2013年10月
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10月2日(水)豆腐の日
麻婆豆腐で俳句を詠む
日本食として私たちが当たり前のように食べている豆腐。実はこの豆腐、中国が起源ということをご存知でしたか。中でも豆腐で有名なエリアといえば、世界最大かつ世界遺産の石仏「楽山大仏(らくざんだいぶつ)」を擁する四川省楽山市。そして四川省といえば、麻婆豆腐発祥の地…!
そこで10月2日はそんな豆腐に想いを馳せ、麻婆豆腐を食べてみてはいかがでしょう。麻婆を食べて一句詠み、80C麻婆俳句大賞に応募すると、忘れた頃に驚くような知らせがあるかもしれません。
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10/8(火)~10月14日(祝)かっぱ橋道具祭り
かっぱ橋でお値打ちに中華せいろを買う
調理器具、食器、厨房機器の問屋街として知られるかっぱ橋道具街では、10月8日から1週間、年に一度の道具まつりが開催されます。中でも週末の10月13日(日)~14日(祝)は「目玉たくさん道具市」(中華では土屋商店が飲茶セイロの特売を予定)や、復興支援物産フェア、模擬店、カラくじなしの大抽選会などイベントが盛りだくさん。この期間だけのお値打ち品も見逃せません。
10月10日(木)双十国慶節(台湾の建国記念日)
神保町で孫文ゆかりの粥をすする
10月10日は、中国大陸で清朝が倒された辛亥革命が起こった日であり、台湾の建国記念日でもあります。革命を主導したのは、歴史の教科書でもおなじみの孫文。そんな強き革命家にも弱みはあるもので、実は胃腸があまり強くなかったと言われています。
そんな孫文の胃腸を支えた店が、辛亥革命と同年・1911年創業の神保町「漢陽楼(かんようろう)」。初代オーナーの顧宣徳さんは、革命後に彼が来日した際、講演会場への送り迎えをして活動を支えたり、身体を気遣い、粥を作って食べさせていたそう。スープで煮込まれた滋味深い粥に、腐乳、油条、千切りの生姜、薬味等を添えて供される「孫文粥」(写真)は、店と孫文の縁を今に伝える一品。革命家にそっとに寄り添ったやさしい味を、ぜひ「漢陽楼」で味わってみてはいかがでしょう。
10月中旬 上海蟹到来
酔っぱらい蟹、スープ、蒸し蟹で中華の秋を満喫
中国料理店の秋冬の風物詩といえば上海蟹。名産地である陽澄湖では、今年は9月16日に上海蟹漁が解禁。日本では早いところで9月中旬、遅くて10月中旬頃から提供が始まります。
中でも上海蟹で有名な店といえば、神田神保町の新世界菜館。上海蟹を老酒漬けにした伝統の名菜「貴酒酔蟹」と、上海蟹味噌とふかひれをたっぷり蓄えた濃厚スープ「蟹黄魚翅」は、何はなくとも必ず食べたい逸品です。また、上海蟹料理のバリエーションが豊富なのが中国飯店 六本木店。同店では蒸し蟹をオーダー殻をむいて提供してくれるため、接待にもおすすめです。
ちなみに蒸し蟹の価格は基本的に重さによって異なり、さらに殻をむいて提供する店と、蒸したまま提供する店では価格が異なります。また、一般的に10~11月は卵を抱いた雌蟹、11月~12月は白子が詰まった雄が食べごろ。蟹は身体を冷やすため、食べ終わった後に生姜茶が提供されるのが中華風のおもてなしです。
上海蟹を提供する店(都内一部)
≫新世界菜館(9月14日~)
≫中国飯店 六本木店(9月25日~)
≫台湾料理 光春(9月下旬~)
≫Turandot臥龍居(10月1日~)
≫礼華 新宿/青山(10月1日~)
≫中華香彩JASMINE(10月10日~※予定)
≫胡桃茶家(10月14日~※予定)
≫神田 雲林(10月15日~※予定)
10月14日(月)重陽節[旧暦9月9日]
菊を食べて延命長寿を願い、目を癒す
旧暦9月9日は重陽節。古来、中国では菊を愛でたり菊花酒を飲んだりして、健康と長寿を願う日です。菊は特に目の養生によいとされ、お茶や漢方薬にも使われるもの。乾燥品をプーアル茶などに混ぜて煎じると、マイルドで飲みやすくなるのでおすすめです。
また、中国で生まれ、奈良時代に日本に伝来した「延命楽」は、山形のご当地食材「もってのほか」として愛されている食用菊。手軽に菊を楽しむなら菊花プーアル茶やブレンドティー、季節感を鮮やかに伝えるなら、ぜひ「もってのほか」を前菜にアレンジして重陽節を祝ってみては。
≫前菜におすすめ「もってのほか」
≫菊の花をブレンドした「カガエハーブティー ウッド」
≫菊花酒の作り方を掲載「未病を治す薬膳酒」
≫『人民中国』 祭りの歳時記「重陽節」
10月19日(土)~20(日)地球にやさしい中国茶交流会
浜松町で中国茶の味と香りに酔う
今年で9回目を迎える日本最大級の中国茶イベントは「おいしいお茶を、自分の目と舌で確かめて買いたい」「色々な店に直接話を聞いてみたい」という方におすすめ。無料試飲やワンコイン茶席、セミナーのほか、約20店舗がこだわりの茶葉や茶器、茶苗の販売を行います。
場所は東京都立産業貿易センター浜松町館で入場は無料。エコに配慮したイベントということで、試飲用の茶杯とエコバッグをご持参をお忘れなく。
10月20日(日)中国を彩ったポスター展【最終日】
日中友好会館で中国宣伝美術&京劇&中国料理を満喫する
その独特の色使いや風合いで、お店などに飾ると強烈なインパクトを発揮する中国産ポスター。この日は、その中でも1950年代より中国で開催された舞台・音楽公演・美術のポスターを厳選した「中国を彩ったポスター展」の最終日です。
展示は中国対外文化集団公司が所蔵する約300点から約70点。50年代のキッチュなテイストや、民族色が濃いもの、モダンデザインなど内容は実に多彩です。週末にあたる10月18日(金)~20日(日)は、北京戯曲芸術職業学院で学ぶ11歳~14歳の少年少女の京劇スター「中国小梅花公演団」の来日公演もありますので、併せて楽しんでみてはいかがでしょう。おなかがすいたら、施設内の「豫園(よえん)」「楓林(ふうりん)」中国茶芸苑「馥(ふく)」で腹ごしらえもできます。
≫キッチュ&モダン「中国を彩ったポスター展」(9月26日~20日)
≫京劇の小スター「中国小梅花公演団」来日公演(10月18日~20日)
≫会場となる日中友好会館にはホテルもあります
TEXT 佐藤貴子(ことばデザイン)
参考文献
『中国食物事典』田中静一 編著・洪光住 監修(柴田書店 1991年)
『東京新聞』2011年11月16日発行