エッジ命!口の中で感じる三角麺の確かな個性

三角麺は2種類。左が「粗蕎麦棱(ツーチャオマイレン)」、右が「蕎麦棱(チャオマイレン)」。写真ではわかりにくいが、角にエッジが立っている

麺の断面が三角の「蕎麦棱(チャオマイレン)」は、一般的なラーメン店では見かけない個性派。蕎麦(そば)といっても蕎麦粉が入っているのではなく、蕎麦の実の形が三角であることから付けられた名前です。

なぜ断面が三角になるのか?というと、麺を延ばす前の生地を三角形に整えてから引っ張るため。ユニークな作り方は、写真で見ていただくと一目瞭然。

1人前の生地をの断面を成形する
両端を引っ張ると、三角形がひゅーんと延びる
ゆでた後も断面の三角はクッキリ!

こちらは定番の「蕎麦棱(チャオマイレン)」と、日本オリジナルの「粗蕎麦棱(ツーチャオマイレン)」を食べ比べます。

【8】技あり!三角形の暴れん坊「蕎麦棱(チャオマイレン)」

噛んで思わず断面を確認せずにはいられない「蕎麦棱(チャオマイレン)」

「見て!断面が綺麗な三角だ!」

感動のあまり叫んでしまった「蕎麦棱(チャオマイレン)」は、「馬子禄牛肉面」で必ず食べたい麺のひとつ。食べてから、本当に断面が三角かどうか、思わず確認したくなる麺でもあります。

「舌に三角形の角が当たりますね(菊池)」「確かなエッジが口の中で暴れる!これは唯一無二の麺ですね(玉置)」。テイスターも絶賛するその特徴は“エッジ”。丸麺にも平打ち麺にもないユニークな食べ心地が「蕎麦棱」にはあります。

ちなみに新宿店は神保町店よりずっと多く「蕎麦棱(チャオマイレン)」が注文されるのだとか。「製麺機では作れない形(モエ)」に惹かれるのも納得です。

【9】まるで多加水の二郎!「 粗蕎麦棱(ツーチャオマイレン)」

「粗蕎麦棱(ツーチャオマイレン)」は、唯一本国にはない、日本の馬子禄オリジナル麺。「もっとガッツリしたものを食べたい」という「蕎麦棱(チャオマイレン)」ファンの声をきっかけに考案されたのだそう。

「太いぶん、ゆで時間が長くなるのでより角はゆるやかですが、これも独特の存在感ですね。小麦の風味、エッジ、噛みごたえ、どれも備えた情報量の多い欲張りな麺で、まるで多加水の『二郎!』(玉置)」

二柱子(アージューズ)を大事にすする玉置さん。隣は編集のサトタカさん

二柱子(アージューズ)同様、太く、小麦の風味がしっかりしているため、辣油や黒酢を加えた食べ方もよく合います。太麺をさらに個性派にした、唯一無二の存在感がここに!

なぜ四角はなく、三角なのか?

断面が三角の「蕎麦棱」と「粗蕎麦棱」は、とにもかくにもエッジが効いた一杯。角があることでスープとの絡みがよく、口の中で独特の存在を放ちます。

一方で、「なぜ四角ではなく三角なのか?」という素朴な疑問も。その問いに「四角はたまに賄いで食べますが、特に細麺の場合、丸と四角の違いがわかりにくいんですよ」と清野さん。

そもそもこれほど種類があるのは、製麺技術の向上とともに、常連のお客様を飽きさせない工夫だったのかもしれません。

「100年くらい前に、蘭州の裏路地で『三角麺、やってみようぜ」なんて会話から生まれたのかも(菊池)」なんて遙か昔に思いを馳せると、さらに味わいが深まりそうですね。

今回用意した調査シート。モエの提案で「スープとの絡み、ぷりぷり感、コシ、粉っぽさ、ふんわり感、モチモチ感、なめらか、歯切れ、のびやすい」などの指標を設けた

さて、9種類全て食べ終えたわけですが、みんながもう一度食べたい麺はどれなのか? そして「馬子禄牛肉面」が追求し続ける麺のこだわりとは…? 最後の最後に迫ります!

NEXT⑤>延ばし続ける意味がある!蘭州拉麺食べ比べ【まとめ】

1>太さと形で味が変わる?蘭州拉麺「馬子禄」の手延べ麺を全種類食べ比べてみた
2>実食で検証だ!麺の太さとスープの相関関係を「丸麺」で探る
3>まっすぐ、ひらひら、もちもち。三者三様の平打ち麺
4>エッジ命!口の中で感じる三角麺の確かな個性
5>延ばし続ける意味がある!蘭州拉麺食べ比べ【まとめ】