2017年1月1日~12月25日の間に、80C(ハオチー)のFacebookページにポストされた329件の投稿の中からリーチ数ベスト10を発表!リーチはどれだけ多くの方の目に留まったかを測定する指標。読者の皆様のシェアが効いてます。
【よる中華】福岡「巴蜀」で40品小吃コース1万円 9,520リーチ
まるで食べられる四川料理カタログ!10位は福岡の四川料理店「巴蜀」の新コースがランクイン。こちらは成都界隈で食べられる軽食を中心に、40皿を1万円で提供するという内容です。
料理は、口水鶏(よだれ鶏)のようなメジャーどころもあれば、甜焼白(豚肉と小豆餡を重ねた料理)のように現地では見かけるものの、日本では珍しいものも多々。
このコースを一度体験しておけば、四川を旅する時に、食への理解がぐっと深まること間違いなし。一晩40品の愉悦は福岡にて。
【中華BOOKS】本日4月6日(木)発売の料理雑誌2誌『料理王国』『料理通信』は、ガツンと中華を特集! 9,676リーチ
9位は料理雑誌の中華特集がランクイン。「中華特集が出ます!」という告知は、毎回注目&シェアされています。言い換えれば、それだけ80C(ハオチー)の読者が中国料理を愛しているということではないでしょうか。
ちなみに80C Facebookページの読者は23%が中国料理関係者(2017年11月のデータ)。このシェアには、中華を愛する人々の中華愛のみならず、料理人の「中華、盛り上がってほしい!」と思う心も込められている気がします。
【紹介ページ】
【中華BOOKS】再び「春の中華特集」がアツい!2017
【たび中華:動画】四川省雅安市荥経県「文记棒棒鸡」で棒棒鶏(バンバンジー) 9,769リーチ
8位は棒棒鶏の名産地、四川省雅安市荥経県の棒棒鶏調理動画がランクイン。中国各地に店舗を構える「廖记棒棒鸡」もここ発祥です。
棒棒鶏の棒棒(バンバン)とは、読んで字の如く棒のこと。肉を切る時、こん棒を包丁の峰にバンと叩き付けて薄切りにしており、息のあったプレイはまるで餅つきのよう!
味付けは椒麻(痺れる葱味)、山珍(キクラゲ入り)、青椒(青唐辛子入り)、怪味(ゴマペーストなど入った複合味)、干拌(汁無し麻辣味)があり、いずれも1斤65元(500g約1,105円)。お持ち帰り専門の大繁盛店でした。
【家で中華SPECIAL】自家製干し肉“腊肉”を作ろう③ 10,085リーチ
7位は今年3月に更新した中華干し肉・腊肉(ラーロウ)シリーズより、「香味醤油風味」がランクイン。
上海やその近郊で作られる腊肉は醤油味が多く、蒸した色合いは「うま茶色」とでも呼びたくなる、ソソる色をしています。都内の中国料理店で手づくりしているところも多々ありますが、塩味よりも醤油味の方が多く作られている印象。家でもできるプロの技、ぜひトライしてみてくださいね。
【紹介ページ】
【家で中華SPECIAL】自家製干し肉“腊肉”を作ろう③
【閉店】青山「Daini’s table(ダイニズテーブル)」37年間の歴史に幕 10,176リーチ
6位は「ダイニズテーブル」閉店のニュースがランクイン。80C(ハオチー)ではこれまで閉店ニュースは出してこなかったのですが、“東京チャイニーズ”を作り続けて37年間走り続けてきた店に敬意を表したいと思いました。
同店は1981年、ロンドンの「MR CHOW」に着想を得て誕生したモダン・チャイニーズレストラン。フレンチと中華のシェフが作り出す季節のコースや、サロンのような雰囲気が魅力的で、お洒落をして訪れたくなるような場所でした。
閉店の際には東京の文化を担う錚々たるメンバーが集まり、盛大なパーティーが開かれたそう。閉じるといっても移転を前提とされており、次の展開が待たれますね。
【羊名人AGAIN】トップシェフと中華食材のプロ集団がタッグを組んだ、最強羊肉調味料が今年も登場! 10,658リーチ
5位は80C(ハオチー)企画、運営会社の中華・高橋が製造したこだわりの羊肉調理スパイス「羊名人(ようめ~じん)」発売のニュースがランクイン。恐縮です!
