この味を覚えたら後戻りできない!魅惑のトマたま麺
どちらかというと、卵よりもトマト優勢のトマト卵炒めに仕立てるのが英英(インイン)式。このまま食べてもトマトのうまみがしっかりとしてたいへん美味なのだが、麺と食べるとその相性に悶絶する。
とはいえ、麺は一般家庭で自作する人は少ないと思うので、ここでは店での作り方をご紹介し、想像を膨らませていただこう。
店では麺片子(短冊形の麺)や爆竹麺(爆竹型の麺)など数種類から好みの麺をリクエストできるが、おすすめはラグメン。下の写真は生地を延ばす前のラグメンだ。1本30gずつ棒状にして、油を塗って、くっつかないように整えてある。
これを手に「じゃ、やるよ!」といったら、数秒でびよーんと麺が伸びる伸びる!
延ばしてたたんで、ペシペシ!と打ち付けたら…
ハイできあがり!できたら鍋の中に投入し、ゆで上げた麺を皿に盛る。
こちら、一連の動画でもどうぞ!
こうして目の前で作られた打ち立て&ゆでたての麺は見るからにおいしそうだ。
まずは熱々のトマト卵炒めを純粋に味わったら、皿に麺を入れ、しっかり混ぜて味を絡ませ、第二ラウンド!
ああなんと罪な食べ方だろう。小麦の麺、トマトのうまみ、たまごのやさしさ、そのすべてに夢中になる。
とはいえ、さすがに家で手打ち麺は難しいので、中太のコシのあるうどんで代用することをおすすめする。ピンポイントだが、富山名物「氷見うどん」の半生太めんあたりがちょうどいい。
大げさなようだが、この食べ方を知ってしまったら最後、知る前の自分には戻れない。いや、なんなら麺のためにトマト卵炒めを作ってもいいだろう。ともあれ、この味を覚えたら人生にひとつ幸せが増える。
中国西北地方料理 沙漠之月
東京都豊島区東池袋2-63-15 アミューズ館パート2 3F(MAP)
TEL 080-6634-9898
営業時間 18:30〜23:00(22:30L.O.)
日祝定休
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TEXT:サトタカ(佐藤貴子)
PHOTO&MOVIE:キッチンミノル