと、同誌創刊50年周年企画『中国料理の50年』の発行がきっかけ。

この号の感想を「編集長に直接述べたい」という中華の若手料理人の声が多数あり、80C(ハオチー)で場を取り持ったところ「研鑽会のような企画を中華でもやろう」という流れになったのです。

●12名のトップシェフが中華を徹底議論!

研鑽会は、テーマ食材に対して、料理人が既存の調理法や考え方にとらわれず、それぞれの発想で料理を提案。試食を経て、皆が忌憚ない意見を意見を述べ、議論を交わす、エキサイティングなやりとりが最大の見どころです。

今回の連載で登場する中国料理人は若手6名。大まとめ役として「日本料理研鑽会」を取り仕切る「菊乃井」村田吉弘氏(写真左)、中国料理業界側のまとめ役として「Wakiya 一笑美茶樓」をはじめ、Wakiyaグループを率いる脇屋友詞氏(写真右)という布陣。

村田吉弘氏

脇屋友詞氏

さらに今回はご意見番として、『月刊専門料理』創刊50周年を記念し、4ヵ月限定で連載された「日本料理研鑽会TOKYO」のメンバーである「日本料理 龍吟」山本征治氏、「賛否両論」笠原将弘氏、「日本橋ゆかり」野永喜三夫氏、「くろぎ」黒木純氏も参加。

総勢12名のトップシェフが中国料理について徹底議論するのですから、おもしろくないわけがない!

中国料理人にとっては、和食の料理人ならではの視点も新鮮に映るはず。写真中央は「日本料理 龍吟」山本氏。

●初回のテーマは鶏。参加シェフは誰?

シリーズは全3回で、初回のテーマ食材は鶏。深夜から始まった研鑽会では「なぜその鶏で、なぜその部位で、なぜその調理法なのか?」というところを、皆がいい緊張感を持って議論しており、最後まで眠くなる間もなく、目が離せない展開に。

また、料理は伝統的な技法をベースにしつつも、シェフそれぞれの経験や感性、想いが反映されており、同じ食材ながら、まったく異なるアウトプットになっていたのも印象的でした。

中国料理の参加シェフ

田村亮介シェフ
麻布長江 香福筵」田村亮介オーナーシェフ。田村シェフが目指した、四川名菜の再構築とは?
篠原裕幸シェフ
「海鮮名菜 香宮」篠原裕幸シェフ。基本技術を根本から見直すような新提案は、まさに目から鱗!
東浩司シェフ
「Chi-Fu」東浩司オーナーシェフ。コースで料理を提供する東シェフの考えが現れた一品。鶏選びにも工夫が。
山本眞也シェフ
「の弥七」山本眞也オーナーシェフ。超絶技巧で目を釘付けにした、和な佇まいの料理とは?
山口祐介シェフ
「中華香彩 JASMINE」山口祐介総料理長。伝統を重んじる山口シェフの創作には、やはり伝統の香りが。
小澤善文シェフ
「Turandot 臥龍居」小澤善文料理長。誰もを魅了する、中国料理の「油と熱」を宿した料理を提案。

 

●「中国料理研鑽会」は11月号より6回連載!

なお、気になる2回目、3回目のテーマは既に決定。1つの食材を前後編2回に分け、2016年11月号(10月19日発売)から2017年4月号(3月19日発売)まで、全6回シリーズでお届けする予定です。

中国料理人なら「この食材を自分ならどうする?」と創作意欲が高まりそうなこの企画。当日のエキサイティングな空気と料理は、ぜひ、誌面でお楽しみください。



『専門料理』2016年11月号

出版社:柴田書店
定価:1512円(税込)
発売日:2016年10月19日
A4変形 160ページ


text & photo 佐藤貴子