おまかせ5900円、ボトル2900円!
次々繰り出される中国少数民族の料理に舌鼓

恵比寿と白金を結ぶ305号線といえば、個性あふれる人気店揃い。その通り沿いに12月18日(金)、中華の新星「蓮香」が誕生しました。

同店のオーナーシェフは、麻布十番で発酵をテーマにした中華「ナポレオンフィッシュ」で料理長として腕を振るい、人気店に導いた小山内耕也さん。

料理は内陸部の田舎料理インスパイア系で、11品前後のおまかせ5900円(税込・デザートは別途)のみという潔さ。お酒はお客さんが冷蔵庫から自由に出して楽しむスタイルで、ワインや紹興酒などのアルコール類はボトル1本2900円という気軽さも魅力です。

湖北のオムレツ 名物百花菜入り

 

●中国の田舎&少数民族の街で体験した味がベース

同店がユニークなのは、おそらく日本ではこの分野を攻めている料理人はほぼいないであろう、中国少数民族の料理をベースに、ここだけの味を提供していること。料理によっては日本的な食材を組み合わせたものもありますが、リクエストすれば現地さながらの味も楽しめます。

例えば、ある日のメニューはこんな感じ。日本語で書いてあるので、メニューを読むことはできますが「いったいどんな味と香りの料理なんだろう?」と好奇心を掻き立てられること必至。

ちなみに、この日黒板にあった料理や食材の出自をマッピングすると以下のように。中国に何度か訪れたことのある方でも、ここには行ったことがない…という方もいらっしゃるかもしれませんね。

広西チワン族自治区桂林市(桂林豆腐)、湖北省(卵料理)、雲南省(乾燥キノコ)、四川省自貢市(鉢鉢鶏)、貴州省(木姜油)、雲南省西双版納タイ族自治州(腸詰)

 

●日本ではここでしか食べられない味を目指して

聞けば、小山内シェフが「中国大陸で初めて意識的に訪れた」というのが江西省。その一都市からさらに2時間ほど車で走ったところにある料理店で修行する経験を経て、以来、江西省や湖北省、雲南省、貴州省などの少数民族が作る料理に魅せられて幾年。

独立にあたっては改めて現地に赴き、仕入れおよび研究をしてきたそうで、今後は「年に何度か現地を訪れ、まだ日本に知られていないような料理を提供していきたいです」と小山内シェフ。

場所は北里大学白金キャンパスの斜め向かいで、白金高輪駅が最寄り。扉を開ければ、きっとあなたの知らない味と香りを持つ中華との出会いがここにあるはずです。

鉢鉢鶏(ボーボージー)。串に刺すスタイルではない、鉢に盛った昔風の作り方です。

 

雲南省西双版納(シーサンパンナ)タイ族自治州風の蒸し腸詰。レモングラスの茎で香りをつけ、フレッシュミントをあしらっており、さっぱりといただけます。

 

青菜の発酵おから炒め。モロモロとして、ほのかな酸味のある発酵おからでター菜を炒めた一品。

 

雲南省産ポルチーニと塩卵で太麺を和えた一皿。塩卵がむっちりと麺にまとわりつき、まるでパスタのような雰囲気も。

 

●蓮香(レンシャン)

住所:東京都港区白金4-1-7(地図
アクセス:白金高輪駅から徒歩12分
※北里大学白金キャンパスの斜め向かい、白金の丘学園の隣
TEL:03-5422-7373
OPEN 18:30-21:30L.O. 23:00CLOSE
休み:不定休
席数:23席