販売は日本最大級の羊肉のお祭り「羊フェスタ」限定ゆえ、一部では幻のスパイスと言われる「羊名人」。第1回「羊フェスタ」から毎年少しずつ数を増やし、今年は500袋を事前予約で完売!「羊フェスタ」も毎年大盛況で注目を浴びています。
なお「羊名人」を使ったレシピもサイトで公開中。家での羊肉調理にお役立てください。
【紹介ページ】
【うまいもの手帖子】今年も「羊名人」限定販売!at 羊フェスタ2017
【家で中華SPECIAL】昨今、じわじわ広まる中華干し肉・腊肉(ラーロウ)の自家製にチャレンジ! 12,249リーチ
4位は中華干し肉・腊肉(ラーロウ)シリーズより、肉の選び方、作り方による味わいの違いを紹介する記事がランクイン。
腊肉シリーズは2つの投稿がランクインしており、家でうまいものを仕込みたいと思うこだわり派と、フレンチなど中華以外のジャンルの料理人でシェアされている方が目に留まりました。
作り方を教わったのは、人気店「麻布長江 香福筵」の田村亮介オーナーシェフ。今仕込み、肉をぶら下げておけば、来年から炒めもの、スープ、ごはんもの、蒸してつまみ、パスタなどにも使えますよ。
【紹介ページ】
【家で中華SPECIAL】自家製干し肉“腊肉”を作ろう①
【家で中華SPECIAL】自家製干し肉“腊肉”を作ろう②
【ランキング】2017年上半期、80C編集部がFacebookに投稿した食レポリーチベスト8を発表! 14,718リーチ
3位はFacebookでウィークデーに連日更新、80C編集部によるランチ&ディナーレポートのランキング。ランクインしたのは2017年上半期の集計になります。
スタッフが自腹で食べ歩いて書くこの企画。最初は何気なく「ちょっとした食レポでもやりますかぁ」と始まったのですが、思いのほか続いてしまい、サイトよりもFacebookの方が活況か?というほどに。
80Cを運営している中華・高橋は食材の卸業も手掛けていますが、取引等に関わらず、スタッフの好奇心のまま、さまざな店をご紹介しました。
【紹介ページ】
【ランキング】ひる中華・よる中華ランキング 2017年上半期-Facebook編
【新店】明日2月10日(金)、各国大使館が集まる南麻布エリアに「茶禅華(さぜんか)」がオープン 14,718リーチ
2位は「80C流行語大賞2017」で10位にランキングされた「茶禅華(さぜんか)」開店のニュースがランクイン。
料理は季節ごとに変わる15品前後のコースで20,000円(税別)。土曜のランチ限定で、12,000円のショートコースも用意されています。
お安くはない価格ですが、その料理と世界観は多くのグルメを魅了。中華好き以外にも今年最も注目されたハイエンド中華といえるでしょう。
【紹介ページ】
【業界人の耳より情報】「和魂漢才」を料理で体現。時を忘れるひと時を広尾の一軒家で
【ひる中華】銀座「やまの辺」で《四川やまの辺》 16,916リーチ
そして栄えある1位は「銀座やまの辺 江戸中華」の宴会企画《四川やまの辺》。今夏、花椒の産地を訪ねて大勢で四川を旅し、そこで買ってきた食材を使った料理や、食べた料理を再現したのがこの宴会です。
テーブルに上がったのは、旅先で一番人気だった四川式東坡肉や、青花椒油のトップ企業「幺麻子(ヤオマーズ)」で即興披露した四川スキヤキなど、旅を追体験できるような料理の数々。最も驚いたのは、現地でシェフが仕入れた大ナマコ。野球のバットか?というくらい太いナマコに詰め物をし、白湯、上湯を合わせてこっくり煮込んだ一品はどこから見ても宴会の華!
「いつもとは違う仕事で、仕込みが朝の4時までかかったけどすごく楽しかった!」と笑顔でもてなしてくれた山野辺さん。普段の料理とは異なり、麻辣の効いたパワフルな料理がドッカンドッカンと登場する、パワフルな宴会でした!
まとめ
いかがでしたでしょうか。今年のFacebookはアルゴリズムの変更からか、企業や団体のアカウントのリーチが伸びなくなったため、昨年よりも数字が平均化されている印象でした。
とはいえ、さまざまな人の目に留まった記事が拡散されていることに変わりなく、テレビの料理番組に出演する山野辺シェフや、ミシュラン2つ星の「茶禅華」は多くの方に見ていただけたのではないかと思います。
そして意外と健闘したのは80C編集部による食レポランキング。5年5か月で1,218件投稿しておりますが、毎日コツコツやってきたことが実った形かと。また、シリーズ記事の腊肉(ラーロウ)は、フレンチなど中華以外の料理人もシェアしてくれました。
今は料理ジャンルを超えて学び合う時代。中華のおいしさを生み出す技に、より関心が集まり、広がりが出るなら嬉しいですね。
Research 小杉勉
Text&Photo 佐藤貴子
書影『料理王国』『料理通信』提供