注目の商業施設「GINZA SIX」に
「JASMINE」の新コンセプト店がオープン!

4月20日(木)、今、最も東京で注目を集める商業施設「GINZA SIX」に、人気の中国料理店「JASMINE」の新店舗がオープンしました。

フロア席

ガラス張り厨房前

料理長は、広尾本店の料理長を務めていた吉澤努氏。店名にもある“和心漢菜”のコンセプトは、銀座に出店が決まった2年前から温めていたもの。

「中国料理の技や考え方を礎に、日本の四季や美的センス、食材、おもてなしの心などをかけ合わせた店に」と意気込みを語ります。

円卓
円卓は入口付近に3卓あります。

スキヤキ、鯛めし…?
日本の料理名からイメージする中華の味わいが楽しい

昨今、和の食材をフィーチャーした中国料理店が増えていますが、同店で注目すべきは、日本料理を中国料理に置き換えて考案した料理。
すべての料理がそうではないものの、ランチセットの“招牌”(おすすめ)は、なんと、すきやきと鯛めしなのです。

そのすきやきのネーミングは「四川×SUKIYAKI(川汁寿喜烧牛肉)」。割下に辛みとうまみのある麻辣味を加えたたれを作り、しいたけ×春菊豆腐、もっちりとした大根餅ならぬ“葱餅”、牛ロースなどを陶板仕立てにし、熱々の陶板に、目の前でたれをを注ぐライブ感もたまりません。

すきやき
四川×SUKIYAKI(川汁寿喜烧牛肉)。ランチ2,800円(一口前菜2種類、漬物、ライス、スープ、杏仁豆腐)、ディナー3,000円。

そして、鯛めしの名は「和心漢菜 鯛めし(招牌生鱼片盖饭)」。中華風のゴマだれで和えた鯛の刺身に、ほどよく塩抜きしたザーサイ、おこげと薬味を散らしたごはんという取り合わせで、香りのよい月見醤油を和えていただいた後、紅酢を混ぜたとろろでサッパリと味を変えていただくという趣向です。

鯛めし
和心漢菜 鯛めし(招牌生鱼片盖饭)。ランチ2,200円(一口前菜2種類、漬物、杏仁豆腐つき)、ディナー単品1,800円。

ほかにも、日本の酒盗を使った広東白菜(カントンパクチョイ)の炒めものや、「鰻の黒炒飯」と名づけて、上海料理の熏鱼(魚に下味をつけて揚げ、香辛料入りの醤油タレに煮浸した料理)をアレンジした鰻料理もおすすめだそう。点心師は中国北方から招聘しており、今後期待できそうです。

JASMINEブランド、4店舗の違いとは?

同施設内の中国料理店は、「JASMINE 和心漢菜」と、フードコート「銀座大食堂」内のカウンターで、コース料理を提供する「MINT MOON」の2店舗のみ。

とはいえ、「エントランスを構え、コースからアラカルトまで幅広く提供するのは、この施設の中で『JASMINE 和心漢菜』だけ。期待してくるお客様を裏切らないよう、日本の要素を感じさせつつ、中華ならではの食後感を感じていただける料理にしています」と話すのは山口祐介総料理長。

おすすめ一口前菜六種 和心漢菜の重箱盛り。1名1,800円。

銀座店の誕生により、JASMINEブランドは4店舗での展開に。その違いを述べるなら、広尾本店は、よだれ鶏や焼き餃子はじめ、同店の人気メニューを生み出した礎となる店。

中目黒「JASMINE 憶江南(イージャンナン)」は、総料理長の山口祐介氏が得意とする、上海近郊の江南料理。日本橋の「JASMINE 口福厨房」はカジュアル中華。そしてこのたびの銀座店が、JASMINEらしさ、銀座らしさ、日本らしい想いとアイデアをのせた新しい中華という位置づけです。

予算はランチ1,500円、 ディナー7,000円が目安で、アラカルトが豊富。英語メニューやベジタリアン対応、近隣へのケータリングも相談に応じます。ますます発展する「JASMINE」から目が離せませんね。

紹興酒「古越龍山」の蔵元からお祝いに送られた紹興花彫酒。 彫られた漢詩は山口総料理長の作。

 


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