第一回 80C中華句会|神楽坂「ルウロン」編1:円卓のつなぐ縁かな中華句会 |
あなたも中華俳人に!円卓の上の中華を五七五で一句詠む「中華句会」
円卓の上の中華料理や食材を季語に代えて一句詠む「中華句会」。初耳の方も多いかと思いますが、それもそのはず。これは、その日の食事の感動を五・七・五のことばで切り取る、まったく新しい遊びです。
おいしい記憶を写真に撮るのではなく、句にしたためる。ただ食べるだけでなく、料理をことばで味わう。知らない者同士でも「中華」という共通のキーワードで円卓を囲めば、意外と会話に困らない。それもまた「中華句会」の魅力でしょう。
さて、年の瀬も差し迫る12月、その記念すべき第一回、80C(ハオチー)中華句会が行われました。会場は、神楽坂通りの中ほどよりやや坂上、毘沙門天の斜向いにある「チャイニーズテラス ルウロン」です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、こちらは四川料理で有名な「神楽坂 芝蘭」の姉妹店。エレベーターで2階に上がり、エントランスに足を踏み入れると、そこはまさにモダンチャイニーズ。落ち着いた茶系の雰囲気でまとめられた店内は、デートや接待によさそうな雰囲気です。
そんな店の奥まった場所にあるのが、本日我々の使う円卓のある個室。ここに、6名の参加者が集まりました。
木杓(きしゃく)
中華食材販売会社勤務。好きな中華は「蕃茄炒蛋(卵トマト炒め)」。句歴はないが、中華句会参加を決めてから、この日まで昼飯をすべて中華に費やし句作に励む。
月(つき)
書道師範。書の研究のため中国を2度訪れているという求道者。疲れた時に食べたくなる中華料理は「酢豚」。今回が初句会。
大蒜(にんにく)
人気ランチブロガーと国家公務員、2つの顔を持つ。好きな中華は「麻婆豆腐」で、その原体験は丸見屋の「麻婆豆腐の素」。情感溢れる筆致が句作にどう活かされるか。
みねり
メキシコ&パナマで子供時代を過ごし、編集職を経て現在は広尾在住のマダムに。好きな中華は「昔ながらの酢豚」。80C(ハオチー)の読者でもある。句会は初めて。
泥頭(でいず)
出版社勤務。句歴2年。俳句結社「炎環」に所属しつつ、自らも「ぶりかま句会」を主宰。さらに英字俳句も詠み、数多の句会に出没する、まさに「俳句が趣味」の人。

80C編集。中華の取材や執筆に携わり足かけ10年目。よく頼む中華は「腰果鶏丁(鶏とカシューナッツの炒め物)」。約1年半の句歴の中で、中華句会を思いつく。
以上6名が円卓についたところで、おもむろに登場したのがこちらの菜譜(お品書き)です。

これらの料理や食材が、いったいどう中華俳句として料理されるのか? まずは前菜からスタートです!
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会場案内―円卓のある中国料理店―
チャイニーズテラス ルウロン[※閉店]
新宿区神楽坂5-1 神楽坂テラス2F(神楽坂通り沿い)
Tel. 03-6280-8868
≫中華句会の遊び方
≫第2回中華句会「中国湖南料理 華湘」編
※80C(ハオチー)編集部では、円卓のある中国料理店を探しております。自店に円卓をお持ちでしたら、ぜひお知らせください。また「あの店の円卓は落ち着く」という情報もお待ちしております。
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Text:サトタカ(佐藤貴子)
Photo:サトタカ(佐藤貴子)、小杉勉