[エリア4]中華唐揚げ・中華スーパー・中国語併記八百屋まで…!芝園団地で中華小旅行

東京へのアクセスが良く、都内より安い家賃ということで、2000年代以降外国人居住者がグンと増えたといわれる芝園団地。ゴミ集積所は中国語・英語が併記され、集会所ではレクリエーションなどを通じてコミュニケーションを図る機会が頻繁に行われれるなど、多文化共生のモデルとしてよく取り上げられている団地でもあります。

こちらもまた、中国系企業が社宅として利用していたり、先に暮らす知人や親族を頼ってここに移り住む人もおり、多くの中国人が暮らすエリア。団地内のショッピングモールは中華物産店・料理店・芸術学校が並び、向かいには中華系の保育園もあります。

芝園団地エリアにある、中華系の保育園。

野菜の中国語名がわかる!「ひかり八百屋 蕨店」

芝園団地内の「川口芝園ショッピングモール」のほぼ中央に位置する「ひかり八百屋 蕨店」は、中華食材も充実した八百屋さんです。

「ひかり八百屋 蕨店」の店頭には、日本語と中国語が併記された値札が。

店先に並ぶ野菜の値札には、中国語が併記されており、中国人に便利なだけでなく、中国語学習者にとっては好教材! 店舗営業のほか、ネットショップもあります。

ひかり八百屋 蕨店
埼玉県川口市芝園町3-11-103(MAP
TEL 048-424-4426
10:00-22:00
無休
https://www.sion-hikari.com/

四川・東北料理をベースに、海鮮料理も楽しめる「劉府」

「劉府」外観。

四川料理と東北料理が充実した「劉府」は、生簀のある鮮魚店の隣という好立地。オススメの海鮮料理が手書きメニューで貼られており、この近辺で海鮮中華を食べたいときは重宝しそう。

鮮魚店の一角には、鶏や豚の熟食も並んでおり、ここで食事をしてから隣でテイクアウト、なんて流れも楽しめます。

劉府
埼玉県川口市芝園町3-11-106(MAP
TEL 048-487-8998
平日 11:00-15:00 17:00-23:00
土日祝 11:00-23:00(通し営業)
不定休

卓上で熱々の羊肉串を楽しむなら「小木屋(こきや)」

「小木屋(こきや)」外観。

看板に本格東北料理を掲げる「小木屋(こきや)」。中国東北料理と四川料理を中心に、店先の料理写真を見ると、米線(べいせん:米粉の麺)や毛氏扣肉(毛沢東の愛した豚の煮込み)など、幅広い料理を揃えています。

また、オフィシャルサイトに「特にホルモンの数は自称蕨No.1!!」とあるとおり、肉料理が自慢。卓上で焼きたての串焼きを楽しむのもいいですね。

小木屋(こきや)
埼玉県川口市芝園町3-11-105(MAP
TEL 048-261-2588
11:30-17:00 17:00-23:00(L.O. 22:30)
月曜定休
https://kokiya-yakiniku.com/index.html

窯焼きのチキン・ダック・叉焼の人気店「香港焼臘」

「香港焼臘」外観。

蕨エリアの中でも、日本人が多く訪れている店のひとつが「香港焼臘」。窯で焼いたローストチキン・ローストダック・チャーシューが人気で、北区王子にも支店があることから、SNSやネット記事でも多くのレビューを目にします。

「香港焼臘」の人気ベスト3。

人気ベスト3の他、炒めものもいくつかあり、チャーシュー炒飯、人気の肉料理とごはんのセット、ビーフンやフォーの米粉料理といった主食系も充実。ショッピングモールを正面に見て右奥、マミーマートの左側にありますのでお見逃しなく!

香港焼臘
埼玉県川口市芝園町3-14(MAP
TEL 048-4666-5920
12:00-19:00
無休

店内広々!中国・韓国・ベトナム等の商材を扱うアジアスーパー「新都アジア物産」

「新都アジア物産」外観。

ショッピングモール棟から離れ、モールを正面に見て左手、郵便局の並びにあるスーパーが「新都アジア物産」。店頭には中華食材だけでなく、韓国やベトナムなどの商品、日用品も。

店内はショッピングカートで回遊できる広さがあり、家族でゆったり買いものをする姿が多く見られました。営業時間が長く年中無休、住民にとって頼れる存在ですね。

新都アジア物産
埼玉県川口市芝園町3-9(MAP
TEL 048-423-6398
9:30-23:00
年中無休
https://shimto.jp/

唐揚げLOVERは必訪!揚げ鶏のラインナップがハンパない「鶏太郎炸物専門店」

「鶏太郎炸物専門店」外観。

「炸」とは中国語で「揚げる」という意味。丸鶏をはじめ、鶏のさまざまな部位の唐揚げ、揚げ鶏ベースにした料理、さらにはドーナツまでメニューに並ぶ揚げ物専門店が「鶏太郎炸物専門店」です。

丸鶏やレッグを豪快にかぶりつくもよし、ムネ肉を細かく小粒状にした鶏米花(ポップコーンチキン)をつまむのも止まらなくなりそう。脖子(首肉)、骨架(ガラ)は普段なかなかお目にかかれない、この店ならではのラインナップですね。

「鶏太郎炸物専門店」の店頭。
「鶏太郎炸物専門店」のメニュー。

2024年1月は、蕨駅西口のシェアキッチン「We Kitchen」にも姉妹店が出店中。こちらは揚げものではなく焼烤(バーベキュー|焼肉料理)が楽しめますよ。

鶏太郎炸物専門店
埼玉県川口市芝園町3-9-104(MAP
TEL 080-7881-1400
11:00-22:00
火曜定休

駆け足で蕨の中華事情をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? 西川口散策にプラスしてもよし、蕨メインにゆっくり見るのもよし。いつもの行動範囲からちょいと足をのばして、蕨の街でも中華散歩をお楽しみください!


text & photo :アイチー(愛吃)
中華地方菜研究会〜旅するように中華を食べ歩こう』主宰。中華料理にまつわるコーディネート、アドバイス、監修などを行う。一つの「食」を愛し、味も知識も徹底的に極めた「偏愛フーディスト」がプロデュースする期間限定レストラン『偏愛食堂』中華料理担当として、多彩な中華地方菜の楽しさを伝えている。★アイチー執筆・出演記事はこちら