「ふっくら」が好き?「ふわふわ」が好き?東京の菜脯蛋(ツァイプダン)のおいしい店2選

台湾各地で食べられている菜脯蛋は、各家庭はもちろん、店によってさまざまな味わいがあります。中でも違いを感じるのが、菜脯(ツァイプ)それぞれの個性と、たまごの食感。ここでは2つの異なる味わいをご紹介します。

おひとりさまも安心! やさしい味のふっくら菜脯蛋が楽しめる「台南茶寮」

台南茶寮の菜脯蛋。

台南出身の上品なママさんとおしゃべりしながら、やさしい味の台湾料理が楽しめる「台南茶寮」。ママがいつも気さくに話しかけてくれるので、気軽にひとりで飲みに行ける雰囲気がうれしい店です。

料理を作っているのは台中出身のシェフ。菜脯蛋はひとりで食べるのにちょうどいい大きさで、ふんわりしたたまごの中に、菜脯の味がわかりやすくアクセントとなっていて、ほどよいしょっぱさが後を引きます。聞けば、菜脯は台北の市場で予約しないと買えない特別なものを使っているそう。

店のある場所は茅場町のビジネス街で、平日夜のみの営業。胃にもたれない、身体にやさしい台湾料理が好みの方はぜひ訪れてほしいです。

台湾茶寮のメニュー。定番の台湾料理、炸紅糟肉(ホンザオロウ)、しじみの醤油漬けなども食べられます。
台南茶寮外観。

台南茶寮(たいなんさりょう)
東京都中央区日本橋茅場町2-15-4 第二大倉ビル(MAP
TEL:03-3660-4567
営業時間:17:00-22:00(月~金)L.O.20:30
土日定休
※今後台湾に一時帰国することも多く、長く休む場合もあるため、行く前に営業しているかどうかご確認の上ご来店ください。2024年は1月20日ごろから営業予定です。

ふわっふわ! 進化形菜脯蛋が楽しめる「正港台湾」

正港台湾の菜脯蛋。

文京区本郷に2023年10月にグランドオープンしたばかりの「正港台湾」。店名の「正港」は、台湾語で「本場の」という意味で、その名の通り、本格的な台湾料理を味わえます。

シェフは台北出身の李さんで、和食の料理人として『ミシュランガイド東京』に掲載されたレストランでの修業経験がある方。料理は比較的あっさりした味付けが多く、私のオススメは陽春麺や牛肉麺。菜脯蛋はまるでケーキのような見た目で、ボリュームたっぷりです。

菜脯蛋は基本的に油を多めに使って焼き上げる料理ですが、「正港台湾」の菜脯蛋はたまごをメレンゲ状に泡立てて、油は少なめでかなり時間をかけて焼くという、伝統タイプとは別の魅力を持った進化系。

手の込んだ一品なので、夜のみの提供になります。ぜひ、他のメニューとともに試してみてください。

正港台湾外観。

正港台湾(ジャアガンダイワン)
東京都文京区本郷3-5-5 野々村ビル 1F(MAP
TEL:03-5812-4678
営業時間:11:30-14:00 17:30-20:30(月~土)

レストランでも楽しめる菜脯蛋ですが、実は自家製もできます。次のページでは、旬の冬大根でつくる、菜脯のレシピをご紹介します。

NEXT>大根と塩でつくる台湾の味! 自家製菜脯(ツァイプ)の作り方