ぷにょぷにょ！家でも作れる肉圓（バーワン）のレシピ
おいしい肉圓を自分で作ってみたい方のために、家庭で作れる分量のレシピをご紹介します。作り方を教えていただいたのは『街角饅頭店 吉祥天』。蒸して完成させるタイプで、お店では夜（要予約）のメニューに登場しています。
肉圓（バーワン）のレシピ（6個分）
分量は直径8cm×高さ1.5cmの耐熱皿（陶器・ステンレスなど）6個分が目安です。
[生地]
地瓜粉 25g＋在来米粉 25g（使う前によく混ぜる）
水 90cc
湯（80℃以上）250cc
地瓜粉 135g＋片栗粉 15g（使う前によく混ぜる）
※地瓜粉はさつまいもの粉やキャッサバの粉（ここではキャッサバ粉が原料のものを使用）。在来米粉は台湾のうるち米の粉のこと。
[餡]
豚肉（ひき肉とバラ肉の細切りを混ぜる）225g
むきエビ（みじん切り）35g
干し椎茸（戻してからみじん切り）5個
タケノコ（みじん切り）50g
醤油 大さじ2杯半
砂糖 大さじ1/2杯
五香粉 小さじ1/2杯
おろしにんにく 小さじ1/2杯
胡椒 小さじ1/2杯
たまご 1/2個
[たれ]
ケチャップ 100g
オイスターソース 25g
砂糖 15g
白味噌 15g
みりん 5g
辣椒醤（チリソース）10g
片栗粉4g＋水40cc（合わせて水溶き片栗粉にする）
肉圓の作り方
◎生地をつくる
1：地瓜粉と在来米粉をよく混ぜて鍋に入れ、冷水を加えて、箸でよく混ぜる。時間がある場合、ここで30分ほど置いておくと、粉と水がしっかりと吸着する。
2：1を弱火にかけながら、木べらなどで焦げ付かないようによく練る。糊のようになったら火から下ろす。
3：2の鍋に湯を入れてよく混ぜ合わせたら、地瓜粉と片栗粉を合わせたものを入れ、再び弱火にかけてドロドロになるまで混ぜる（約5分間）。
◎餡をつくる
4：戻した干ししいたけとタケノコをみじん切りにし（好みの大きさでOK）、油（分量外）を入れたフライパンで軽く炒め、粗熱をとる。
5：ボウルに4と餡の材料すべて入れ、混ぜ合わせる。
6：6等分にして丸めておく。
◎たれをつくる
7：片栗粉と水以外の材料を鍋に入れ、弱火にかけながら10分ほど混ぜ合わせる。
8：水溶き片栗粉を加えてとろみをつけて仕上げる。
※このたれは、肉圓のほかにも、蚵仔煎（オアチェン：牡蠣入り卵焼き）、ちまき、蛋餅、油飯などのたれに使えます。簡単にすませたい場合、台湾の「海山醬」という市販のソースを使用しても。
◎型に流して蒸す
9：耐熱皿（縁の高さがあるもの。陶器またはステンレスなど）に油を塗り、生地を少し流し入れる。
10：9の上に丸めた餡を置き、再び上から生地をかける。生地が硬めで流し入れにくい場合は、ヘラなどを使って広げて形を作る。蒸すので、見た目は気にしなくてよい。
11：蒸気の上がった蒸し器に入れ、25分間蒸す。
12：食べる前に少し深さのある皿に移し、中央に十字の切り込みを入れ、たれをかけ、パクチーをのせてできあがり。
記事でご紹介したお店
阿Q麺館（あきゅうめんかん）
東京都江東区東砂7-10-12（MAP）※東京メトロ東西線南砂町駅から徒歩約11分
TEL 080-4341-0066
営業時間
ランチ11:30-14:00 ディナー17:30-22:00
月火水定休
オフィシャルサイト｜Instagram｜Facebook
思郷村（しごうそん）
東京都大田区西蒲田5-27-15（MAP）※JR蒲田駅から徒歩約4分
TEL 03-3733-3718
営業時間 16:00-23:00
月・第1第3日曜定休
参考資料
台湾光華雑誌「肉圓に秘めた町の物語」
※台湾各地の肉圓の紹介（日本語）
The News Lens 關鍵評論「鞭神老師《尋食記》：油炸 vs. 清蒸，百分之百台灣本土小吃「肉圓」的歷史」
※肉圓の歴史、台湾各地の肉圓について（中国語）
人民号「一道泉州地道的农家菜，地瓜粉丸，口感糯糯的，还可以当主食哦！」
※動画：福建省泉州の粉丸（地瓜粉丸）の作り方（中国語）
東森新聞 CH51「獨家》呷肉圓無醬不歡！「紅醬白醬」中南部大不同」
※動画：肉圓のタレに使う紅醬・白醬の紹介（中国語）
TEXT&PHOTO：はっしー
学生時代に中華圏の近代史を学び、中華POPSを愛聴。上海および香港在住を経て、現在は日本在住。中華料理は食べる専門だったのが、作るほうにも目を向けるようになったのはここ数年。上海界隈から南の沿岸部、香港、マカオ、台湾の味が好み。＞過去記事はこちら
