今夜は蚵仔煎(オアチェン)!台湾式カキオコ(牡蠣お好み焼き)の作り方

蚵仔煎は台湾屋台料理の定番ですが、もちろん家でも作れます。地瓜粉(さつまいもデンプン)で作るのが基本ですが、問題は粉と水の塩梅が難しいことです。

そこでおすすめなのが「蚵仔煎粉」。お好み焼き粉に似た要領で作れる上、最近は日本でも手に入るようになっています。これを使うと粉と水の分量に悩まずに作れますので、見かけたら買う価値アリ!ぜひ家でトライしてみてください。

「蚵仔煎粉」千葉県内の中華食材店で購入、600円くらい。
蚵仔煎のレシピ(20cmのフライパン1枚分)

小ぶりの牡蠣 10粒くらい
蚵仔煎粉 30g
水 70g
白胡椒 ひとつまみ
塩 ひとつまみ
たまご 1個
野菜(山東菜、サニーレタスなど) お好みで
油(サラダ油など)大さじ2

<タレの作り方>
以前ご紹介した肉圓のタレを活用できます。ケチャップ、オイスターソース、砂糖、チリソースなどを使ったレシピです。

蚵仔煎の作り方

1:蚵仔煎粉と水、白胡椒、塩をよく混ぜます。

2:フライパンにサラダ油(大さじ2)を入れ、きれいに洗った牡蠣を入れ、炒めて火を通します。

3:1を2のフライパンへ注ぎ入れ、中火で加熱します。

4:たまごを割り入れ、ヘラなどで黄身を潰します。

5:野菜を加えます。

6:生地の色がすこし透き通ってきたら、へらなどを使ってひっくり返し、火が通ったらできあがりです。

中華食材店で購入した「蚵仔煎粉」で作った蚵仔煎。

フライパンで蚵仔煎を上手につくるコツ

簡単とはいえ、蚵仔煎作りにはコツがあります。私が作ってみて感じたポイントはこちら。

1:くっつかないよう、フライパンを軽く振りながら加熱する

もちもちした生地ですので、フライパンにくっつかないよう、フライパンを少し振りながら作るといいです。火加減は常に中火が目安です。

2:牡蠣は小粒がおすすめ。ボリューミーな場合はひっくり返すときに皿を活用する

牡蠣は小粒のほうが作りやすいです。もし、牡蠣が大きく、1枚のボリュームがたっぷりの場合、ヘラ等ではひっくり返しにくくなります。その場合は、皿やほかのフライパンなどに移してひっくり返すとやりやすいです。その際、油が少ないと感じたら、少し油を追加してください。

3:牡蠣が食べられない方にはエビがおすすめ!

牡蠣が苦手な方は、エビを使った蝦仁煎(シャーレンジェン:xiā rén jiān)にするのもおすすめです。また、お好みで生地にニラのみじん切りを入れると香りよく焼き上がります。

こちらは干した小エビとサニーレタスを入れて作ったもの。生地はもちもちとしていい仕上がりに。

4:甘辛いタレは肉圓のタレと共通でOK!

タレは、肉圓の記事でご紹介したレシピをご活用ください。また、海山醤、醤油膏、蒜蓉辣椒醤、甜辣醤など、台湾の調味料を持っている場合、好みでいろいろ組み合わせてみるのも手です。


TEXT&PHOTO:はっしー
学生時代に中華圏の近代史を学び、中華POPSを愛聴。上海および香港在住を経て、現在は日本在住。中華料理は食べる専門だったのが、作るほうにも目を向けるようになったのはここ数年。上海界隈から南の沿岸部、香港、マカオ、台湾の味が好み。>過去記事はこちら