在宅勤務で昼も作るとなると負担が大きい。都心はおいしそうなお持ち帰りがいろいろあるけど、うちの近所はそんなにないんだよ…(泣)というあなた。

中華で昼にサッと1食キメるなら、手早く作れる拌麺(和え麺)がおすすめだ。

用意するもの
あの成都で食べたゆで豚のたれ楽天市場古樹軒EC古樹軒ネコポス配送):1袋
・豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用薄切り):好きなだけ
・ベビーリーフ、ホワイトセロリなどの生野菜:好きなだけ
・麺(乾麺でも生麺でも):お好みで。ここでは「揖保の糸」の冷麦70gを使用

今回チョイスした商品は、80C(ハオチー)を運営する中華・高橋の「あの成都で食べたゆで豚のたれ」。実はこのたれ、四川料理の雲白肉(ユンバイロウ:うんぱいろう)のたれをイメージして作られているものだ。

雲白肉は豚バラ肉で作る四川料理で、白肉(バイロウ)とは中国語でゆでた豚肉のこと。薄切りにした軽やかな白肉が、雲を連想させることが名前の由来とも言われている。

スタンダードな雲白肉はバラ肉とキュウリの組み合わせ。日本では「うんぱいろう」で親しまれているが、中国語では「ユンバイロウ」に近い発音だ。「赤坂四川飯店」で撮影。
「茶禅華」の秋の雲白肉。時折ひらりとうねる豚肉に、秋茄子の組み合わせ。料理名をもとに考えるとこういう解釈も成り立つ。

料理としては前菜に位置付けられるが、今回はこれをまるっと麺にする。お湯をわかすところから10分勝負、それではいってみよう。

エクストリーム雲白肉拌麺(うんぱいろうばんめん)の作り方

①豚肉を熱い湯にくぐらせて火を通す。

薄切りのバラ肉がおすすめ。今回はうで肉(腕肉)で作った。ゆでた後のお湯の活用法はまた後ほど。

②葉っぱを洗う。

ベビーリーフは包丁を使わなくていいので楽。ホワイトセロリは手でちぎる。洗ったらキッチンペーパー等で水気を取る。そうするとタレが薄まりにくい。

③麺をゆでる

「揖保の糸」の冷麦は、クセがなくストレートで中太。雲白肉発祥の四川省の麺にちょっと近い雰囲気があり、和え麺に重宝する。ゆで時間は最短で5分(好みで調整)。ざっと水を通して麺の周りをスッキリさせたら、器へ盛り付ける。

④器に野菜と肉を盛り付ける
基本は暖かい和え麺だが、冷たくしたい方は麺を氷水で締めよう。
⑤「あの成都で食べたゆで豚のたれ」、もとい雲白肉のたれをかける

大さじ1.5~2杯くらい。手の感触として、ドボドボッ(そしてサッと引き上げる)、という感じ。タレと辣油は袋の中で分かれているので、しっかり振ってからスピーディーにかけることが重要だ

⑥全体をしっかり和えてから食べる

さあ、わしわし混ぜよう。ぴちぴちとしたゆでたての冷麦に、雲白肉の本来の具である豚肉、そこに清涼感を加える生野菜とがたれで一体となり、香りが立ってくる。3つ一緒に口に運べば、麺のむちぴちっ、肉のフワッ、生野菜のシャキッとした食感が口中に!

味の決め手は、たれの一員である甜醤油(てんじゃんゆ)。香辛料が溶け込み、熟れた甘みが後を引く。ふと我に返れば、辣油の辛味とコクがじわり。妥協しない辛さに、ホワイトセロリが爽やかさを添えてくれる。見えはしないが、たれに予め入ったにんにくも名脇役だ。

ちなみにこのたれ、「辣油単独で売るか?」という声が出たほど辣油にこだわりがある商品でもある。

もう1品作るなら蒸し点心をチョイス!

そうこう言っているうちに、麺だけでは秒速で食べ終わってしまう。そこでもう一品おすすめしたいのが蒸すだけで食べられる点心である。

こんなときのために、焼売や蒸し餃子など、冷凍点心を冷凍庫に常備しておくと何かと便利。蒸しものだと、麺のゆで湯を沸かすタイミングでもう1つ鍋に湯を沸かし、蒸籠をセットして蒸すだけなので、手を煩わせない。レンジで加熱できるものでもいいだろう。

写真は直径15cmの蒸籠。このくらいの大きさだと、湯がすぐ沸き、そのまま食卓に出せるので使いやすい。写真は横浜中華街「大珍食品公司」が土日に販売するアウトレットセールで入手した帆立蒸し餃子。点心は通販でも買える

さらに余裕のある方は、豚肉のゆで湯を活用してスープを作ろう。写真の汁物は、豚肉のゆで湯にキャベツの芯、大根の皮、パセリの茎などを加えて煮たものをスープベースにした。残り野菜からはけっこう出汁が出る。具はトマトとロメインレタスだ。

ちなみにこのたれ、卵かけごはん、マグロとアボカドの和えもの、焼きそばの炒めだれ、水餃子のたれ、回鍋肉風の炒めものなど、いろんな料理に使うことができる。このたれで、「家中華」の味わいの幅が広がれば幸いだ。

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楽天市場古樹軒EC古樹軒ネコポス配送


TEXT & PHOTO サトタカ(佐藤貴子)