一回目にして伝説となったイベント「神田雲林の富貴鶏とフカヒレ食べ比べの宴」のおかげで、次回イベントへの期待感が高まるなか、満を持して新生80C(ハオチー)第2回目のイベントが、10月13日(土)「全聚徳 六本木店」にて開催されました。
今回は、さらにより気軽に、幅広い層の方々にご参加いただけるようにと、会費を前回の半額の5,000円に抑えました。
そのため、開催は土曜日のランチタイムに。
しかし、ランチといえども満足度では前回に勝るとも劣らぬよう、何度もお店側との打合せを重ねた結果、当初9月下旬に予定していた日程も、10月中旬へと先送りすることとなってしまいました。
そんな我々の意気込みが伝わったのか、募集2日で定員分の予約が埋まり、キャンセル待ちのお申込みも数多くいただく、幸先の良いスタートを切ることができました。
そんなイベントがどのようなものだったのか、ご紹介します。
新たな伝説の舞台は「全聚徳 六本木店」
全聚徳(ぜんしゅとく)は、日本では銀座(11月12日にリニューアルオープン)、新宿、六本木の3店舗があり、今回の会場となった六本木店は、六本木のど真ん中、六本木交差点すぐという好立地。
地下鉄六本木駅出口直結のビルの2階にあります。
入口を入ると、商売の神様 関羽の像とともに、水晶(?)のアヒルちゃんがお出迎え。
そう、全聚徳といえば北京ダック(アヒル)。北京ダックといえば全聚徳と言うくらい、中国では知らない人のいない北京ダックの老舗なのです。
六本木店は、座席数247席という大箱ながらも、同店のこだわりである焼き窯で北京ダックが焼かれるところを、参加の皆さんの誰もが見えるようにと、焼き窯前のオープンキッチンダイニングホールに限界一杯の30名様分の席を用意してもらいました。
というのも、北京ダックは中国語では北京烤鴨(ベイジンカオヤー)。
烤(kǎo カオ)とは、直火または窯などで熱気を用いて加熱する調理法のこと。
つまり、本来の北京ダックとは、このように窯で焼いて作るのが正しい調理の仕方なのです。
いよいよ、イベントスタート
ほぼ皆さま定刻通りにお集まりいただき、株式会社全聚徳ジャパン 劉 岩(リュウ ヤン)代表取締役社長のご挨拶でスタート。
通常メニューには入っていない特別料理も盛り込んでいただいたメニューがこちら。
のっけから「家鴨の前菜四種盛合せ」では、前菜の定番ピータン(アヒルの卵)以外は、アヒルの水かき、フォアグラ、砂肝と珍しい部位の数々に、参加者の皆さんのテンションもアップ。
つづく「フカヒレスープ」と、ラストのデザート「杏仁豆腐」だけはアヒル縛りの例外品。
というのも、80C(ハオチー)を運営している株式会社中華・高橋は中華食材卸とともに、宮城県気仙沼にはフカヒレ工場を構える関連会社を持つフカヒレメーカーのため、ここはご勘弁願います。
続いては、「家鴨の舌の炒め」。
スパイシーな味付けに、これは昼間っからビールが欲しくなってしまいそう。
お待ちかねの北京ダック登場
そして皆さんお待ちかねの北京ダックの登場。
料理長の劉シェフがフロアで1羽切り分ける時は、結婚式の”ケーキ入刀”ならぬ”ダック入刀”の前の絶好の記念撮影タイム。
全聚徳の北京ダックは肉付きでいただくスタイル。
北京ダックと言うと、皮だけをいただくものと思っている方もいるかもしれませんが、それは過去のダックの品質や調理技術が低くて肉まで美味しくいただけなかった頃の名残りや、逆に宮廷料理の高級品としての贅沢さの演出など諸説ありますが、肉も一緒にいただくのが一般的と教えてくれたのは、今回それぞれの料理の説明をしていただいた今泉支配人。
さぁここからが「北京ダック食べ尽くし」のメインディッシュ。
まずは、プロが巻いた北京ダックのお手本を味わいます。
次に、烤鴨餅(カオヤービン)で、ご自分で北京ダックのロールにチャレンジ。
さらには、ボリューム満点、全聚徳オリジナルの北京ダックの割包(カーポー)サンドも、なんとお一人様2個!こちらもご自分でサンド。
まだまだアヒルは止まらない!
後半戦行ってみよー。
最近都内各地に増え始めている中国でも大人気の鴨脖(ヤーボー/クビの肉)は、メニュー名ではピリ辛となっていましたが、かなり辛かったようで、汗を流しながらかぶりついている方も。
そして〆に出されたのが、絶品のアヒルで出汁をとったつゆそば。
そして伝説へ…
お料理もひと段落しデザートを召し上がっている時には、またよりよいイベントを企画できるよう、ご参加いただいた皆様に、今回の満足度や、今後のご希望などをアンケート。
皆様、5段階評価で5とか4.5とお答えしてくれましたが、主催者側を目の前にしてダメ出しはしづらいですよね。
でも、会社に戻ってイベントの成功をツイートした後、エゴサーチ(自分で自分のことを検索)してみたところ、早速ツイートしてくれている参加者の方もいらっしゃいました。
@80Cjp 北京ダックを食べ尽くす会参加してまいりました。会場は全聚徳。ダックの美味しさは言わずもがな。舌とか首のお肉とか水掻きとか、変わった部位が食べられたのが面白かったです。
私は今は無き全聚徳湾仔店で北京ダックの美味しいさを知りました。 pic.twitter.com/dOPRkypqPb
— 香港迷子 (@iamlostinhk) 2018年10月13日
今回のイベントは、普段はメニューにない料理も特別に作ってくれたそうです。(舌とか水かきとか初めて見た)しかも5,000円は破格では?#全聚徳 さん #80c さんありがとうございます🙏 pic.twitter.com/vuNnzFOI24
— ihara (@jugemu00) 2018年10月13日
他にも
あの内容で5000えんは驚異的でしたね
とツイートしてくれた方も。
第一回に続き、またしても会費以上のご満足をいただき、ホッと胸をなでおろすとともに、次回イベントへのハードルを自ら上げることとなってしまいました。
しかし、これからも中国料理の魅力を、より多くの方々と分かち合える様、中国料理《脳》と《舌》を鍛えて、仕掛けていきたいと思います。
また次回も、よろしくお願い致します。
今回ご参加いただいた皆様、リクエストを色々と聞いてくれた「全聚徳」劉社長、六本木店スタッフの皆様、ありがとうございました。
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text 小杉勉
photo 小杉勉 / 中川正道(集合記念写真)