自宅や職場の関係で、活動範囲がどうしても東京東部に集中してしまうのが悩みの種の「ひる中華」。
そんな折、趣味で通っている道場に所属している総合格闘技の世界チャンピオンが、川崎で行われる大会のメインで試合することになりました。
これ幸いとばかりに、応援ついでに川崎で「ひる中華」するお店をリサーチ。
すると、川崎駅から会場の体育館へ向かう途中に、口コミサイトの「川崎駅周辺 中華料理ランキング」で1位に輝くお店があるではないです。
それがこちら。
大通りを外して、一本裏通りに店を構えているにも関わらず一番人気とは、料理への期待感も高まります。
外観も白いけど、店内も白基調で、全く四川料理店っぽさを感じさせないお洒落な内装。あえて言うなら、たまたま止めてあった自転車の「赤」に四川っぽさを感じる程度です(笑)。
1人だったので壁際のカウンター席に案内され、メニューを選びます。
どうやらこちらは、担々麺が名物のようです。汁あり担々麺と、2種類の汁無し担々麺を提供しています。
汁あり担々麺だけは、ランチタイムはサービス価格です。しかし、辛味はあっても痺れは効かせていないとあります。そして、汁無し担々麺の1つも、麻辣控えめでゴマと豆乳でコクを出したマイルド味の日本式の汁無し担々麺とのこと。
どちらかと言うと痺れ好きなので、やはりここは麻辣を効かせて、黒酢の酸味もプラスした正宗担々麺(本場四川式 汁無し担々麺)を注文しました。
しっとりめの挽き肉に、店名にちなんでいるのか松の実をちらし、青梗菜がそえられています。タレと絡めていくと、担々麺には欠かせない芽菜も現れてきました。
一番特徴的なのが、麺が細麺ということ。汁なし担々麺の人気店は、太麺を使用しているところが多いように思いますが、こちらの麺はご覧の通りのストレートな細麺です。中華麺ながらも、これは「本場四川式」な感じです。
食べ応えを感じられる太麺もいいですが、歯応えの軽快な細麺も新鮮でいいですね。
麺をすすると花椒の香りが鼻に抜け、舌に辛味を感じた後から、じわじわと痺れが残ります。トレーには追加用の黒酢も付いてきましたが、掛けるのも忘れてしまうくらいの、やや強めのいい感じの麻辣加減でした。
食事も済んで、体育館に向かおうとすると、お店のすぐそばに神社があったので寄ってみました。すると、「勝利」をデザインしたような絵馬が奉納されているではないですか。これは試合前に縁起がイイ。
そして、試合の方もチャンピオンがきっちりと、お店の内装と同じ「白」星で締めくくってくれました。担々麺を食べて、良い験担ぎになりました(笑)
四川料理 松の樹 住所:神奈川県川崎市川崎区宮本町6-11(地図) 電話:044-221-9939 アクセス:JR川崎駅東口 徒歩7分/京急川崎駅 徒歩5分 営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30) /17:00~21:30(L.O.21:00) 定休日:月曜(月曜祝日の場合は火曜) |
text & photo 小杉勉