赤坂プリンスホテル跡地の「東京ガーデンテラス」に
干し鮑やふかひれをウリにした広東料理店が誕生

7月27日(水)、赤坂プリンスホテル跡地の新施設「東京ガーデンテラス」の「紀尾井テラス」3Fに、香港・広東料理店「ザ・シノワ テイスト オブ カントン」がオープンします。

●サイズが豊富な干し鮑を、自慢のスープで

香港・広東料理の中でも、同店の一番のウリは乾貨を使った中華。特に干し鮑に関してはこだわりがあり、重さ別に数種類取り揃え、ゲストそこから選ぶことができます。中には人気・知名度ともに高い岩手県吉浜の鮑で、888gという縁起のいい数字のものも…!

そもそもオープンのいきさつとして「世界トップレベルの品質とされる日本の“干し鮑”を、多くの方に召し上がっていただきたいという想いがありました」と話すのは、総料理長の簗田圭(やなだけい)さん。

品質のよくないものは、乾物からの戻りが悪いそうですが、ここで仕入れているものは、ほとんどが乾物の約2倍ほどの重さになるクオリティ。また「カットしたときの断面がほんのり赤~ピンク色がかっているのが高品質の証」だそうで、実際にいただいてみたところ、同店の鮑もその色味になっておりました。


干し鮑の調理は総料理長自ら手がけ、「50頭(※)なら4日ほど、大きめものなら1週間ほど水だけで乾物を戻していき、戻ったらスペアリブ、金華ハム、老鶏、鶏油、もみじ(鶏の脚)を加え、12時間以上じっくりと炊いて味を入れていく」という、非常に時間のかかるもの。
※50頭=1斤(600g)に対して50粒入。乾物の状態で1粒約12gです。

乾物独特の凝縮された旨みに、動物性のスープを含んだ力強い味わいは干し鮑特有のもので、むっちりとした弾力のある食感も魅力。東京で常時幅広く揃え、提供できる店は、今はここが断トツかもしれません。


吉浜産50頭干し鮑の煮込み グリーン野菜添え フォアグラ大根とともに(7000円)
1人前の大きさとしては手ごろなサイズが50頭。18000円のコースメニューにも組み込まれている一品です。

 

●鮫の品種とソースが選べるふかひれ料理

また、ふかひれの姿煮は、定番の吉切鮫(ヨシキリザメ)、またはプリッとした金糸が特徴の青鮫(アオザメ)が選べ、さらに上湯(シャンタン)、上海蟹みそ、鮑、フォアグラの4種類から好みの煮込みソースを選ぶことが可能。

ひれは“カタモノ”と呼ばれる金糸の太いタイガーシャークも用意されており、金華ハムを使った、引き締まった味わいのスープで楽しむこともできます。


ふかひれとタラバ蟹の上湯スープ(2800円/1人前)。姿煮は、吉切鮫8000円/100g、青鮫8800円/100g~用意しています。

 

●点心師が作る広東点心で飲茶も満喫

とはいえ、干し鮑やふかひれなどの高級食材だけではありません。同店には専門の点心師がおり、ランチは点心と麺飯のセットが2400円。広東点心6種類に、サラダ、スープ、炒めもの、麺、デザートがついた飲茶コースは3600円(ともに税サ抜)と、ちょっとした会食にもいい感じ。

アラカルトでは「広東風えび蒸し餃子」「あわび入り焼売」「パイナップル入り叉焼パイ」など、蒸し点心6種類、揚げ点心5種類を提供。甜点心(甘い点心)は「グレープフルーツと季節のフルーツ入りマンゴータピオカスープ」、「香港エッグタルト」など8種類を揃えており、飲茶だけでも満喫できます。

フロアは天井まで大きく取られたガラス張りの窓が印象的で、晴れたら穏やかに日差しが入って気持ちよく過ごせそう。広さに対してテーブルはゆったりめに取られているのも贅沢で、プライベートを重視される方には個室もあります。


「あわび入り焼売」1100円、「広東風えび蒸し餃子」880円(ともに3個入)。おひとりさまなら「点心師おすすめ鮑焼売入り4種蒸し点心」1100円もおすすめ。

現在のところ、ディナーコースは12000円、18000円、24000円、30000円の4種類。ランチセットは2400円、コースは3600円、5800円、8800円の3種類(すべて税サ別)。内容、価格、立地から考えて、ご接待や特別な日の会食にぴったりのレストランです。

 


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