5作品が5月26日の決勝に進出!日中協本部で行われた予選会の模様をレポートします。

予選通過5作品が決定!

先日ご紹介した「第1回 サメ肉を使った料理コンクール」。80C(ハオチー)では、主に料理人の方から注目を集めた記事として、記憶に新しいところですが、その第一次予選審査会が4月14日、東京・中央区の日本中国料理協会(以後、日中協と省略)本部にて行われました。

応募された作品点数は総数86点。今回のテーマは、サメ肉の中でもふかひれとして最も普及しているヨシキリザメの肉を主素材として、中国料理の技能を用いた料理。フィレ(切り身)とすり身のセレクトや、調理法で片寄りが出てしまうことも危惧されましたが、それぞれに応募者のオリジナリティーが発揮され、個性的な作品が勢ぞろい。

サメ肉
手前が冷凍フィレ、右が解凍したフィレ、奥は卵白と片栗粉を絡ませた切り身です。

予選は書類審査のため、各審査員は応募書類にあるアピールポイント、材料・原価、作り方、料理写真を丹念にチェックし、料理のできあがりをイメージしながらの審査に。また、今回は日中協の会員・非会員を問わず応募できるオープン参加のため、審査員と日ごろの関係のある応募者に手心が加わらないよう、誰の作品かは一切分からないようにするという厳格さで審査が行われました。そのため会場には、静かな中にもプロの熱気が充満し、予定時間の2時間を30分以上もオーバーしての選考会議となりました。

気になるチェック項目は技術力、創造性、実用性・経済性、レシピの4項目。まずは日中協所属の中国料理人による審査委員7名によって、得票数を集めた上位9作品を選出。さらにそこから、主催側となる「サメの街気仙沼構想推進協議会」の審査委員によって、決勝へと駒を進める5作品が決定しています。

審査風景

日中協側からは審査委員に、山中一男(古月 池之端 本店 総料理長)/ 畔蒜俊光(中国料理 煌蘭 総料理長)/ 陳龍誠(ホテルオークラ東京 中国調理総料理長)/ 天野剛(新宿調理師専門学校 中国料理教員)/ 黒岩利夫(ホテルニューオータニ Taikan En 料理長)/ 鈴木広明(赤坂四川飯店 料理長)/ 鈴木幸一郎(グランドプリンスホテル高輪 中国料理長)。
サメの街気仙沼構想推進協議会からは審査員に、髙橋滉(株式会社中華・高橋 代表取締役社長)が参加しています。 (※着席順、敬称略)

5月26日に行われる決勝大会では、この5作品を実際の調理にて審査する運びで、会場は東京誠心調理師専門学校(東京・蒲田)を予定。翌27日、セルリアンタワー東急ホテル(東京・渋谷)にて開催の「中国料理美食展2014」において、展示・表彰式が行われます。どんな作品が金賞および賞金20万を獲得するのか、80Cでも引き続きレポートしていきますのでこうご期待!

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TEXT 小杉勉
PHOTO(さめ肉)竹中稔彦、(審査風景) 小杉勉