第一回 80C中華句会|神楽坂「ルウロン」編1:円卓のつなぐ縁かな中華句会 |
Let’s五七五!「中華句会」のルールと遊び方
季語がわからなくても誰でも句が楽しめる中華句会、あなたも始めてみませんか?
80C中華句会では、俳句の句会と同様に進行させていますが、ところどころ中華的アレンジを加えて楽しんでいます。円卓とおいしい中華料理とともに、お仲間や家族団らん、「句コン」などでぜひご活用ください。
句会の進行にはいろいろな方法がありますが、ここでは今回の中華句会で採用したもの(五句出句、五句選)をご紹介します。
用意するもの:筆記用具、短冊(細長く切った紙片)、清記用紙、選句用紙
円卓に出されたもので句を詠みます。料理はもちろん、紹興酒、中華句会、ルウロンなど、中華にちなんだ題材や店名を詠み込んでもOK。中華的な題材を季語として扱うため、基本的に季語は不用ですが、俳人同士ならぜひ季語あり、中華モチーフありでチャレンジしてみては。
料理が全て出された後、短冊に五句書き、円卓に提出します。この時、自分の名前は書かないように。また、他人が読めないと思われる漢字や、当て字を使用する場合はルビをふりましょう。
提出された短冊をシャッフルし、五枚ずつ再配分して各人に渡します。それを見て、各人は清記用紙に清書します。これは詠み手が誰か、推測がつかないように筆跡をわからなくするためです。終えたら、裁きの者から時計回りで清記用紙に番号をふります。(清記用紙は、五句出しの場合五句書く欄を作ります)
目の前にある清記用紙からいいと思う句を選びます。この時、自分の書いた句を選んではいけません。他人の詠んだ句を選びましょう。また、どの清記用紙からとったものか、番号を書き添えます。選句を終えたら、円卓に乗せて隣人に回します。(反時計回り)。
すべての清記用紙に目を通したら、選句用紙に最もいいと思う一句を「最好(ズイハオ)」、いいと思う四句を「好(ハオ)」欄に記入し、裁き役に渡します。チェック段階では多目にメモしておき、最終的に提出する五句を選ぶとスムーズです。
披講者が、選句用紙に記された選者と句を読み上げます。参加者は、自分の手元にある清記用紙の句が読まれたら、誰が「最好」や「好」を入れたのかを記録します。ここでどの句が多く選ばれたか、またどの句が選ばれなかったのかがわかり、心中悲喜こもごもタイムに突入。
裁きの進行により、最も「最好」「好」をとった句から順番に鑑賞(意見発表)していきます。なぜその句を選んだのか、なぜ取らなかったのか。ひととおり鑑賞した後で、誰の句かを明かします。鑑賞がいいと、句会がぐっと面白くなります。