7月6日(土)16時~開催する「横浜中華街で食べる子豚丸焼きの会 」、多くの方に申込いただき、感謝いたします。まだ席は空いているので、お気軽に参加ください!

参加者の方は初めての方も多いです。中華料理を愛するグルメな方たちの集まりなので、一人での参加でも十分楽しめます。席は自由席。価値観と趣味が同じなので、たまたま隣に座った方と話が弾み、また別の機会にご飯を一緒にいく・・・そんな食通同士の出会いもあるのがイベントの楽しみです。

横浜中華街で食べる子豚丸焼きの会のメニュー

さて、大珍楼の会長より、イベント時に提供する料理メニューが来ました。この見慣れない漢字メニュー、広東料理は難しいですね。

そこで、ぴーたん氏にわかりやすく日本語で解説していただきましたので、皆様にもご紹介します。

 

料理に隠されたメッセージ

80C(ハオチー)のスペシャルイベントを行うにあたり、広東料理の醍醐味と真髄を味わうには都内では難しく、あえて中華街の大珍楼を推薦しました。

私は中華料理は、大皿でやってきたものを公平に目の前で取り分けるのがベストだと考えます。そして一皿一皿に、宴会の主人から参加者の皆様への思いやりをメニューに託したメッセージが込められているのです。

今回は大珍楼の会長さんに無理をお願いして、広東料理の宴会とはこういうものであるという基準になるような宴席をご用意しました。食べて美味しいだけではなく、健康や幸運祈願まで楽しむ、広くて奥が深い中華文化の世界をお楽しみください。

 

片皮乳豬全体(子豚の丸焼きの皮)

広東の結婚式、清明節や開店祝いなど、お祝いに絶対必要なメニュー、それが子豚の丸焼きです。芥子の実のようなつぶつぶが表面に浮き上がり黄金色に焼き上がったその皮は、富と繁栄がやってくることをあらわしています。

かなりの重労働で一台焼き上げるころには焼き物師は汗だく。焼き上げから盛り付け、切り分けに至るプレゼンテーションは必見です。

今回は特別宴会場を用意。晴れていればテラスで焼いている姿をみることができます。

 

大珍鮮魚滑(大珍流中華お刺身)

広東省順徳の名物「魚生」(刺身)を大珍楼アレンジした一皿。順徳は名コックの故郷と呼ばれる美食の街。

「魚滑」は広東風のお刺身と訳されることが多いのですが、ただの刺し身ではなく味わい豊かな広東風のカルパッチョと言うべき料理。

普通であれば「広東みたいな南方で中国人が生魚の刺し身食べるの?」と思ってしまうでしょう。実は宴会で魚は欠かせません。そして、なぜ生魚か?

「魚(yu)」が余裕の「裕(yu)」と同じ発音。「生(sheng)」は「昇(sheng)」と同じ。

隠された意味は「豊かにすすみのぼる」ということ。

日本人では普通は選べない、このメニューを組み込んだお店の広東料理への深い理解とともにスペシャルな一皿を味わってください。

 

冬瓜盅魚翅(フカヒレ入り冬瓜スープ)

広東料理の花形は肉料理ではなく、実はスープです。広東料理人がスープについて語りだしたら話がとまりません。

一般的にスープを作るのは鍋を直火炊きする方法です。広東料理人はこの方法だと味が濁ると考えます。そのため、仕込みに時間がかかるものの、澄んだ味わいで素材のうまみをおだやかに引き出す技法が「蒸しスープ」です。

夏の時期に薬膳の冬瓜スープを出すお店は多いですが、香港トップクラスのレベルに並ぶスープを出せる店は日本ではそう多くないはず。

今回用意されるのは、彫刻をほどこした冬瓜をくり抜いて、中に不老長寿の意味をもつフカヒレや各種材料を入れたまるごと蒸しスープ。

巨大な蒸し器を持つ大きなお店で、なおかつ宴会の参加人数を集めなければ不可能なスペシャルメニューです。

 

富貴乳豬件(子豚の丸焼き肉部分)

仔豚の丸焼きは北京ダックと違い、全部まるごといただきます。その肉はジューシーで旨みたっぷり、それもそのはず、以前こっそり伺ったら世界最高と言われる豚の産地から仕入れた仔豚を贅沢にも使っているというのです。

 

XO醬炒帶子(貝柱のXO醬炒め)

帯子(ダイズ)とは、イタヤガイやホタテの貝柱のことです。お祝いメニューには大きな「帯子」が欠かせません。意味は貝はお金を表し、参加者の皆様の金運が上がる願いをかけています。

 

生菜乳豬崧(刻んだ子豚の丸焼きレタス包み)

生菜(sheng cai)とはレタスのこと。もう一つの意味は「財を生む」(生財 sheng cai)という発音に語呂を合わせて金運アップを祈念したメニューです。黄金を表す仔豚の丸焼きを細かく刻んで、レタスで金運上昇を祈願し、なおかつ美食の一皿となります。

 

乳豬燴炒飯(子豚の丸焼き入り特製炒飯)

今回の趣旨は仔豚を残さず味わい尽くす、というもの。捨てるところはありません。子豚の丸焼きを使った特製炒飯。主食の炒飯まで仔豚の丸焼きスペシャルです。

 

楊枝甘露、雙輝甜點(中華スイーツ)

こちらは中国スイーツの参考画像です

中華スイーツといえば月餅くらいしか思い浮かびませんが、それは販売の都合で保存が効くから。中華料理はできたてを即座に食べるのが流儀。長く置いて美味しいものは基本的にありません。

それはお菓子も同じ。ものによっては窯から出てきてわずか数分しか美味しくいただけないものもあります。中華菓子はそんなに美味しくないと思っている方も、こちらの出来たて菓子を食べたら評価が変わるはず。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?最後スイーツも楽しみですね!

ぼくらが普段食べている中国料理とは違う、いろいろな意味が込められているのが広東料理の宴席料理。

老舗の老華僑が自信をもって提供する至極の特別な子豚の丸焼きコース。ぴーたん氏が足げく中華街へ通い、構築した信頼関係の上にこちらの特別な料理は提供されます。

この機会にぜひ、皆さまと一緒に最高の料理を食べれるのを楽しみにしています。

イベント参加の申込はこちら
▼▼
https://goo.gl/forms/NGAhGjb76gKXN6SW2

■横浜中華街で食べる子豚丸焼きの会 in 大珍楼
店名:大珍楼 本店
場所:〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町143
日程:7/6(土)16時~
会費:¥18,000(税込)
人数:30名