マンゴー、ライチ、レンブ、グアバ、スターフルーツ、パパイヤ、バナナなど、台湾は南国フルーツに恵まれた場所。美味しいフルーツがたくさんあって、目移りしてしまいますが、みなさんは何が好みでしょうか?

そんな台湾の果物のなかでも、いろんな形で愛されているのがパイナップル。フレッシュなものを切り分けて食べるのはもちろん、お土産に人気のパイナップルケーキをはじめ、スイーツや加工品も豊富です。

そして、昨年2021年は、日本でも台湾産のパイナップルに注目が集まった年でもあります。毎年3月に開催されているFOODEX JAPAN(国際食品・飲料展)の台湾ブースでもパイナップルはイチ推し。日本のスーパーマーケットでも各地、各店で目にするようになりました。

そこで今回は、初夏に旬を迎える台湾のパイナップルの楽しみ方をご紹介します。

芯まで軟らか。台湾パイナップルの旬は初夏!

2021年から日本に一気に広まった台湾パイナップル。初めて口にされた方は、そのおいしさに感動した!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

台湾産のパイナップルは、酸っぱさと甘さのバランスがよく、芯まで軟らかく食べられるのが魅力。また、台湾においてパイナップルは、非常に縁起のいい果物なんです。

その理由は、台湾国語(台湾の標準語)でパイナップルは「鳳梨(フォンリー: fènglí)」ですが、台湾で話されている方言のひとつ、台湾語でパイナップルは「王梨(オンライ:Ông-lâi )」。

これは台湾語の「旺來」とほぼ同じ発音となり、「福を招く」という縁起のいい言葉になります。台湾で、パイナップルをモチーフにした飾り物を見るのも、この縁起担ぎがあってこそ。

店頭などにぶら下げられる、台湾のパイナップル飾り。赤と緑で目を惹きます。(photo by Keiko在台灣

ちなみに、台湾の果物屋さんでは、パイナップルに「自殺」「他殺」という言い回しをよく使います。どういうことかというと、「自殺」は「1個まるごと買って自分でカットする」という意味。「他殺」は「カットされたパイナップルを買う」という意味です。

日本の台湾好きの方たちも、そんな表現を真似て「台湾産パイナップルを今日は自殺して食べよう」なんて言っていますね。

さて、そんな台湾パイナップル。日本のカフェではどんなメニューで楽しまれているのでしょうか。次のページでご紹介します。

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